チーム移籍で臨んだ地元レースを好発進ユアンがダウンアンダー・クラシックを制覇 サガンとのマッチスプリントに完勝

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 UCIワールドツアーの今季開幕戦「サントス・ツアー・ダウンアンダー」の前哨戦となるダウンアンダー・クラシックが1月13日、オーストラリア・アデレードの市街地コースで開催され、カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)が昨年優勝のペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)とのスプリント一騎打ちを制して優勝した。日本から唯一出場の新城幸也(バーレーン・メリダ)は43位でゴール。ダウンアンダー本戦は2日後の15日からスタートする。

ダウンアンダー・クラシックはカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)が優勝 Photo: Yuzuru SUNADA

アデレード市街地での顔見せレース

 ダウンアンダー・クラシックは、毎年ダウンアンダーの本戦開幕を前に、出場選手が顔見せとして走るクリテリウムレースだ。今年はアデレード市街のライミルパークの周囲を周回する1.7kmのコースで、1時間プラス1周というルールで行われた。20周目までは5周ごとにスプリント賞が設けられる。

 レースはスタート直後からのアタック合戦と追走を経て、5周目には4人の逃げ集団が固まった。ウィリアム・クラーク(オーストラリア、トレック・セガフレード)、ベン・オコーナー(オーストラリア、ディメンションデータ)、トーマス・スクーリー(オーストラリア、EFエデュケーションファースト)、ニール・ヴァンデルプローグ(オーストラリア、ユニサ・オーストラリア)からなる逃げ集団では、5周目に最初のスプリント賞をヴァンデルプローグが獲得した。

 メイン集団では有力スプリンターを擁するロット・スーダル、ボーラ・ハンスグローエ、ドゥクーニンク・クイックステップのアシスト選手が先頭に立ちコントロール。またバーレーン・メリダはチーム全体で集団先頭近くに陣取り、新城幸也がチーム内の先頭に立って位置取りをする姿が終始見られた。

前半から集団前方での位置取りを続けた新城幸也 Photo: Yuzuru SUNADA

 逃げ集団では、10周目のスプリント賞をクラークが獲得。その後スクーリーが一人抜け出して単独先頭となった。そのスクーリーも14周目にはメイン集団に吸収。カウンターアタック合戦からの15周目のスプリント賞は、ヤルリンソン・パンタノ(コロンビア、トレック・セガフレード)が獲得した。その後しばらく逃げと吸収が繰り返された後、19周目に4人の逃げが形成。20周目のスプリント賞はマヌエーレ・ボアーロ(イタリア、アスタナ プロチーム)が取ったが、ボアーロはその後すぐメイン集団へと下がり、先頭は3人になった。

終盤に相次ぐ落車

 1時間まで残り10分となり、メイン集団では徐々にスプリント勝負をにらんだ位置取り争いが始まる。逃げていた3人は25周目に吸収され、集団はペースを上げながらも真横に広がり、各チームが入れ替わり立ち替わり先頭へと出てくるなど、緊張感が高まってきた。道中、集団内で息を潜めていたサガンも前方へ。また新城もチームの隊列を率いて集団先頭付近をキープする。

完璧なスプリントを見せたユアン Photo: Yuzuru SUNADA

 1時間が経過した28周目、コース中盤の直角コーナー出口で集団落車が発生し、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)らが巻き込まれた。ヴィヴィアーニは転倒こそまぬがれたものの、この日のスプリント勝負からは脱落することになった。

 いよいよ最終周となった29周目、前周の落車で分断され人数を減らした先頭集団だが、同じコーナーで再び落車が発生。新城もこの落車でストップを余儀なくされた。先頭で影響を受けずにレースを続行できたのは10人足らず。この中にサガンとユアンがそれぞれアシスト選手とともに残った。アシストのロジャー・クルーゲ(ドイツ)のリードアウトから加速したユアンと、その直後に付けるサガンとのマッチスプリントに勝利の行方は委ねられた。

 ユアンは低い姿勢のスプリントで先行。サガンも後ろから加速するが、ユアンに並びかけることもできない。そのままユアンがゴールラインを先頭で通過し、新チームで迎えた地元のビッグレースの前哨戦を、幸先良い完璧なスプリントで制してみせた。

地元レースで幸先の良いスタートを切ったユアン Photo: Yuzuru SUNADA

ダウンアンダー・クラシック結果
1 カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) 1時間03分59秒
2 ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) +0秒
3 アレクサンダー・エドモンソン(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット)
4 ロジャー・クルーゲ(ドイツ、ロット・スーダル) +2秒
5 ダニエル・オス(イタリア、ボーラ・ハンスグローエ) +4秒
6 オウェイン・ドゥール(イギリス、チーム スカイ) +5秒
7 ルーク・ロウ(イギリス、チーム スカイ) +9秒
8 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム)
9 マルコ・ハラー(オーストリア、カチューシャ・アルペシン)
10 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、CCCチーム)

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