阿蘇を知り尽くした「コルナゴ部長」がガイド弱ペダ聖地・阿蘇で「実体験♬ 劇場版弱虫ペダルライド」 走って食べて、震災からの復興願った

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 映画版・弱虫ペダルの舞台を走る「実体験♬劇場版・弱虫ペダルライド♬〜コルナゴ部長と行く阿蘇天空ライド」が10月28日、物語の舞台となった熊本・阿蘇地方で開催された。熊本、福岡、山口のロードバイク乗りの弱虫ペダルファン26人が阿蘇に集い、劇場版に登場するルートや、牛や馬の放牧地である牧野の道など、見頃のススキや阿蘇五岳を背景に走った。

劇場版・弱虫ペダルの舞台にもなった蘇山郷でコルナゴ部長を中心に記念撮影する参加者 

ライド後、蘇山郷でミーティング

 ライドのサブタイトルにも入っている「コルナゴ部長」とは劇場版で実際に物語の主人公・小野田坂道ら総北高校のメンバーが泊まった設定の宿「蘇山郷」の中尾公一さんのこと。阿蘇地方のサイクリングの普及に尽力し、愛車コルナゴで様々なルートを全国から集うサイクリストをナビゲートしている。今回の企画は、九州、中国地方のサイクリストが主宰。ロードバイクに乗る弱虫ペダルファンを集め、劇場版に登場するコースを走り、最後は映画のシーンと同じく蘇山郷の温泉を体験をするというものだ。

人気のミルクロードを走る。一輪車に乗った参加者も力走 
根子岳に向かって曲がる夢のような景色を走る
登場キャラクターと同じジャージを着て盛り上げる参加者

 中尾さんは自身のブログで「各地で発生する自然災害において、自転車乗りが当地を走ることによって復興の一助になればというものでもあり、蘇山郷も熊本震災で3カ月間の休業の後、多くの自転車乗りに訪ねてもらい今に至っていることから二つ返事で引き受けることにした」と開催のきっかけを説明した。

360度、牧場に囲まれた牧野道を進む

下駄箱には丁寧な名札

お昼は名物のあか牛丼の弁当をいただく

 当日は、朝7時30分に複合観光施設「はな阿蘇美」を出発。国道212号からミルクロードを根子岳付近まで走り、牧野道を走行し午後1時にはゴールへ。名物のあか牛丼の弁当を食べた後、総北高校自転車競技部の宿泊地となった内牧温泉蘇山郷へ。下駄箱には映画と同じく、それぞれのチーム名の名札が貼られる凝りようで参加者たちは感激した。 

箱石峠の上のビューポイントで一休み
与謝野鉄幹・晶子夫妻も泊まったという雰囲気のある蘇山郷
宿には「総北高校自転車競技部様」という歓迎の札も準備
蘇山郷には「弱虫ペダル」コーナーも

貴重な動画を全員で鑑賞

 映画にも登場した名物の温泉に浸ったあと、総北高校のミーティングルームとなった宿「蘇山郷」の杉の間に集合した。劇場版にも登場し、その後震災で崩壊し通行止めになったままの「ラピュタの道」を走るテレビ放送用に撮った動画や、映画になる前の絵コンテ、それに弱虫ペダルサイクリングチームのジャージの展示やサコッシュの販売、PR用のDVDを鑑賞。参加者は、貴重な資料や、中尾さんの弱虫ペダルと復興にかける思いに聞き入った。

総北高校のミーティングルームとなった宿「蘇山郷」の杉の間で中尾さんの話に聞き入る
温泉で、劇中の登場人物と同じシーンを再現する久木原慶さん
震災によって崩壊する前の「ラピュタの道」

 九州、中国地方から集まった参加者の声を抜粋し紹介します。

「実体験♬劇場版・弱虫ペダルライド♬〜コルナゴ部長と行く阿蘇天空ライド」参加者の声

宮崎重実さん:「阿蘇の方に案内して頂き牧野道を分け入り芒(すすき)を渡る風や空の近さを感じ、ラピュタの様子や道路のいたる所の補修跡に胸を痛めながらも、復活した湧き水の脇を通過したり復興に携わった話しを聞かせて頂いた事で、彼の地をより身近に感じました。蘇山郷の雰囲気も存分に味わって、ますます弱虫ペダルが好きになりました」

佐藤賢治さん:「阿蘇は、まさしく九州のサイクリストにとって聖地ですね。季節毎に色んな顔を見せてくれる、素敵な場所です。今回弱虫ペダルを追体験出来るサイクリングの企画をして頂き、また一つ心に残る体験が出来ました」

絶景をバックに記念撮影

Miyoshi Reikoさん:「初めての阿蘇ライドがこの夢のようなライドだったことは奇跡的にラッキーなことでした。弱ペの追体験という楽しい企画から地元を熟知したレアなルートと絶景、もう感激でした! 阿蘇は国内外の友人知人、親類が福岡に来るたびに必ず連れて来る所で、昨年外国からのお客様を大観峰までのトレッキングでアテンドをした際、地震後にできた亀裂なども地元の方にガイドしてもらい心が痛みました。自然は猛威を振るうときもあるけど、大きな感動も与えてくれますね。阿蘇の醍醐味を満喫できるライドでした」

星晃さん:「阿蘇は来る都度、新しい発見・感動ある場所です。自然の優しさやはたまた厳しさを教えてもらえます。今回は、私が以前から理想としていた
夢のライドが叶えられました」

 主宰者の久木原慶さんは「弱虫ペダルのおかげで、外国の方をはじめ多くのサイクリストが阿蘇を訪れてくれるようになったとコルナゴ部長も話していましたが、時間の経過から、震災のことが少しずつ記憶から消されかけようとしている。だからこそ、震災から立ち直った経験を、九州から同じく震災の被害を受けた北海道や、広島、岡山へ情報発信したい。このライドを通して、自然が創り出したダイナミックで雄大な阿蘇をこれからも、共に共存しながら、壊すことなく、壊されることなく未来の子供たちへこのまま受け継がねばなりません」と開催の目的を説明した。

レース後に駆け付けた左から、熊本自転車界のレジェンド福島雄二さん(左)、コルナゴ部長こと中尾公一さん(中央)、Kei KURIHARAさん
日本離れした景色に時間を忘れてしまう

 劇場版弱虫ペダルを実体験として楽しみながら、国道や鉄道が未だ開通しない熊本震災の復興にも想いを寄せるという趣旨のサイクルイベントは大成功に終わった。最後にリーダーの中尾さんは「何かの本にあったんですが、60代が一番自由になれるといいます。20代は「猛進」、30代は「決断」、40代は「挑戦」、50代は「浪漫」、そんな日常を過ごして、また阿蘇へお越しください。あと2つばかり走れる牧野道がありますので案内しますよ」と次回のライドを予告して、第1回を締めくくった。

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ロングライド 弱虫ペダル 熊本県

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