バイクインプレッション2019フルカーボン+最新105で18万円を切る価格 キャニオン「アルティメットCF SL」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 キャニオンのオールラウンダーであるアルティメットシリーズに「アルティメットCF SL」が加わった。上位グレードの「アルティメットCF SLX」のデザインを踏襲しつつ、素材のグレードを落とすことで価格も抑えられている。抜群のコストパフォーマンスを誇るミドルグレードの実力を試した。

キャニオン「アルティメットCF SL」 Photo: Masami SATOU
軽量ながら、エアロ効果も意識して設計 Photo: Masami SATOU

 アルティメットシリーズは同ブランドのアイコン的な存在として支持を集め、現在で第4世代となる。軽量に仕上げらつつも、優れたエアロ効果を生むカムテール構造を各所に取り入れており、よりオールマイティに活躍する性能へと進化を果たした。

 今回試したCFは2019年モデルとして2018年10月に登場した。形状は上位グレードのSLXと全く同じで、使用されているカーボン素材のグレードをランクダウンさせたもの。フレーム重量が780gというSLXに対して、SLは930gと150g増になっている。驚異的なのは車両価格で、R7000系のシマノ「105」をクランク、ブレーキキャリパーに至るまで全て採用しつつ、税抜17万9000円に設定されている。思わずフレームセットの価格かと思ったほど。完成車重量も約7.6kg(Mサイズ)となる。カラーリングは武骨なステルスブラックに加えて、今回乗った鮮やかなレッドもラインナップ。チーム カチューシャ・アルペシンのファンは見逃せないポイントだ。

素材のグレードを落としてはいるが、上位グレートの形状を継承 Photo: Masami SATOU
シートポストクランプはシートチューブに内蔵 Photo: Masami SATOU

SLXを踏襲した優れたバランス

 “エアロードCF SLXとエアロードCF SLとの違いは極小”と前回のインプレで表現したが、アルティメットの場合はその差を感じた。恐らく前者の場合、エアロ形状のため、縦方向に剛性を確保しやすいうえ、標準でディープリムホイールが履かされていたためだろう。

 しかし、アルティメットCF SLもSLX同様に優れた車体バランスと取り回しのしやすさは健在だ。SLXのようなパリパリとした硬さと軽さは抑えられているが、クセがなく、重心が低めに設定されているので上りのダンシングでも、スプリントでも性能を発揮させやすかった。

優れたバランスは上位モデルを踏襲。驚異的なコストパフォーマンスのミドルグレードだ Photo: Masami SATOU

 標準で組み込まれているマヴィック「アクシウム」のホイールは重量があり(前後で1840g)、フレーム性能をややスポイルするか。“決戦用”のホイールを用意できれば国内全てのアマチュアレースでリザルトを狙えるはず。非常にニュートラルな性格のバイクなので、ビギナーにもおススメしたい。

 繰り返しになるが、フルカーボンフレームで、コンポーネントは最新の105というアッセンブルで本体価格が18万円を切るのは驚きだ。キャニオンの場合、別途送料が約2万円かかるにしてもお買い得に感じる。エアロードCF SLと同じく、個人的に選ぶならSLXではなくSLでいいかなと思う。

キャニオン「アルティメットCF SL」
税抜価格:179,000円(完成車送料として別途19,200円が必要)
サイズ:2XS、XS、S、M、L、XL、2XL
カラー:ステルス(ブラック)、カチューシャレッド
重量:7.6kg(Mサイズの平均重量)

松尾修作松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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