UCIクラス2で開催ジャパンシクロクロス関西マキノ大会、女子で松本璃奈が大金星 男子はクラークが優勝

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
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 ジャパンシクロクロス(JCX)シリーズの第8戦となる「関西シクロクロス マキノラウンド」が11月25日、滋賀県高島市のマキノ高原スキー場で開催され、UCI-Class2の女子エリートでは高校3年生の松本璃奈(TEAM SCOTT)がスターライトクロスと野辺山で3連勝を飾っていたサマンサ・ルーネルズ(Squid Squad)と全日本王者の今井美穂(CO2bicycle)を抑えて大金星となる優勝。男子エリートは、中盤からマッチレースを展開したエミール・ヘケレ(GALAXY CYKLOSVEC STEVENS)とのゴールスプリントを制したアンソニー・クラーク(Squid Squad)が優勝を飾った。

女子エリート表彰式。左から2位のルーネルズ、優勝の松本璃奈、3位の今井美穂 Photo: Nobumichi KOMORI

松本璃奈がUCIレース初優勝

 関西シクロクロスで唯一のUCI(国際自転車競技連合)公認レースとなる、マキノラウンド。ゲレンデに設定されたコースはシケインやフライオーバー(立体交差)などの障害物はもちろんのこと、傾斜地を上手く活用した上り下り、キャンバーなど、テクニックとパワーの両方が求められる好コース。同会場は、2週間後の12月9日に開催される全日本シクロクロス選手権の舞台にも決まっている。

スタートの瞬間を待つ女子エリートの選手たち Photo: Nobumichi KOMORI

 女子最高峰のエリートカテゴリーは29人が出場。レースは舗装路から草地に入る最初のコーナーで上手くインからアウトにポジションを変えた松本がホールショットを決めてスタート。その後すぐにルーネルズが松本に合流して先頭パックを形成、その後方に今井が続く展開になった。しかし、2周目になるとテクニカル区間の出口でルーネルズが前輪を石にヒットさせてパンクさせてしまい、しばらくの間は担いでコースを進む状態に。この間に松本は単独で先行し、後方からは今井がルーネルズをパス。ルーネルズは3番手にポジションを下げてしまう事態になった。

いい形でスタートした松本璃奈が先頭に立ってレースを進める Photo: Nobumichi KOMORI
ルーネルズが松本璃奈に対してリードを奪う時間もあったが… Photo: Nobumichi KOMORI
前輪をパンクして担ぎを余儀なくされたルーネルズを松本璃奈がパスする Photo: Nobumichi KOMORI
ピットにたどり着いたルーネルズがバイクを交換して猛追を開始 Photo: Nobumichi KOMORI

 何とかピットまで戻ってバイクを交換したルーネルズは、そこから猛追。すぐに今井に迫る状態になると、今度は今井がコーナーで転倒。レース後に判明したことだが、この転倒で今井のバイクはフレームが破損してしまっており、ここから我慢の走りを強いられることになった。

野辺山2日目で先頭争いに加わりながらトラブルで遅れた悔しさを走りにぶつける松本璃奈 Photo: Nobumichi KOMORI

 一方、図らずも先頭を独走することになった松本は「自分のペースで走ることを心がけた」と本人が表彰式でも語った通り、安定感のある走りで淡々と周回を重ねていくが、後方からは2番手に浮上したルーネルズがじわじわとタイム差を縮めて迫ってくる状態。40秒以上あったタイム差が、最終周を迎える頃には20秒を切ろうかという状況になった。最終周に入っても松本とルーネルズのタイム差はじわじわと縮まっていったが、何とか最後まで逃げ切った松本が優勝を飾った。

最後はルーネルズに8秒差にまで迫られたが、何とか逃げ切った松本璃奈が優勝を飾った Photo: Nobumichi KOMORI
表彰式で優勝の喜びを素直に口にする松本璃奈 Photo: Nobumichi KOMORI

 現在、高校3年生の松本は、これがうれしいUCIレース初優勝。「野辺山の2日目は不運が連発したレースだったので、絶対リベンジしてやるという気持ちで今回のレースに臨みましたし、特に、スターライトクロスと野辺山で連勝しているルーネルズ選手には、このまま連勝されたくないという気持ちが強かったです。結果として、不運が強運に変わって、いい感じで走れました。2週間後の全日本選手権も同じ会場なので、イメージトレーニングもできましたし、応援、サポートしてくださった方たちに感謝の気持ちを伝えたいです。ありがとうございました」と喜びのコメントを残した。

女子エリート結果
1 松本璃奈(TEAM SCOTT) 41分54秒
2 サマンサ・ルーネルズ(Squid Squad) 42分02秒
3 今井美穂(CO2bicycle) 43分49秒

クラークがヘケレとのマッチレースを制する

 94人が出場した男子エリートは、序盤からクラーク、ヘケレ、ギャリー・ミルバーン(MAAP ENVE CX Team)、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)の4人が先頭パックを形成する展開に。さらに中盤になると、その中からクラークとヘケレの2人が抜け出して2人がマッチレースを繰り広げることになった。

スタート直後から有力選手勢が激しく先頭を争う展開に Photo: Nobumichi KOMORI
クラーク、ヘケレ、ミルバーン、織田聖の先頭パックが形成される Photo: Nobumichi KOMORI
サイドバイサイドの争いを繰り広げながらフィニッシュに向かうクラークとヘケレ Photo: Nobumichi KOMORI

 互いに攻撃を仕掛け合うも決定打を繰り出せないままゴールスプリント勝負になり、先行してスプリントを開始したヘケレを捲ったクラークが優勝を飾った。3位には、終盤に織田を振り切ったミルバーンが入った。

 また、この日はUCI男子ジュニアのレースも開催され、小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が独走勝利を飾った。

2人のマッチレースはそのままマッチスプリントになり、クラークが優勝を飾った Photo: Nobumichi KOMORI
男子エリート表彰式。左から2位のヘケレ、優勝のクラーク、3位のミルバーン Photo: Nobumichi KOMORI
男子ジュニアは小島大輝(SNEL CYCLOCROSS TEAM)が独走優勝 Photo: Nobumichi KOMORI

男子エリート結果
1 アンソニー・クラーク(Squid Squad) 56分23秒
2 エミール・ヘケレ(GALAXY CYKLOSVEC STEVENS) 56分24秒
3 ギャリー・ミルバーン(MAAP ENVE CX Team) 58分06秒

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