買ってよかった自転車グッズ<3>“信者”になるほどグリップ力が向上 ヴィットリア「コルサ」クリンチャー

by 石川海璃 / Kairi ISHIKAWA
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 『Cyclist』編集部員が選ぶ「2018年の買ってよかった自転車グッズ」。記者の石川海璃が選ぶのは、イタリアのタイヤメーカー「Vittoria」(ヴィットリア)の「CORSA」(コルサ)クリンチャーです。前作の「OPEN CORSA CX3」(オープンコルサCX3)と比較して別メーカーのモデルかと思うほど、タイヤの性能が非常に良かったです。

ロットNL・ユンボも使っているコルサ Photo: Shusaku MATSUO

後継モデルはどんな乗り味?

 レースに出なくなって、はや3年ほど。ブランクというのは怖いもので肉体の退化に加えて、精神的にも楽したいという気持ちが大きくなったような気がします。現役アスリートだった学生の頃は、10万円以上する高級ホイールや、1本8000円ほどするタイヤはレース用と定め、日常的に使うのはためらっていました。しかし、今やなにをするにも「楽に走りたい」。レース用機材を普段使いするのも抵抗感はありません。

ずっと使っていた「オープンコルサCX3」。中央はやすり目の様なパターンだったが、見る影もない Photo: Kairi ISHIKAWA

 私が「コルサ」を購入したのは、使っていた「オープンコルサCX3」の劣化が進み、交換時期だったというのもありますが、すべては「楽に走りたい」その一心です。

 タイヤを変えるにあたり、「コルサ」以外にも気になっていた製品はいくつもありました。しかし、愛用しているタイヤメーカーから他のメーカーに浮気するのは、なぜだか気が引ける。また、自分の好みではないフィーリングだったらと考えると、なかなか勇気のいる決断です。そういった理由や、「オープンコルサCX3」の後継モデルはどんな乗り味になるのかにも興味があったため、無難な選択をしたわけです。

全ての性能がアップしていて感激

 タイヤを「コルサ」に変えて最も感動したのはグリップ力。前作「オープンコルサCX3」ではある程度のグリップ力はあったものの、軽快感を重視したせいか、コーナーリングでバイクを倒しすぎるとスリップするというデメリットがありました。特に雨の日のレースなんかは最悪で、晴れの日と同じ感覚バイクを傾けると、タイヤが滑りそうなのが分かるくらいにグリップ力が欠如していました。(もちろん私のコーナーリングが下手なことも要因ではあると思いますが…)

新旧コルサの比較。パターンの違いが顕著に出ている。どちらも23C(左がコルサ、右がオープンコルサCX3) Photo: Kairi ISHIKAWA

 しかし、「コルサ」は「別メーカーのタイヤなのかな?」と思えるくらいコーナーでグリップします。路面コンディションを問わず安定したコーナリングが可能になった点は、私の様に「オープンコルサCX3」を使っていたユーザーからすればかなり驚いたはず。

 それでいて「オープンコルサCX3」同様に転がり抵抗が少ないところも評価したい点です。ひと漕ぎ目こそ、重量増によるモッサリ感があるのは否めませんでしたが、走り出した後の軽快さは秀逸でした。さらに凄いのが乗り心地の良さ。チューブラータイヤと同じ材質を採用したそのしなやかさにより、乗り心地の良さを持ち合わせていてまさにスキなし。

BMCレーシングチームもコルサを使う Photo: Shusaku MATSUO

 通常ですと、どこかの性能を強化すればそのほかの性能が落ちてしまうのが常ですが、全くその傾向がないのには驚きました。特殊な素材グラフェンを添加したコンパウンドに加え、異なるケーシングを採用することで、それぞれの性能を犠牲にすることなく両立させたようです。この時の感動がきっかけとなり、私はもうコルサ以外のタイヤは考えられない体にされてしまいました。

 走行に変化が欲しい方は、値段が張るホイールを購入するよりも、タイヤとチューブを変えてみるところから始めるのが良いかも知れません。私はヴィットリア教信者なので今年のおすすめアイテムとして「コルサ」をご紹介しましたが、他にもタイヤは沢山あります。自分だけの推しタイヤを見つけてみてはいかがでしょうか。

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