サイクルロードレース年末年始コラム<5>一番フォロワー数が多い選手は誰だ? Twitter、Instagram、Stravaのランキングを紹介

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 プロサイクリストはレースやトレーニングで激しく身体を酷使する職業であるため、自転車に乗っていない時は身体を動かさない趣味を持つ傾向にある。その一つがSNSの更新やチェックだ。まめに写真や動画を投稿したり、ファンのコメントに返事をしたりと、SNSを積極的に活用している選手は多い。ファンにとっては交流を楽しむ以外にも、レース外の日常の姿を知ることができる貴重なツールだ。今回は選手たちに特に人気な3つのSNSサービスのフォロワー数ランキングを紹介したいと思う。

Twitterで最多フォロワーのクリストファー・フルーム(中央)、Instagramで最多フォロワーのペテル・サガン(左)、Stravaで最多フォロワーのミカル・クウィアトコウスキー(右) Photo: Yuzuru SUNADA

フォロワーが最も多いチームはスカイ

 いずれのランキングも2018年12月17〜18日に調べた数字であり、現在のフォロワー数と乖離がある場合がある。あらかじめご了承いただきたい。

 選手たちのランキングの紹介の前に、各チームのTwitterのフォロワー数を調べてみた。Twitterの特徴は一つの投稿につき、最大文字数制限があることだ。半角・全角ともに140字制限があったが、2017年11月以降は半角280字・全角140字までとなっている。また、( )内の数字はTwitterアカウントの作成日である。

チームのTwitterフォロワー数ランキング

1 87.1万、チーム スカイ(2009年11月)
2 64.6万、モビスターチーム(2011年1月)
3 26.5万、ドゥクーニンク・クイックステップ(2009年5月)
4 25.1万、CCCチーム(2009年4月)
5 21.3万、EFエデュケーションファースト・ドラパック(2008年1月)
6 20.5万、トレック・セガフレード(2009年7月)
7 19.3万、ミッチェルトン・スコット(2011年3月)
8 18.5万、アスタナプロチーム(2010年8月)
9 14.9万、チームサンウェブ(2011年9月)
10 14.2万、ロット・スーダル(2009年9月)
11 13.5万、ユンボ・ヴィスマ(2012年12月)
12 11.9万、カチューシャ・アルペシン(2010年3月)
13 10.8万、ディメンションデータ(2009年9月)
14 9.4万、アージェードゥーゼール ラモンディアール(2009年6月)
15 8.5万、グルパマ・エフデジ(2011年6月)
16 7.8万、ボーラ・ハンスグローエ(2009年7月)
17 2.4万、バーレーン・メリダ(2016年2月)
18 1.2万、UAEチーム・エミレーツ(2016年12月)

 皮肉なことに1位のスカイを始め、クイックステップ、CCC(元BMC)、EF・ドラパック(元キャノンデール・ドラパック)と上位にランクインしたチームがスポンサー問題に巻き込まれていた。だから大きな注目を集めている側面もあるだろうが、現状はチームの影響力が安定運営に寄与できていない。

 下位の3チームは2017年シーズンに立ち上がった新ワールドチームということで、まだフォロワー数は少ない。ボーラは前身のボーラ・アルゴン18時代のアカウントを引き継いでいるが、スタッフや選手の多くをランプレ・メリダから引き継いだUAEチーム・エミレーツは新規にアカウントを作り直している。ちなみにランプレ・メリダのアカウントはまだ残っており、フォロワー数は7.1万だった。

 フランスチームはアカウント作成からかなり年月が経っているが、共に10万フォロワーに届いていない。

フォロワー100万人越えは4人

 選手個人のTwitterアカウントのフォロワー数をベスト30までランキングにした。

選手のTwitterフォロワー数ランキング

1 150万、クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)
2 142万、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)
3 119万、リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファースト・ドラパック)
4 104万、ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスターチーム)
5 89.1万、ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
6 56.9万、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
7 42.7万、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスターチーム)
8 41.1万、ゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ)
9 23.6万、マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)
10 23.3万、フィリップ・ジルベール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステッ)
11 22.4万、エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)
12 20.7万、ウィネル・アナコナ(コロンビア、モビスターチーム)
13 20.7万、アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスターチーム)
14 18.8万、トム・デュムラン(オランダ、チームサンウェブ)
15 18.6万、バウケ・モレマ(オランダ、トレック・セガフレード)
16 17.6万、アンドレ・グライペル(ドイツ、アルケア・サムシック)
17 15.3万、ヤルリンソン・パンタノ(コロンビア、トレック・セガフレード)
18 14.7万、トニー・マルティン(ドイツ、ユンボ・ヴィスマ)
19 14.7万、テイラー・フィニー(アメリカ、EFエデュケーションファースト・ドラパック)
20 14.4万、リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)
21 13.6万、ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
22 12.8万、ローレンス・テンダム(オランダ、チームサンウェブ)
23 12.6万、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチーム・エミレーツ)
24 12.5万、マーク・レンショー(オーストラリア、ディメンションデータ)
25 12.4万、ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ)
26 12.2万、ダン・マーティン(アイルランド、UAEチーム・エミレーツ)
27 11.8万、グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、CCCチーム)
28 11.4万、ニコラス・ロッシュ(アイルランド、チームサンウェブ)
29 11.0万、クリストファー・ホーナー(アメリカ、チーム・イルミネート)
30 10.8万、ニキ・テルプストラ(オランダ、ディレクトエネルジー)

 1位はやはりフルームだった。ツール・ド・フランス4度総合優勝による知名度は抜群だ。

 フルーム以外に上位にランクインした選手たちは皆、ツールで目立った活躍を見せている選手たちだ。カヴェンデッシュはツール通算30勝、ウランは2017年総合2位、キンタナは2度の総合2位、サガンは6度マイヨヴェール獲得、ニバリは2014年総合優勝といった実績を持つ。

 また、30人中22人が30歳以上の選手であり、キャリアが長い選手の方が知名度が高く、フォロワー数を獲得しやすいといえそうだ。25歳以下で最多は12.6万フォロワーのガビリアだ。

 これらのランキングを眺めていて気になることは、コロンビア出身選手のフォロワー数が多いことだ。3位、4位、11位、12位、17位、23位と6人もランクイン。特にウラン、アナコナ、パンタノは実績・キャリア以上にフォロワーがいるように思える。

意外にもコロンビア人最多フォロワー数を誇るリゴベルト・ウラン Photo : Yuzuru SUNADA

 31位以下の選手を見ても、カルロス・ベタンクール(モビスターチーム)が9.1万人、ダルウィン・アタプマ(コフィディス・ソルシオンクレディ)が7.4万人となっており、ティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ)の8.6万人、ワウト・プールス(オランダ、チーム スカイ)の7.8万人、ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナプロチーム)の6.5万人と比較するとやはりコロンビア勢は実績以上にフォロワーを集めている印象を受ける。しかし、パンタノはリツイートが多めで、ベタンクールとアタプマはインスタの更新通知ばかりで、選手自身に興味がある人でないとフォローしにくいアカウントではないかと思う。

 日本人選手では新城幸也と別府史之がそれぞれ7.3万ずつで最多である。フォロワー数と年齢(キャリア)が同じくらいの選手には、前述したプールスの7.8万人、ロマン・クロイツィゲル(チェコ、ディメンションデータ)の6.6万人、フルサングの6.5万人、ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチーム・エミレーツ)の6.5万人といったところか。プールスはリエージュ~バストーニュ~リエージュ優勝、クロイツィゲルはツール・ド・スイスやツール・ド・ロマンディ総合優勝、フルサングはクリテリウム・デュ・ドーフィネ総合優勝、コスタは世界選手権優勝といった際立った実績を持っている。

ツアー・ダウンアンダーで並んで走る新城幸也と別府史之 Photo : Yuzuru SUNADA

 また、オランダ人は5人ランクインしており、国別ではコロンビアに次ぐ人数だ。そして、コロンビアの人口は約5000万に対し、オランダは約1700万人で、いずれも一番人気なスポーツはサッカーだ。そして、日本は人口こそ1億3000万人いるものの、自転車レースはマイナースポーツの部類。

 といった、これらの数字から導き出されることは、コロンビアとオランダと日本のファンはとにかく熱狂的で、母国の選手に対する応援が凄まじいのではないか、という説だ。自転車レースに対する情熱ならば、他の国々も凄まじいものを持っていると思うが、選手個人を応援していくという文化が強く醸成されているのはこの3カ国ではないだろうか。

 ちなみに、1位のフルームのツイートのなかで、最もリツイート・いいねされたツイートはこちらだ。

 ジロ・デ・イタリア総合優勝、サルブタモール問題解決、トーマス総合優勝、第2子誕生など、様々なツイートがあったものの、「コロンビアの美しい朝」という文言とともに、Tシャツ姿の何気ないフルームの自撮り写真のツイートが最もリツイート・いいねされているのだ。

 これは11月5日にコロンビアにて、ウラン主催の「El Giro de Rigo」というライドイベントが開催され、ベルナルやエナオといったコロンビア人ライダーとともに、フルームも招待されていた。上記ツイートは、フルームがコロンビア入りした際に投稿されたものである。例えるならば、さいたまクリテリウムに来日した際に、東京の夜景を背景に自撮りした画像を上げて「日本の美しい夜」とツイートしているようなものだ。その場合、日本のファンにとっては積極的にリツイート・いいねしたいところだが、日本以外の人々にとってはそこまで盛り上がるツイートではないだろう。やはり、コロンビア人の応援力は凄い。

 一方で、フランス人で最もフォロワーが多いのはロマン・バルデ(アージェードゥーゼール ラモンディアール)で、10.3万人で第31位とランク外だった。チーム別ランキングと同様にフランス勢のフォロワー数は少なく、あまり個人やチームに注目して観戦するスタイルをとらず、「ツール・ド・フランス」もしくは自転車レース自体を楽しむファンが多いのかもしれない。

Instagramではサガンが断トツの支持

 続いてインスタグラムのフォロワー数ランキングを紹介する。

Instagramフォロワー数ランキング

1 130万、ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)
2 100万、ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスターチーム)
3 89.2万、クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)
4 74.5万、リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーションファースト・ドラパック)
5 52.8万、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)
6 34.1万、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
7 34.1万、マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)
8 27.7万、ゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ)
9 26.0万、リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード)
10 25.4万、エステバン・チャベス(コロンビア、ミッチェルトン・スコット)
11 25.0万、ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ)
12 24.2万、フェルナンド・ガビリア(コロンビア、UAEチーム・エミレーツ)
13 22.2万、グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、CCCチーム)
14 20.1万、ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
15 20.0万、トニー・マルティン(ドイツ、ユンボ・ヴィスマ)
16 19.3万、フィリップ・ジルベール(ベルギー、ドゥクーニンク・クイックステップ)
17 19.3万、ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアール)
18 18.4万、ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)
19 18.2万、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスターチーム)
20 17.0万、ファビオ・アル(イタリア、UAEチーム・エミレーツ)
21 16.9万、マチュー・ファンデルプール(オランダ、コレンドン・サーカス)
22 15.8万、アンドレ・グライペル(ドイツ、ロット・スーダル)
23 15.1万、ジョン・デゲンコルプ(ドイツ、トレック・セガフレード)
24 14.6万、ニキ・テルプストラ(オランダ、ディレクトエネルジー)
25 13.6万、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)
26 13.5万、ヤルリンソン・パンタノ(コロンビア、トレック・セガフレード)
27 13.0万、ワウト・ヴァンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)
28 12.7万、ワウト・プールス(オランダ、チーム スカイ)
29 12.5万、テイラー・フィニー(アメリカ、EFエデュケーションファースト・ドラパック)
30 9.8万、アンドレイ・アマドール(コスタリカ、モビスターチーム)

 こちらはサガンが断トツ1位となった。文字数制限のあるTwitterと違って、Instagramは長文を添えて投稿することができる。サガンはレースの振り返り(といっても、割と当たり障りのないコメントが多い)をInstagramに投稿することが多く、フォロワーが多いものと思われる。

パリ〜ルーベ表彰台で帽子をとってお辞儀するペテル・サガン Photo : Yuzuru SUNADA

 また上位の選手たちは、Instagramのストーリー機能を使った投稿が多い。トレーニング中に仲間とじゃれあったり、家族や恋人とのプライベートの様子を投稿することに用いられる場合が多い。例えば、さいたまクリテリウムで来日した選手たちが日本で楽しむ様子はTwitterよりも、Instagramのストーリーに投稿する場合が多い。また、ストーリーは投稿から1日経つと見ることができなくなるため、選手の動向をつぶさにチェックするためにアカウントのフォローが欠かせないのだ。

 コロンビア勢はキンタナ、ウラン、チャベスの人気の高さが目立つが、アナコナはランク外だった。オランダ勢ではデュムランはInstagramをやっておらず、モレマ、ヘーシンクらがランク外となった。その代わりにフルーネウェーヘン、ファンデルプールがランクイン。特にフルーネウェーヘンはほとんどオランダ語による投稿しかしておらず、オランダ人からの圧倒的な支持を得ていることがわかった。

レース中の走行データをチェックできるSNS

 最後に自転車での走行データをシェアするSNSであるStravaのフォロワー数ランキングを紹介。TwitterとInstagramに比べると、Stravaをやっている選手の絶対数は少ないため、ベスト10まで集計した。

Stravaフォロワー数ランキング

1 13.8万、クリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)
2 13.5万、ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ)
3 10.7万、ローレンス・テンダム(オランダ、CCCチーム)
4 10.5万、ティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ)
5 8.6万、グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー、CCCチーム)
6 7.3万、ニキ・テルプストラ(オランダ、ディレクトエネルジー)
7 6.3万、ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)
8 6.1万、テイラー・フィニー(アメリカ、EFエデュケーションファースト・ドラパック)
9 5.5万、ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
10 5.1万、トマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル)

 Starvaで最も多くのフォロワーを獲得しているのはフルームだった。1月28日に、南アフリカにてトレーニング中のフルームが、271.65kmを平均時速44.8kmで走り抜けるという走行データを公開。標高1000〜1500m前後の高地を走行していたとはいえ、凄まじい強度でトレーニングしていることに世界中の人々が驚いたことだろう。しかし、フルームは基本的にトレーニングや下見ライドの走行データのみを公開しており、レース中の走行データはほとんど公開していない。

 その点、ほかの上位にランクインした選手たちはレースでの走行データを公開している。ツール・ド・ポローニュで総合優勝したクウィアトコウスキー、イル・ロンバルディアで優勝したピノ、ツール・デ・フランドルで独走勝利したテルプストラの走行データも確認することができる。

ツール・ド・ポローニュで総合優勝を飾ったミカル・クウィアトコウスキー Photo : Yuzuru SUNADA

 このようにStravaはホビーレーサー・ライダーだけでなく、純粋なファン目線でも興味深いプロの走行データをチェックできる貴重なSNSとなっている。

 最後に、SNSといえばFacebookも知名度の高いサービスであるが、意外にも自転車選手でFacebookページを公開している選手は少ない。そのため、十分なサンプル数を調査できなかったので、ランキングは作成していない。ちなみにFacebookで最多フォロワー数を獲得したのは、サガンで114万人だった。

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