女子は松本璃奈が連勝UCI公認開催の宇都宮シクロクロス、2日目はオルツが前日の雪辱果たす独走勝利

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 「宇都宮シクロクロス」の第2日目が12月16日、前日に引き続き栃木県宇都宮市の道の駅うつのみや・ろまんちっく村で開催され、UCI(国際自転車競技連合)Class2にランクされる男子最高峰のエリートカテゴリーでは、前日メカトラブルで遅れた海外招待選手のフェリペ・オルツ(スペイン、DELIKIA-GINESTAR)が雪辱を果たす独走勝利。女子エリートは、前日も圧巻の独走劇を見せた全日本チャンピオンの松本璃奈(TEAM SCOTT)がこの日も独走で連勝を飾った。

男子エリート表彰式。左から宇都宮市マスコットキャラクターのミヤリー、2位のスティーブ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン)、優勝のフェリペ・オルツ(スペイン、DELIKIA-GINESTAR)、3位のクリス・ジョンジェワード(オーストラリア、Flanders-Nemisis)、プレゼンターの佐藤栄一・宇都宮市長 Photo: Nobumichi KOMORI

男子は海外勢が表彰台を独占

 2日間ともに男女最高峰のエリートカテゴリーがUCIレースになって初めての開催となった今年の宇都宮シクロクロス。午前中には小学生クラスのCK1とCK2/3、そして、毎年仮装したチームも多数出場するチーム対抗のエンデューロレース、C2のレースが開催され、会場も大きな盛り上がりを見せる中で午後の男女エリートレースを迎えることになった。

勢い良くスタートしていくCK1(小学校1、2年生)の選手たち Photo: Nobumichi KOMORI
小学校5、6年生のCK3になると大人顔負けのサイドバイサイドの争いも Photo: Nobumichi KOMORI
男子エリートはクリス・ジョンジェワード(オーストラリア、Flanders-Nemisis)がホールショットを決めるも、すぐにフェリペ・オルツ(スペイン、DELIKIA-GINESTAR)とスティーブ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン)が先頭パックを形成する展開に Photo: Nobumichi KOMORI

 59人が出場した男子エリートは、海外招待選手でオーストラリアチャンピオンのクリス・ジョンジェワード(オーストラリア、Flanders-Nemisis)がホールショットを決めてレースがスタートしたが、その後すぐのサンドセクションとキャンバーセクションでオルツ、スティーブ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン)が先頭を奪い返し、2人のパックを形成する前日同様の展開になった。その後方にジョンジェワード、小坂光(宇都宮ブリッツェン シクロクロスチーム)、ケビン・ブラッドフォードパリッシュ(アメリカ、SET coaching pb FSA)、横山航太(シマノレーシングチーム)、前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)、沢田時(チーム ブリヂストンサイクリング)、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)らが続く状況となった。

序盤から単独先頭になったフェリペ・オルツ(スペイン、DELIKIA-GINESTAR)が驚異的なラップタイムで周回を重ねていく Photo: Nobumichi KOMORI
独走優勝した前日とほぼ同じラップタイムを刻んだスティーブ・シェネル(フランス、チームシャザル・キャニオン)だったが、この日は2位に Photo: Nobumichi KOMORI

 しかし、1周目も中盤になると、前日のレースでメカトラブルに見舞われて大きくタイムロスし、その後の猛追も実らず2位に終わったオルツが積極的にプッシュし、シェネルを引き離して早くも独走状態に。2番手にシェネル、3番手には前田が浮上する展開になった。先頭を独走するオルツは前日の雪辱を果たすかのような果敢な走りで、独走勝利を飾った前日とほぼ同じラップタイムを刻む2番手のシェネルとのタイム差を、周回を重ねるごとに広げていく。そのあまりのハイペースぶりに、序盤から80%ルールが適用され、レースを降ろされる選手が続出するという事態になった。

霜が溶けてぬかるんだキャンバー区間を難なくクリアしていくフェリペ・オルツ(スペイン、DELIKIA-GINESTAR) Photo: Nobumichi KOMORI

 中盤に入ると、先頭のオルツと2番手のシェネルの順位はほぼ確定と言っていい状態になり、注目は3番手以降の争いに集まることになった。3番手を走っていた前田にはジョンジェワードが追いつき2人のパックを形成する展開。その後方では4人のパックから抜け出したブラッドフォードパリッシュが若干先行、さらに織田が続き、小坂と沢田がパックを形成する状態になったが、タイム差もそれほどついておらず1トラブル、1ミスで順位が目まぐるしく変動することも予想された。

安定感抜群のバニーホップでシケインを軽々とクリアしていく Photo: Nobumichi KOMORI

 終盤に入ると、疲れの色が見え始めたブラッドフォードパリッシュを織田がかわして5番手に浮上したが、それ以外の順位に大きな変動はなく、3位争いは前田とジョンジェワード、ナショナルチャンピオン同士の一騎打ちに。日本人選手としてなんとか表彰台だけは確保したかった前田だったが、最終周の終盤にジョンジェワードに引き離されてしまい、4位でフィニッシュ。1位オルツ、2位シェネル、3位ジョンジェワードと海外招待選手勢が表彰台を独占する結果になった。

会場に訪れたファンとタッチをして勝利を分かち合いながらフィニッシュに向かうフェリペ・オルツ(スペイン、DELIKIA-GINESTAR) Photo: Nobumichi KOMORI
ナショナルチャンピオン同士の勝負となった3位争いはクリス・ジョンジェワード(オーストラリア、Flanders-Nemisis)に軍配が上がった Photo: Nobumichi KOMORI
前日の雪辱を果たす走りで独走勝利を飾ったフェリペ・オルツ(スペイン、DELIKIA-GINESTAR) Photo: Nobumichi KOMORI

松本璃奈が前日に続き独走

 女子エリートは、前日に引き続き今井美穂(CO2 bicycle)がホールショットを決めてレースがスタートしたが、1回目のサンドセクションでこの日も松本が先頭に立つと、早々に松本が独走態勢を築く展開になった。

前日に続き今井美穂(CO2 bicycle)がホールショットを決めて女子エリートのレースがスタート Photo: Nobumichi KOMORI
中盤に入っても衰えることなく後続とのタイム差を広げていく松本璃奈(TEAM SCOTT) Photo: Nobumichi KOMORI

 2番手で松本を追っていた今井は、中盤過ぎに転倒した影響でメカトラブルに見舞われてしまい、ポジションを落とすことに。入れ替わるようにして2番手に浮上した唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)に対しては、後方から福田咲絵(AX cyclocross team)が迫り、最後は福田が唐見を振り切って2位、唐見が3位という結果になった。

新女王の強さを見せつける危なげない走りでシケインをクリアしていく Photo: Nobumichi KOMORI
2番手争いから福田咲絵(AX cyclocross team)が若干抜け出す Photo: Nobumichi KOMORI
後続に大差をつけて優勝を飾った松本璃奈(TEAM SCOTT)がバイクを高々と掲げてフィニッシュする Photo: Nobumichi KOMORI

 この日も圧巻の独走劇で連勝を飾った松本は、バイクを高々と掲げてフィニッシュした後、報道陣に泥だらけになった姿を見せて「泥遊びしちゃいました」と満面の笑みでひと言。全日本チャンピオンも獲得し、乗りに乗っている18歳がどこまで連勝記録を伸ばすのかに注目が集まっている。

女子エリート表彰式。左から2位の福田咲絵(AX cyclocross team)、優勝の松本璃奈(TEAM SCOTT)、3位の唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) Photo: Nobumichi KOMORI

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