バイクインプレッション2019上位モデルとのスペック差は極小 キャニオン「エアロードCF SL8.0」

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 キャニオンのエアロロードバイク「エアロード」に、新たなグレードとして「エアロードCF SL」が登場した。フレーム形状はハイエンドモデルの「エアロードCF SLX」そのままに、素材と重量のみが異なるミドルグレードの試乗インプレッションをお届けする。

キャニオンのミドルグレードエアロロード「エアロードCF SL」 Photo: Masami SATOU

 エアロードは2014年に登場したエアロロードバイクだ。現在では多くのブランドがエアロロードバイクをラインナップしているが、キャニオンは先駆けとしてこのバイクを発表。ホリゾンタル形状(水平)のトップチューブに、小さく設計されたリア三角、オリジナルのステム一体型ハンドルなど、現代のトレンドが全て詰まっていると言えるだろう。登場から5年目となるが、古臭さは感じない。

シルバー・アローを彷彿とさせるカラーリング Photo: Masami SATOU
SLX比で約100g増となるが、同等の剛性をキープした Photo: Masami SATOU
空気の乱れを抑えるため、後輪とシートチューブの間は最小限に Photo: Masami SATOU

 エアロードCF SLのフレーム形状は、選手たちが使用するエアロードCF SLXと全く同じ。シンプルかつ質実剛健なフォルムとなっている。カーボン素材のグレードを落とし、素材当たりの剛性は落としているが、SLX比で100g増しとなった重量で剛性をカバーし、トータルでは変わらない乗り味へと仕上げられているという。

 このコーナーで幾度となく取り上げてきたエアロード。個人的にとても好きな車種である。前述のとおり、完成されたフォルムが魅力の1台だ。メルセデス・ベンツの“シルバー・アロー”を彷彿とさせるシルバーが一層スタイリングを引き立てている。ディープホイールと相まって、シートチューブの色分けがまるでそこにフレームが無いかのように見せているのも個性的だ。

総合力の高さは上位モデル譲り

 肝心の走りに話を移すが、上位モデルとの性能差が少ないことに非常に驚いた。今回試したのは「エアロードCF SL 8.0」で、R8000系のアルテグラで組まれたモデルとなり、Mサイズの完成車重量で7.3kgだ。付属するレイノルズホイールは58mmハイトと高めだが、前後重量が1500gと申し分ない。平地はもちろん、緩い上りでは気持ちよく加速できる身のこなしが特徴的だった。

上位モデルとの差が本当に分かりづらい。完成度の高いミドルグレードだった Photo: Masami SATOU

 グレードを落としたというカーボン素材の剛性も全く気にならない。SLXのほうが数値上で軽いだろうが、違いを体感できるサイクリストは少ないだろう。車体を振りやすく、落ち着いた平地巡航が可能なオールマイティな性格は上位モデル譲りであった。じわじわとパワーをかけても伸びやかに、瞬発的な出力をかけるとスパッと鋭い加速をみせる。

 フロントフォークにはオフセット量を調整できる「レークシフト」が取り入れられているのもポイント。淡々としたペースを刻むのも得意なバイクなので、セッティングを“STABLE”にして、ロングライドも楽しめるだろう。

 これだけの仕様と性能で、送料含めて40万円を切るのは相変わらずキャニオンのコストパフォーマンスは高い。R7000系(105)で組まれたモデルであれば30万9000円と圧倒的。個人的にはそれほどSLXと性能の差を感じなかったので、SLを選びたいと思った。

キャニオン「エアロードCF SL」
税込価格:369,000円※ドイツ付加価値税不要、完成車送料(19,200円)が別途必要
サイズ:2XS、XS、S、M、L、XL、2XL
カラー:STEALTH/AERO SILVER
平均重量:7.3kg(Mサイズ)

松尾修作松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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