8回目のツール出場へ新城幸也が今シーズンを振り返るインタビュー 「ツール・ド・フランスに戻りたい」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 バーレーン・メリダに所属する新城幸也が12月2日、静岡県伊豆の国市にあるメリダ・エックス・ベースで共同記者会見を行った。今シーズンについて新城は「後半に思うような結果を出せなかった」と振り返りつつ、五輪選考にとって重要な年となる来季に向けて意気込んだ。

今シーズンを振り返った新城幸也(バーレーン・メリダ) Photo: Shusaku MATSUO

序盤は順調な滑り出しだった

 1月のツアーダウンアンダーでシーズンインとなった新城は、ミャンマーで開催されたアジア選手権のロードレースでメダルを逃すも、チームタイムトライアルでチームを率いて優勝。ジャパンナショナルチームの一員として挑んだツール・ド・台湾では個人総合優勝を果たし、順風満帆のスタートを切った。

 「冬のトレーニングの結果がアジア選手権から出ました。マレーシアでのレースが無くなってしまったので、浅田顕監督に頼んでツール・ド・台湾に出場させてもらいました。ステージ優勝とUCIポイントの獲得、若手選手の指導が目標でしたが、結果は総合優勝。シーズンインは良いスタートとなりました」と振り返る。

ツール・ド・台湾で個人総合優勝を果たし、順調な滑り出しとなったシーズン前半戦 Photo: Miwa IIJIMA

 しかし、3月にヨーロッパへ渡ると体調を崩したといい、目立った成績は出なかった。それでも、ツアー・オブ・クロアチアではチームメートのステージ優勝をアシストし、イツーリア・バスクカントリーではニバリ兄弟らと完走した。「ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)の際はツール・ド・フランス出場の可能性は残っていました」と新城は説明。だが、TOJで落車、骨折の怪我を負いリタイアした後、クリテリウム・ドゥ・ドーフィネではパフォーマンスを発揮できなかったという。「落車した後の5日間はリカバリーのためにトレーニングができませんでした。正直TOJは優勝するつもりだったので、悔しい気持ちで前半戦を終えました」と説明した。

復帰第一戦で落車し、肘を骨折した新城幸也(バーレーン・メリダ) Photo: Miwa IIJIMA

 その後、8月のアジア大会を走り、コンディションを戻していた新城だが、ヨーロッパ復帰第一戦で落車して肘を骨折。10月にツアー・オブ・グァンシーで復帰するもここでシーズンを終えた。「思い描いていたシーズン後半にはなりませんでした。1シーズンで2回の骨折は初めての経験です」と明かし、「グァンシーでは日に日にコンディションが上がるのがわかりました。台湾の総合優勝にしても、自分の実力が確認できたレースもありました」と振り返った。

 来シーズンの抱負について問われると「五輪選考にとって大事な年になります」と回答。「選考にはUCIポイントの獲得が重要になりますが、自分のためだけにレースは走れません。チーム内で役割を優先して果たしつつ、チャンスがあれば狙っていきます」と述べた。

ことしと同条件で契約

 所属チームについて「UCIワールドチームからオファーがあるうちはこの場所にこだわりたかった」と話した新城。バーレーン・メリダのほか、他のUCIワールドチームやプロコンチネンタルチームからの話もあったが、最終的に現チームに残るかたちとなった。「これだけの怪我をしたにもかかわらず、『同じ条件で』という提案がありましたので決めました」と契約に至った経緯を明かした。

 来年のプレ五輪レースについては「ツール・ド・フランスと開催時期が被りますね。ツールに出れるならツールを選びます。僕は日本人なので、こうした施設(メリダ・エックス・ベース)も活用しながらコースはいつでも走れますからね。ツールに戻りたいです」と強い口調で語った。

来季はチーム所属3年目のシーズンとなる Photo: Shusaku MATSUO

 新城は今後、12月6日から始まるキャンプでチームと合流。イタリア・トリノでメディカルチェックを受けた後、クロアチアで2週間トレーニングを積むという。例年通り年末年始をタイで合宿を行った後にはオーストラリア入りし、ツアー・ダウンアンダーで2019年シーズンへと入る予定だ。

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