秋晴れの空の下で開催街を身近に感じた「BIKE TOKYO 2018」 2300人が東京五輪に向かう風景とグルメを満喫

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 東京の中心を巡るサイクリングイベント「BIKE TOKYO 2018 powered by ツール・ド・ニッポン」が10月28日、明治神宮外苑の聖徳記念絵画館前をスタート/フィニッシュ地点にして開催された。約43kmのコースはビギナーでも参加しやすいレイアウトで、大人から子供まで約2300人のサイクリストが東京の観光名所を巡った。

「BIKE TOKYO 2018」のスタートを待つBIKE TOKYO女子の皆さん Photo: Shusaku MATSUO

手ぶらで参加できるプランも

 昨年は台風通過に伴い、あいにくの中止となったが、今年は天候にも恵まれて無事開催。秋晴れの空の下、2300人がスタート地点の聖徳記念絵画館前に集まった。BIKE TOKYOの特徴は、サイクリング大会に参加したことがなくても完走しやすいコース作りが行われていること。ほとんど上り坂が含まれず、起伏が少ないレイアウトになっているほか、3カ所用意されたエイドステーションでは、その土地にちなんだグルメを堪能することができる。

自転車系モデルのもえさんがアンバサダーとしてBIKE TOKYOをナビゲート Photo: Shusaku MATSUO
150台の電動アシスト自転車が用意された Photo: Shusaku MATSUO
2300人の参加者がウェーブ式にスタート Photo: Shusaku MATSUO

 また、一般自転車(ママチャリ)やリカンベントなど豊富な車種でもエントリーできる敷居の低さがある。会場にはドコモ・バイクシェアの電動アシスト自転車が150台レンタル用に用意されたが、事前の申し込みで定員になるほどの人気を集めた。バッテリーは途中のエイドステーションで交換もでき、充電切れの心配は皆無。ヘルメットの貸し出しもあり、手ぶらで参加できるプランも人気を博していた。参加者の約半数はサイクリングイベントに参加したことのないビギナーだという。

神宮外苑の銀杏並木を抜ける Photo: Shusaku MATSUO
六本木交差点を抜けて東京タワーへ Photo: Shusaku MATSUO
麻布を抜けて皇居方面へと向かう Photo: Shusaku MATSUO

 スタートは一斉ではなく、ウェーブ方式で順に走り始める。朝9時に最初のスタートが切られると、一行は神宮外苑のサイクリングコースをぐるりと一周し、銀杏並木を抜ける。そして、西麻布から六本木を通過し、東京タワー真横に見て、省庁が並ぶ霞が関を通り、皇居へと向かった。コースの途中、曲がり角や交差点には方向を指示する立哨員が配置。サポートライダーやオフィシャルバイクが集団のそばを走り、参加者たちは交通量の多い都心部であっても安心してライドすることができた。

省庁が並ぶ霞が関を通過 Photo: Shusaku MATSUO
丸の内、大手町には高層ビルが立ち並ぶ Photo: Shusaku MATSUO

SNSで「#愛車自慢選手権」

 最初のエイドステーションは東京駅丸の内口前にある行幸通りだった。ここでは和菓子で有名な「文明堂」がブースを展開し、どら焼きやカステラを参加者たちに振る舞った。開けた眺望を背景に、文明堂やエイドステーションオリジナルの顔パネルを使って記念写真を撮る参加者の姿が目立った。

仲間と一緒に顔パネで一枚 Photo: Shusaku MATSUO
どら焼きやカステラが人気を集めた Photo: Shusaku MATSUO
和菓子メーカーの文明堂がブースを出展 Photo: Shusaku MATSUO

 また、愛車自慢選手権もここで開催された。愛車を撮影し、「#愛車自慢選手権」のハッシュタグ付きでTwitter、instagram、FacebookのSNSに投稿することで応募する企画。ハッシュタグを各SNSで検索すると、東京駅舎を背景に自慢のバイクが多くポストされている。

SNSで投稿する愛車自慢選手権も開催 Photo: Shusaku MATSUO
東京駅舎をバックに記念撮影 Photo: Shusaku MATSUO
銀座を抜け、歌舞伎座を通過 Photo: Shusaku MATSUO

 その後は有楽町から晴海通りへ。銀座4丁目交差点を抜け、歌舞伎座前を過ぎると月島から深川方面へと向かう。松尾芭蕉ゆかりの清澄白河を通り、京葉通りを横切って2つ目のエイドステーションがある両国駅前へと到着した。JR東日本が運営するサイクルトレイン「B.B.BASE」の発着駅となっている両国では、レンタルバイクを貸し出すバイシクルステーションが設置されている。ロードバイクやクロスバイクがヘルメット付きで貸し出されており、そのままB.B.BASEに乗ることも可能。手ぶらでサイクルトレインを利用できることもあり、この日も賑わいを見せていた。

自転車レーンも設けられている勝どき橋 Photo: Shusaku MATSUO
曲がり角や交差点には立哨員が立っており迷わずルートを進める Photo: Shusaku MATSUO
第2のエイドステーションである両国に到着 Photo: Shusaku MATSUO

 両国のグルメと言えば、やはりちゃんこ鍋。ここでは「ちゃんこ霧島」が大きな鍋で煮込んだ温かいちゃんこを提供しており、参加者は出汁が効いた塩味の地元グルメに舌鼓を打った。もえさんは「あっさりしてるけど、コクがあって美味しい! ご飯も欲しくなる美味しさです」と箸を進めた。

 お腹を満たした後は、シンボルタワーである東京スカイツリー方面を目指し先へと進んだ。競わないサイクリングイベントなので、参加者たちは途中で脚を止め、写真を撮ったり、仲間を待ったりと思い思いのペースでイベントを楽しんでいた。

出汁が効いた塩味が美味しいちゃんこ鍋が振る舞われた Photo: Shusaku MATSUO
レンタルの電動アシスト自転車向けのバッテリー交換サービスも充実 Photo: Shusaku MATSUO

 下町の裏通りを抜けて隅田川を渡ると、鶯谷の高架橋でいくつもの線路を跨ぎ、上野へと入る。最後のエイドステーションは東京文化財研究所で、東京の銘菓「東京ばな奈」や「東京銘菓ひよ子」、「東京たまご ごまたまご」が振る舞われた。

第3のエイドステーションでは「東京ひよ子」や「東京ばな奈」が振る舞われた Photo: Shusaku MATSUO
東京大学の赤門前を通過 Photo: Shusaku MATSUO

 しっかりと補給を終えた参加者は寺町から“谷根千”エリアを抜け、東京大学の赤門前を通り、秋葉原へ。九段下から麹町を通り、四谷から再び建設中の新国立競技場から神宮外苑へと戻りゴールとなった。

東京五輪に向けて建設が進む新国立競技場が見えるとゴールは近い Photo: Shusaku MATSUO
車種や年齢問わず、イベントを楽しむ参加者たち Photo: Shusaku MATSUO

 ライドを終えた参加者たちは、完走証を受け取り、用意された甘いワッフルを食べながらイベントを振り返っていた。完走した参加者のひとり、宇都宮あゆみさんは「都内の観光地を自転車で走れるのはとても楽しく新鮮でした。東京、銀座、両国、上野と、自転車だととても近く感じて1日でたくさん観光できた気分でした。エイドも東京銘菓やちゃんこ、と東京らしさがでてましたね」と感想を話す。

43.1kmを走りきりゴール Photo: Shusaku MATSUO

 アンバサダーとして参加したもえさんは「普段見慣れた風景も、自らの脚でペダルをこぎ、風を感じながら走ることで、あらためて東京の美しさや魅力を感じることができた1日になりました。いつも1人で走ることが多いので、たくさんのサイクリストの方々と一緒に走れたことも楽しめた一因です」と笑顔をみせた。

 会場ではBMXのデモンストレーションや、マッサージブース、最新のeバイクなどが体験できる試乗会が開催。東京の魅力をぎゅっと凝縮したイベントに、幅広い層のサイクリストが堪能した様子だった。

会場では最新バイクを体験できる試乗会も開催 Photo: Shusaku MATSUO
世界レベルのBMXパフォーマンスも披露 Photo: Shusaku MATSUO

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