バイクインプレッション2018軽量、オールラウンダーなプロ仕様 メリダ「スクルトゥーラ 8000-E」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 メリダのオールラウンダーロードバイクの完成車「スクルトゥーラ 8000-E」を試した。超軽量フレームながらセミエアロ形状を採用し、走るシチュエーションを選ばずに性能を発揮。プロチームの活躍を支える万能機のインプレッションをお届けする。

軽量でオールラウンダーなメリダ「スクルトゥーラ 8000-E」 Photo: Masami SATOU

 スクルトゥーラ 8000-Eは、CF4グレードのフレームを採用したモデル。CF4グレードは上位モデルも採用しており、UCI(国際自転車競技連合)ワールドチームの「バーレーン・メリダ」の選手も使用。世界トップクラスのレースで戦うバイクと全く同じ性能だ。フレーム重量は50cmサイズで790gという軽さを誇り、フロントフォークは290gとこちらも軽い。

ダウンチューブは円錐形状に近く、セミエアロタイプとなる Photo: Masami SATOU
低重心で軽やかなペダリングを生むBB Photo: Masami SATOU
現モデルからリアブレーキはリアステーへ Photo: Masami SATOU

 2016年グレードまではリアブレーキをBB下に配置していたが、現モデルではシートステーへと移設。取り扱いのしやすさや、整備性を向上させた。変速コンポーネントはモデル名8000-Eの名の通り、シマノ「R8000系アルテグラ」の電動コンポーネント(Di2)を採用している。ケーブル類はグロメットを介してフレームに内蔵され、すっきりした見た目と空力性能に貢献。ホイールはヴィジョンのカーボンクリンチャー「メトロン 40SL」が付属し、完成車重量で6.9kgという軽さを実現させた

いつまでもダンシングしたくなるリズムと、乗り手を疲弊させない軽さが魅力 Photo: Masami SATOU

 このバイクをテストするにあたり、1日で370kmを乗り込んだ。平地から上り、下りと全てのシチュエーションを試すことができたと思う。総じて、全ての項目で秀でており、総合力の高さを実感した。特に際立ったのは上りでの軽やかさだ。重心が低く、パタン、パタンとバイク自らが倒れるような感覚があり、リズミカルで軽快だ。長い上りであってもずっとダンシングをしていたくなる。よって、上半身への負担も少なく思えた。ミドルハイトのカーボンクリンチャーホイールを装着していることを考慮すると、ロープロハイトのホイールに変えたらばさらに鋭さを増すのだろう。

 途中、大雨に当たってしまい、車体が泥にまみれた。旧型であれば下のブレーキに砂利が詰まり、レバーフィーリングが悪化しただろう。このモデルに代替わりしてからはキャリパーがシートステーなので影響は最低限だ。乗り手にストレスを与えない設計なのか、330km走り終えたあと、40km程の練習会に参加したのだが、スプリントにしっかり参加できた。脚を残すことができる点も評価できる。気になったのは下りの性能だ。コーナーでは切れ込む鋭い味付け。ラインをしっかりとキープできる腕も必要である。乗りこなせたのならば素早くコーナーを脱出できる武器になるだろう。

メリダ「スクルトゥーラ 8000-E」
税抜価格:679,000円(完成車)、319,000円(フレームセット)
サイズ:44cm(XXS)、47cm(XS)、50cm(S)、52cm(M)、54(SM)、56(ML)※フレーム販売のみ
カラー:マットブラック(グロッシーブラック)
重量:6.9kg(完成車、50cmサイズ)、790g(フレーム※50cmサイズ)、290g(フロントフォーク)

松尾修作松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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