観戦レポート②新城選手の姿勢にも涙レース後、ホテルまで自走アタック合戦! 福田萌子さんが見た、ダウンアンダーのスーパースターたち

  • 一覧

 モデルでサイクリストの福田萌子さんが、UCI(国際自転車競技連合)ワールドツアー「ツアー・ダウンアンダー」(TDU)を観戦したリポートの第2弾をお届けします。特別なパスを持っていなくても選手たちと身近に接することができる垣根の低い大会の魅力と、レース前後に直撃取材した選手たちの素顔を紹介してくれました。

ともに沖縄県出身の福田萌子さん(右)と新城幸也選手(バーレーン・メリダ) Photo: Moeko FUKUDA

サービス精神旺盛なサガン

 ツアー・ダウンアンダーはとてもアットホームでロードレース観戦初心者に最適なレースです。ワールドレース開幕戦とオーストラリアの気候が相まって選手たちもリラックスした雰囲気です。観客もレースを見慣れているようで、リラックスしながらそれぞれの観戦の仕方を楽しんでいました。出発前の選手達との距離もとても近く、私は毎回仲良くなったライダー達とお喋りを楽しみました。

コアラのぬいぐるみをヘルメットに載せたお茶目なマヌエーレ・ボアロ(イタリア、アスタナ プロチーム) Photo: Moeko FUKUDA

コアラみたいな癒し系のボアロ

 コアラをヘルメットに付けてる可愛いマヌエーレ・ボアロ(イタリア)は、ほんとにコアラみたいで癒し系です。150km走ったレース後に市内まで50km自走で帰っているアスタナ プロチームは、車の後ろについてくれて走ってくれるというサービスをしてくれて大興奮! 「クールダウンがてら漕いで帰る」という感じらしいけれど、私には「まだ乗るの?」という信じられない光景でした。他にも車に乗るより自転車の方が渋滞しなくて早く帰れるという理由で自走で帰る選手たちも多かったです。サイクリング観戦をしていた観客には、選手と一緒に走れる最高の時間ですよね。

 スーパースター、ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)は性格もスーパースターでした。多くのライダーの中で、ひときわ強いオーラを放っていました。発する言葉も全てがカッコ良かったです。最終日の出発前に名前を呼んだら目の前に止まってくれました。サービス精神旺盛で時間がある限り写真やサインは断らないし、山岳コースでは観客にウィリーまで魅せてくれます。私のハイライトは走ってる最中に「モエコー」って呼んでくれた事かな!

 同じくボーラ所属のダニエル・オスも人格者で、いつもニコニコしていてリラックスしています。誰に対しても気配りができて日本人にファンが多いのが納得でした。「いつも誰にでもニコニコしてて素敵だね」と言ったら『それはみんなが僕にニコニコしてくれているから笑顔で返せるんだよ!』と返してくれ納得でした。最終ステージの山岳コースで、目の前を通り過ぎる時に飲んでいたお水をかけてくるお茶目な一面もありました。でも結構濡れて、ちょっと怒ってしまいました(笑)。

スーパースターのオーラが漂うペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) Photo: Moeko FUKUDA
日本人のファンも多いダニエル・オス(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) Photo: Moeko FUKUDA

スーツも似合う、ヴィヴィアーニ

 エリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)は、イタリアのチャンピオンということで靴下やシューズまで全身イタリアカラーでした。

イタリアチャンピオンのエリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)は国旗をモチーフにしたコーディネート Photo: Moeko FUKUDA

 「ジャージかっこいいね」と言ったら「バイクが真っ黒だったら完璧なんだけどね」と答えが返ってきました。どうやらジャージのカラーとバイクのブルーの部分があまり合っていないのが気になるらしいんです。

 それもそのはず、エリアはとってもお洒落さんで、私服ではアディダスのシューズ「イージーブースト」を履いていたり、端正な顔立ちだからスーツも似合んです。

 ローハン・デニス(バーレーン・メリダ)はTT(タイムトライアル)ワールドチャンピオンで地元のスター。アデレードが出身地らしく、私がワインを毎日飲んでいるところをinstagramのストーリーで見ていてくれたようで、「最終ステージの周りは良いワイナリーがあるからランチしながらワインテイスティングしてみたら?」と教えてくれました。「優しくて穏やかで田舎の素朴な良い子」という雰囲気で、ロードバイクに乗っている時とは一変、ほんとにほんとに心の優しい選手でした。

シャイな一面を見せたマルコ・ハラー(オーストリア、カチューシャ・アルペシン) Photo: Moeko FUKUDA

 昨年のクリスマスにお友達に存在を教えてもらい注目していたマルコ・ハラー(カチューシャ・アルペシン)にも会えました。オーストリア出身で綺麗なお顔立ち。でもシャイなのか、話しかけても常に“塩対応”(笑)。でも「サングラスを取って写真撮って」と話しかけたら、『まぁいいけど~』って感じでサングラスを外してくれました。どんなに冷たくされてもやっぱりカッコ良かったです(笑)。

 そして最後に我らの新城幸也選手! 出発前のポジションはいつも集団の後方、定位置に着いたらバイクを降りてタイヤの空気をチェックしている姿を毎日観ていました。観戦初日の出発は、日本人(うちなんちゅ)として幸也さんがこのトップ選手たちの中で走っている事に感動して涙が出ました。そして最終ステージの山岳地点、チームメイトのアシストという仕事を終えたにもかかわらず、手を抜かず自分のベストの力を出して上っていく姿にも、また涙が出てしまいました。

新城幸也選手は最後尾スタートが定位置。ちばりよー! Photo: Moeko FUKUDA

 日本で見てくれているファンのため、自分への挑戦のため、後輩ライダーに向けて(なのかな?、勝手に想像)。声に出して語らないけれど、その背中を見て多くの責任感とプロ意識を感じ刺激をもらいました。とにかくいつも優しく穏やか、プロフェッショナルで人格者。日本が誇る素晴らしいライダーですね!

 今年は昨年以上に、ロードレースを観戦して、『Cyclist』でリポートをお届けしますので、是非お読みいただきたいと思います。

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

ツアー・ダウンアンダー2019 レースレポート 福田萌子

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載