サントス・ツアー・ダウンアンダー2019 第1ステージシーズン開幕戦の集団スプリントをヴィヴィアーニが制す 前哨戦勝利のユアンは23位に沈む

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 UCIワールドツアーの今季開幕戦「サントス・ツアー・ダウンアンダー」が1月15日、オーストラリア・アデレードで開幕。第1ステージはノースアデレードからポートアデレードへの126kmで争われ、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)が混戦の集団スプリントを制してステージ優勝を飾った。新城幸也(バーレーン・メリダ)はトップと同タイムの74位でフィニッシュした。

シーズン開幕戦に勝利したエリア・ヴィヴィアーニ Photo : Yuzuru SUNADA

地元オセアニア勢を中心に4人が逃げ

 この日のアデレードの最高気温は40℃を越える猛暑だった。さらに沿岸部では強風の予報もあり、ポートアデレードの3.4kmの周回コースがカットされた。ポートアデレード川にかかる橋を通過するため、選手たちが強風にさらされる危険を回避したためだ。

スタート地点に並んだナショナルチャンピオンジャージを着る選手たち Photo : Yuzuru SUNADA

 レースはスタート直後に逃げが決まった。メンバーはパトリック・ベヴィン(ニュージーランド、CCCチーム)、アルチョム・ザハロフ(カザフスタン、アスタナプロチーム)、マイケル・ストーラー(オーストラリア、チームサンウェブ)、ジェイソン・リー(オーストラリア、ユニサ・オーストラリア)の4人。タイム差が一気に4分以上開いたが、メイン集団はそれ以上の差を許さず、徐々にタイム差は縮小傾向だった。

 最初の山岳ポイントは、ザハロフとリーが争い、リーが先着。この日の山岳賞ジャージを確定させた。2つの中間スプリントはそれぞれベヴィンとストーラーが1位を分け合った。1週間前にナショナル選手権が開催されたオセアニア勢が好調の様子だ。

ジャージの背中・胸部にボトル満載にしてチームメートに運ぶ新城幸也 Photo : Yuzuru SUNADA

 シーズン初戦ということもあってか、平均時速も40kmを切るくらいのややゆったりめのペースでレースは進行。それでも、逃げ集団とのタイム差はどんどん縮まり、残り50kmで1分を切ると、残り39km地点でメイン集団が逃げ集団を吸収した。

 その後は積極的にコントロールするチームが現れず、道路の横幅いっぱいに広がりながらアデレード市街地に到着した。

狭い隙間から飛び出して勝利

 ゴールへの距離が少なくなると、徐々にスプリンターチームがトレインを組んで集団前方を確保。残り3kmを切ってから集団のスピードが一気に上がった。

 チームサンウェブ、EFエデュケーションファースト、ミッチェルトン・スコット、ボーラ・ハンスグローエ、ユンボ・ヴィスマが集団先頭を確保するなか、ヴィヴィアーニを擁するドゥクーニンク・クイックステップは大きくポジションを下げていた。

 ラスト1kmのアーチをボーラ・ハンスグローエが先頭で通過。しかし、先頭のアシストは後ろを何度も振り返り、エースのペテル・サガン(スロバキア)を探すが真後ろには見当たらない。

 代わってバーレーン・メリダが先頭に立って、ペースアップを継続。ユンボ・ヴィスマ、サンウェブと続くなか、ヴィヴィアーニは後方で依然として埋もれている状態だった。

わずかなスペースを縫って先頭に躍り出たエリア・ヴィヴィアーニ Photo : Yuzuru SUNADA

 残り300mを切ったところで、マクシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、チームサンウェブ)がスプリント開始。3車身近く後ろを引き離すパワースプリントを披露する。後方のヴィヴィアーニはフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ)と左サイドの柵とのわずかな隙間に身体をねじ込み、バウハウスを押し返してスペースを確保すると、先頭のヴァルシャイドを追って猛加速を見せた。

 ヴィヴィアーニは、ロングスプリントでスピードが落ちたヴァルシャイドを一気にまくって先着。昨年個人最多の18勝をあげたヴィヴィアーニが、シーズン開幕戦を勝利で飾った。

 レース後のヴィヴィアーニは「昨年、素晴らしいシーズンを送った後だっただけに、少しプレッシャーを感じていた。幸先よく1勝できたことで、リラックスして次のチャンスを楽しみにしたいと思う」と語っていた。

オレンジ色(オークル)のリーダージャージに袖を通したエリア・ヴィヴィアーニ Photo : Yuzuru SUNADA

 なお、前哨戦のダウンアンダー・クラシックを勝利したカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)はスプリントに絡めずステージ23位に沈んだ。昨年総合優勝のダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット)はステージ11位だった。

 第2ステージは40℃を越える猛暑が予想されるため、レース途中の丘陵コースをカット。27km短縮され、ノーウッドからアンガストンまでの122.1kmで争われる。集団スプリントの展開が予想されるが、フィニッシュ地点はわずかに上り勾配となっているため、スプリンターにどのような影響が出るか注目したいところだ。

第1ステージ結果
1 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) 3時間19分47秒
2 マクシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、チームサンウェブ) +0秒
3 ヤクブ・マレツェコ(イタリア、CCCチーム)
4 フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ)
5 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ)
6 ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAE・チームエミレーツ)
7 クリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー、チーム スカイ)
8 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
9 ダニー・ファンポッペル(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
10 ダニエル・ホールゴール(ノルウェー、グルパマ・エフデジ)

個人総合
1 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) 3時間19分37秒
2 マクシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、チームサンウェブ) +4秒
3 パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、CCCチーム) +5秒
4 マイケル・ストーラー(オーストラリア、チームサンウェブ)
5 ヤクブ・マレツェコ(イタリア、CCCチーム) +6秒
6 ジェイソン・リー(オーストラリア、ユニサ・オーストラリア)
7 フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・メリダ)
8 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ)
9 ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAE・チームエミレーツ)
10 クリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー、チーム スカイ)

スプリント賞
1 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) 15pts
2 マクシミリアン・ヴァルシャイド(ドイツ、チームサンウェブ) 14pts
3 ヤクブ・マレツェコ(イタリア、CCCチーム) 13pts

山岳賞
1 ジェイソン・リー(オーストラリア、ユニサ・オーストラリア) 10pts
2 アルチョム・ザハロフ(カザフスタン、アスタナプロチーム) 6pts
3 パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、CCCチーム) 4pts

新人賞
1 マイケル・ストーラー(オーストラリア、チームサンウェブ) 3時間19分42秒
2 ヤクブ・マレツェコ(イタリア、CCCチーム) +1秒
3 ジェイソン・リー(オーストラリア、ユニサ・オーストラリア) +3秒

チーム総合
1 UAE・チームエミレーツ 9時間59分21秒
2 カチューシャ・アルペシン +0秒
3 CCCチーム +0秒

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