ツアー・ダウンアンダー機材レポート2019AG2Rはメルクス、ディメンションデータはBMCに UCIワールドチームの最新バイク<1>
オーストラリアで開催される「サントス・ツアー・ダウンアンダー」では、UCI(国際自転車競技連合)ワールドツアー初戦に伴い、世界トップのUCIワールドチームが集結し、今季各チームが使用する機材が出そろった。現地の写真をもとに、数回に分けて紹介していく。
アージェードゥーゼール
フランスのアージェードゥーゼール ラモンディアールは昨年のファクターから今季、ベルギーのエディ・メルクスへと使用ブランドをチェンジさせた。ピエール・ラトゥール(フランス)が駆るのは、ハイエンドモデルの「em-525」。メインコンポーネントもシマノからカンパニョーロへと変更となっている。
アスタナ プロチーム
アスタナ プロチームは引き続きカナダのバイクブランド「アルゴン18」とタッグを組む。チームカラーに彩られているのは最上位グレードの「ガリウムプロ」。前モデルをベースにダウンチューブを多角断面化し、剛性アップと軽量化を果たして2018年モデルとしてデビューしたもの。ホイールやコンポーネントに大きな変更はない。
バーレーン・メリダ
バーレーン・メリダのスプリンター、フィル・バウハウス(ドイツ)はエアロロードバイク「リアクト ディスク」でツアー・ダウンアンダーに挑む。ディスクブレーキ搭載のバイクをチームが使用するのは今季が初となる。なお、同レースに出場する新城幸也は、オールラウンダー「スクルトゥーラ」のリムブレーキモデルで現地入りしている。
ボーラ・ハンスグローエ
ボーラ・ハンスグローエは昨年と同様に、スペシャライズドのバイクを使用する。地元選手のジェイ・マッカーシー(オーストラリア)はエアロロードの「ヴェンジ」ではなく、総合力に富んだ「Sワークス ターマック ディスク」をチョイス。フレームだけでなく、ホイールは同社のブランドであるロヴァール、サドルやパワーメーター「パワークランク」などがスペシャライズド製だ。
ディメンションデータ
ディメンションデータはMTM・クベカ時代からのサーヴェロとの提携を解消し、新たにBMCのフレームを今季から使用する。ラース・バク(デンマーク)はフラッグシップモデルの「チームマシン SLR01 ディスク」でレースに挑む。ホイールは前年と同じくエンヴィとなり、クランクはローター、チェーンはKMCといったチョイスも変わらない。
UAE・チームエミレーツ
UAE・チームエミレーツの使用ブランドはイタリアの老舗・コルナゴだ。総合力に長けたディエゴ・ウリッシ(イタリア)が駆るバイクは伝統のCシリーズでハイエンドバイクの「C64」。ラグを用いた伝統の造りを継承しつつ、空力向上を狙ったカムテールや、900gという軽さで戦力をアップされたレーシングバイクだ。コンポーネントはカンパニョーロの「スーパーレコード」、ホイールは「ボーラ ウルトラ」とイタリアンパーツでまとめられている。