山形県寒河江市で開催小坂光が独走で今季初勝利 JCXシリーズ第4戦、東北シクロクロスさがえラウンド

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
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 ジャパンシクロクロス(JCX)シリーズの第4戦となる、東北シクロクロスシリーズ第1戦さがえラウンドが10月28日、山形県寒河江市のグリバーさがえで開催され、男子エリートでは全日本チャンピオンの小坂光(宇都宮ブリッツェン シクロクロスチーム)が今季初勝利を挙げた。女子エリートは序盤から独走態勢を築いた與那嶺恵理(OANDA JAPAN)が貫禄の走りで優勝を飾った。

今季3戦目にしてようやく勝利を挙げた小坂光がガッツポーズを見せる Photo: Nobumichi KOMORI

最上川沿いのハイスピードコース

 東北シクロクロスシリーズの開幕戦となるさがえラウンドは、男女のエリートカテゴリーがUCI(国際自転車競技連合)・C2にランクされるレース。最上川沿いのグリバーさがえに設定された1周3.4kmのコースは基本的にフラットで、昨年のようなマッドコンディションでなければ、ロードレースさながらのハイスピードバトルになることが多い。

寒河江市のグリバーさがえに設定された1周3.4kmのコースはフラットなレイアウト Photo: Nobumichi KOMORI
会場では、寒河江名物の肉そばなどの地元グルメも販売された Photo: Nobumichi KOMORI
UCIレースのオープニングセレモニーで登壇する(左から)小坂光、鈴木龍、土井雪広(AX cyclocross team)、與那嶺恵理、唐見実世子、今井美穂 Photo: Nobumichi KOMORI

全日本王者が今季3戦目で初勝利

 55人の選手が出走した男子エリートは、スタート直後の舗装路から芝生区間に入る入口が狭いことで集団が詰まり、さらにその後にキャンバー(斜面区間)が控えていたこともあって、早々にいくつかのグループに分断される展開でスタート。1周目の終盤には9人の先頭パックが形成される状況となった。

スタート直後の舗装路から激しいポジション争いが繰り広げられる Photo: Nobumichi KOMORI
2周目に7人の先頭パックが形成される展開に Photo: Nobumichi KOMORI
小坂光を先頭に芝生区間を進む7人の先頭パック Photo: Nobumichi KOMORI

 さらに2周目になると先頭の9人からメカトラブルで織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)を含む2人がドロップし、先頭は小坂、中里仁(Speedvagen Family Racing)、丸山厚(Team RIDLEY)、斎藤朋寛(RIDELIFE GIANT)、江越海玖也(弱虫ペダルサイクリングチーム)、合田正之(AX cyclocross team)、そして鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)という7人のパックになった。

丸山厚と鈴木龍が遅れ、先頭は5人に Photo: Nobumichi KOMORI

 4周目になると、先頭の7人から丸山と鈴木がドロップし、先頭は5人に。一方、後方からメカトラブルで遅れていた織田が猛追を見せて、ドロップした2人に迫る位置までポジションを上げる展開になった。

5人の先頭パックがシケインをクリアしていく Photo: Nobumichi KOMORI

 その後、レースは5人の先頭パックの状態のまま周回を重ねていったが、残り3周となる6周目に入ると江越のスリップダウンをきっかけに、パックが前方は小坂と斎藤、後方が中里と合田の2人ずつに割れる状況になった。

 これを好機と捉えた小坂はパックを組む斎藤とペースアップをして後方パックの引き離しを狙ったが、後方からは中里が単独で合流し、先頭は3人のパックとなった。その後は、苦しそうな様子を見せる斎藤がパックから遅れ、一時は復帰したものの、基本は小坂と中里の2人が先頭を走る展開で、レースは最終周を迎えることになった。

小坂光と中里仁が先頭パックを形成する状態で、レースは最終周へ Photo: Nobumichi KOMORI

 最終周に入ると「5人のパックの時から上手く脚を休めていると感じていたので、ゴールスプリント狙いだろうなと思ってそうはさせないと攻撃した」とレース後に語った小坂が、キャンバーで中里が少し離れたのを見逃さずにペースを上げてタイムギャップを稼いだ。そのままじわじわとその差を広げていき最後は独走に。JCX第1戦で2位、第3戦で3位とここまで勝利がなかった全日本チャンピオンの小坂が、出場3戦目にして今季初勝利を飾った。

勝利を確信し、自身が全日本チャンピオンであることを誇示する小坂光 Photo: Nobumichi KOMORI
男子エリート表彰式。左から2位の中里仁、優勝の小坂光、3位の合田正之 Photo: Nobumichi KOMORI

女子は與那嶺恵理が圧倒

 15選手が出場した女子エリートは、スタート後の長い舗装路で先頭に立った與那嶺と、全日本チャンピオンジャージを着る今井美穂(CO2bicycle)との先頭パックでしばらくレースを展開したが、ロードレースで世界トップカテゴリーを戦い抜いてきた與那嶺が、地脚の違いを見せつけて独走を開始してそのまま優勝。後続から追い上げて今井をかわした唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が2位、今井が3位という結果だった。

スタート後の長い舗装路を與那嶺恵理を先頭に走る女子エリートの選手たち Photo: Nobumichi KOMORI
ベースの脚力の違いを見せつける走りを見せた與那嶺恵理の圧勝となった Photo: Nobumichi KOMORI
女子エリート表彰式。左から2位の唐見実世子、優勝の與那嶺恵理、3位の今井美穂 Photo: Nobumichi KOMORI

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