バイクインプレッション2019チャプター2の軽量モデル「フル」 マオリ語で“羽と上昇”を表すブランド第3弾

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 チャプター2からブランド第3弾となる新型バイク「HURU」(フル)が登場した。細身のフレームは軽量に仕上がっており、マオリ語(ニュージーランドの先住民語)で「羽と上昇」を示すがごとく軽やかな乗り味が特徴。今回はディスクブレーキモデルを試した。

チャプター2のブランド第3弾「フル」 Photo: Masami SATOU
フロントフォークはエンドがオフセットされる Photo: Masami SATOU

 チャプター2はマイク・プライド氏が2015年に立ち上げたブランドで、スペック主義から一線を画すオリジナリティ溢れたバイクを展開してきた。これまでに、オールラウンダーな「TERE」(テレ)、エアロロードの「RERE」(レレ)がデビュー。そして今回、ラインナップへ軽量バイクのフルが加わった。

 比較的手の届きやすい価格帯で売り出してきたチャプター2だが、フルは税抜価格で約40万円(フレームセット)とやや高価。これはより良い素材を採用しているからであろう。フレームのカーボンは全て東レ製で、T1000とT800をメインに使用されている。その結果、フレーム重量は789g(ディスクブレーキモデルは819g)と軽量に仕上げられている。

 フロントフォークは2種類を用意。オフセットはXSとSサイズが53mmで、M、L、XLが43mmとなる。また、ヘッドチューブから前方へ、爪先では後方へ戻るかたちでオフセットしており、振動吸収性とスタビリティが高められた。シートステーはシートチューブの両脇から接続。ボトムブラケットやチェーンステーは太く設計されており、軽量ながら要所の剛性を保っている。

シートステーはねじれ剛性を高めるため、シートチューブ脇から接続 Photo: Masami SATOU
パワーを受け止めるため、チェーンステーは太く設計 Photo: Masami SATOU

 走行した印象だが、狙い通りに軽さが前面に押し出されており、場所を選ばずとても軽快に感じた。細身のフレームだが、走りに必要となる剛性はしっかりと確保。ペダリングの度にリア三角から前に押し出されるような感覚を受けた。ガチガチの剛性ではなく、しなやかな部類に入るため、軽量クライマーに最適だろう。

 今回乗ったのはディスクブレーキモデルでスルーアクスルを採用しており、高いスタビリティを発揮。より軸を意識したダンシングも可能だったうえ、コーナーでもラインを崩すことなく走り抜けることができた。オフセットされたフロントフォークも、粘りのコーナリングを演出してくれる。

軽量でありながらスタイビリティの高さも示したチャプター2「フル」 Photo: Masami SATOU

 ディスクブレーキタイプの走りも良かったが、個人的にはリムブレーキモデルも試したいところ。ディスクブレーキはどうしても物理的に重量が増してしまうので、軽量バイクであれば軽さを突き詰めた仕様で乗ってみたい。足元が軽くなるので、また走りの印象も変わりそうだ。

チャプター2「フル」
税抜価格:412,020円(ディスクブレーキ)、393,552円(リムブレーキ)※フレームセット
サイズ:XS、S、M、L、XL
フレーム重量:789g (リムブレーキ) 、819g (ディスクブレーキ) ※Mサイズ
タイヤクリアランス:28Cまで

松尾修作松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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30~50万円 チャプター2 バイクインプレッション フレームセット

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