買ってよかった自転車グッズ<1>パンク修理が楽しくなる電動式携帯ポンプ「ベルクート スペシャリスト」 重量より機能に軍配

by 後藤恭子 / Kyoko GOTO
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 『Cyclist』編集部員が今年実際に購入して一番印象的だった商品を紹介する「買ってよかった自転車グッズ」を年末に向け連載します。後藤恭子が選ぶのは、ロシア発のブランド「BERKUT」(ベルクート)が手掛けた電動式の携帯ポンプ「BERKUT SPECIALIST」(ベルクート・スペシャリスト)。昨年末、クラウドファンディングに登場すると予想を上回る反響を呼び、今年半ばに早くも市販に漕ぎ着けた話題のアイテムです。ケースを含めた総積載重量が600g近くなる点は意見の割れるところだと思いますが、スイッチオンでタイヤがどんどん膨らむ様子はとても素敵な光景。非力な女性としては、やはり自動のメリットに軍配を上げたいと思います。

ロシア製の電動式の自動空気入れ「ベルクート スペシャリスト」 Photo: Kyoko GOTO

歓迎する気持ちで購入

 筆者は女性の中でもそれほど非力な方ではありませんが、それでも携帯ポンプによる空気の充填はキツい作業。ポンプを押し込む圧力で痛くなる手の平、パンプアップする腕の筋肉と格闘しながら、なんとかがんばってもやっと4気圧…。「バルブを開けたら勝手に膨らむチューブないかな~」などとズボラな思考を巡らせていたところに、この携帯自動ポンプ「ベルクート・スペシャリスト」が現れました。

バイクに搭載した状態。個人的に見た目は満足 Photo: Kyoko GOTO

 ロシア製!しかも名前が「ベルクート」!デザインもシブい!とほぼ一目惚れ。クラウドファンディングではありましたが、ロシアの自動車業界ではコンプレッサーなどの高い技術力で定評あるブランドだと知り、その技術が自転車業界に来たことを歓迎する気持ちで購入しました。

 大型エアコンプレッサーの機能を継承したパワフルさはさすがで、ボタンを押すだけのワンタッチ操作で毎分最大圧力10リットルの空気を圧送。26インチのタイヤならば約2分ほどで充填が完了します。充填時の「ブロロロ…」という地響きのような音と勝手にタイヤが膨らんでいく様子に、初めはチューブが破裂するんじゃないかとおっかなびっくりになりますが、慣れれば快感。ちなみにバッテリーには2000mAhのリチウム電池を使用。充電にかかる時間は約2時間です。

機能か重量か

 本体に3灯のLEDライトを装備しており、手元を明るく照らせるので夜間や暗い場所でも作業が可能。充填ホースを外せば懐中電灯としても使用できたり、自転車には余計な(?)ディティールにもワクワクします。

ホース取付口を囲むように3灯のLEDライトを装備 Photo: Kyoko GOTO

 ここまで読んでいただいて、あとはサイズと重量が心配になっているかと思います。サイズは246mm×31mmと、それほど大きさは感じません。ただ、肝心の重量は本体450g、充填ホース72g、専用ボルダー58gで総積載重量は580g。現在使っているポンプより300g以上重い…。せっかく軽いフレーム、軽いパーツで組み上げているのに、たまにしか起きないパンクのために私は約600gの重りを付けるのか。でもパンクの神様はいつ降りてくるのかわからない…。

パンク修理をショータイムに

 「580gの自動ポンプか、250gの手動ポンプか」を悶々と悩みましたが、積載して走ってしまえば体感重量にそれほど大差はなく、300gは精神的な負担だったようです。とはいえ積載して走っているのはほぼ平地練のときばかり。ヒルクライムでは、上りの辛さをこの300g増のせいにしてしまいそうなので従来のポンプを携行しています…。

 一方で、パンクのリスクがつきまとうロングライドや自転車旅では重宝するアイテムだと思います(ライト付きですし)。また、一度の充電で空気を充填できるタイヤ本数の目安はロードバイクやクロスバイクなら約8本だそうなので、複数の仲間とライドに出るとき際など1本携帯していれば、テンションが下がりがちなパンク修理もショータイムと化して盛り上がるのではないかと…。幸か不幸か、まだ本番には至ってませんが、そんな楽しみ方も考えたりしています。

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