違反広告物の撤去や樹木伐採など静岡で五輪会場周辺の整備加速 自転車コースの景観改善など着々 

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 2020年東京五輪・パラリンピック自転車競技の静岡県開催に伴い、県や周辺市町は主要道路沿いの違反広告物の撤去や樹木伐採、道路拡幅といった整備を進めている。8月に正式発表されたロードレースコース沿いの御殿場市、小山町、裾野市の主要道路については、県が9月補正予算で460万円を確保して景観整備計画を策定する予定で、準備が加速している。 (田中万紀)

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富士山麓に違反広告

2020年東京五輪で自転車トラック種目が行われる伊豆ベロドローム Photo: Kyoko GOTO

 東京五輪では、自転車のトラック競技などが伊豆ベロドローム(伊豆市)で開催される。ロードレースは都内を出発し、御殿場市などを経由して富士スピードウェイ(小山町)でゴールする。

 ところが、ロードレースコースの県内区間約70kmの間に、約150件の違反広告物が掲出されていることが分かった。小山町の主要道路沿いは昨年11月に改正された県条例で、商業広告は全面禁止で基準を満たした案内板しか設置できない地域に定められている。御殿場、裾野の両市は県条例とほぼ同内容の独自条例を制定して規制を強化している。

 県と3市町は9月から、商業広告には撤去を求め、案内板には条例の基準を満たすような改修を指導している。3市町では東京五輪までにすべての違反広告の是正を目指している。

 一方、伊豆半島でも県の条例改正に伴い、ほぼ全域で屋外商業広告が禁止された。平成28年度の県の調べでは、伊豆半島全域の約2万5000件の違反広告のうち、道路沿いの案内板や商業広告は約5000件。中でも自然景観への影響が大きい幹線道路沿いの違反広告は2232件(29年12月時点)だった。県はこれらすべてを五輪前に是正する方針で、今年9月までに704件(31.5%)の指導を完了した。

 ただ県は、五輪のスポンサー企業が広告を出す場合のみ、事前協議と大会終了後の速やかな撤去を条件に条例の適用除外とする方針。五輪の名称やロゴが入ったスポンサー企業の広告は、盛り上げに欠かせないと判断した。

渋滞抑制も課題

 また、伊豆ベロドロームへのメインアクセスとなる伊豆箱根鉄道修善寺駅とJR伊東駅からの県道と、沼津・三島方面からの国道136号の道路整備工事も加速させる。両駅から会場までの県道は、車両のすれ違いが困難な狭い区間が残っており、県はシャトルバスのすれ違いが容易になるよう拡幅工事を進めている。

 国道136号は一年中渋滞が激しいルートとして悪名高く、五輪時期には交通計画によって渋滞をどこまで抑制できるかが課題となる。ロードレースコースについては、路面にひび割れがあれば自転車が転倒する事故につながりかねないため、劣化した舗装を補修する。県管理道路では全43kmのうち約9kmを補修する。そのほか、選手や観客から世界遺産・富士山が美しく眺められ、テレビ中継などで富士山麓の雄大な光景が国内外に伝わるよう、自然環境との調和を図りながら道路周辺の樹木を計画的に伐採する。

産経新聞・静岡版より)

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