ハイテンションなピンク集団の正体は?選手とともに過ごした熱い時間 EFエデュケーションファースト・ドラパック、アフターパーティー

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 10月21日のジャパンカップサイクルロードレースに出場したEFエデュケーションファースト・ドラパックが、同日夜に宇都宮市内でアフターパーティーを開催した。会場には選手をはじめ、チームマネージャーやメカニックにマッサー、そして大勢のファンとともにメインスポンサーを務めるEFエデュケーションファーストの社員が大集結。選手への質問コーナー、チームジャージやサコッシュが当たる抽選会も行われたが、それ以上にとてつもなくハイテンションな人々がパーティーを大いに盛り上げていた。

パーティー参加者全員で記念撮影 Photo: Yuu AKISANE

ブレシェル「来年は絶対に勝つ」

 今シーズンからチームに復帰したマッティ・ブレシェル(デンマーク)は2年ぶりにジャパンカップに出場。追走集団内のスプリントを制して、3位表彰台を獲得した。「スプリントには絶対の自信があった。優勝できなかったことは残念だけれども、シーズンの最後に良い走りができて良かった。2週間後にガールフレンドと結婚するんだけど、『来年のジャパンカップは絶対に勝つ』と約束したんだ」と、レースを振り返りながら来年への意気込みを語っていた。

ジャパンカップ3位となったマッティ・ブレシェル Photo: Yuu AKISANE
すっかり「どんちゃん」の愛称が定着したジョセフロイド・ドンブロウスキー Photo: Yuu AKISANE

 パーティーの最中には選手への質問コーナータイムが設けられ、レースのことからプライベートなことまで様々な質問が飛び交った。ジョセフロイド・ドンブロウスキー(アメリカ)には、「得意料理は何ですか?」との質問に対して、「酢飯を炊いて、寿司をつくることが好きだよ!」と回答。

サインに応じるジョセフロイド・ドンブロウスキー Photo: Yuu AKISANE

 また「今日のレースの空気圧はどうだったか?」との質問に対して、チームのメカニックからは「フロントは7.0気圧、リアを7.5気圧にした」と、駆動部である後輪タイヤの空気圧を高めに設定するテクニックを公開していた。

 質問タイムの合間の時間を利用して、ファンは選手との記念撮影やサインなどの交流を楽しんだ。

 抽選会では、チームのサコッシュ、ジャージなど豪華景品が勢揃い。選手たちがくじを引いて、当選した参加者に手渡し。なかでも、サコッシュを当てた女の子をブレシェルが抱きかかえると、会場全体が暖かな雰囲気に包まれていった。

サコッシュに当選した"ちいちゃん"は、2015年のキャノンデールアフターパーティーでもチームジャージに当選した強運の持ち主 Photo: Yuu AKISANE

 といった例年どおりのプログラムが進行するなかで、ブレシェルへの質問タイムの最後に、ひとりの参加者が「私たちと一緒にパーティーしたくない?」とたずねた。困惑気味のブレシェルが「そうだね」と応えると、「パーティー!!!」のかけ声と共に、壇上のブレシェルのもとに参加者が駆け寄ると、突然ブレシェルを胴上げ。さらにDJが爆音でミュージックを流し始めると、パーティー会場がクラブのような状態となり、ダンスに興じる姿が見られた。

 当然のようにEFドラパックの選手たちも巻き込み、ドンブロウスキーはぎこちない動きをしながらもリズムに乗る姿が見られ、ブレシェルはノリノリでパーティートレインの先頭を陣取って会場内を一周。この日一番の盛り上がりを見せていた。

壇上で踊りまくるピンクの集団 Photo: Yuu AKISANE
マッティ・ブレシェルを先頭に、爆音に乗せて会場全体を一周するピンク色のパーティートレイン Photo: Yuu AKISANE

全身ピンクの集団の正体はEF社の社員

 本記事に掲載している写真に映っている、全身ピンクなスーパーハイテンションな集団はいったい何なのか? EFエデュケーションファースト・ドラパックのファンは熱い人しかいないのでは? という疑問が湧き上がっているのではないかと思う。

パーティー開始前の会場内の様子 Photo: Yuu AKISANE

 その前に、まずEFエデュケーションファースト・ドラパックのメインスポンサーであるEFエデュケーションファースト社(以下、EF社)について、簡単に説明したい。

 EF社は世界116カ国で語学学校や留学事業を展開し、日本では1972年から事業を行っている由緒ある会社だ。1988年のソウルオリンピックの公式スポンサーとなり、ボランティアスタッフ向けに母国語外の言語習得のためのトレーニングを無償提供していた。2020年の東京オリンピックでも公式スポンサーを務める一大企業なのだ。

 これらの事実からEF社は”お堅い会社”ではないかと連想した方は少なくないのではないかと思う。

ブレンダン・キャンティと共に写真に収まるEF社員の方々 Photo: Yuu AKISANE

 ところが、この写真に登場する全身ピンクの人々の大半はEF社の社員なのだ。そして、EF社の社風は日本支社だけでなく世界中で共通しており、パーティーはとにかくハイテンションで楽しむスタイルだそうだ。

 EF社のマーケティング部PRマネージャーの遠藤さんに話を聞いたところ、「今年から自転車チームのスポンサーとなったことで、チームカラーであるピンクを全面に出して、レース中やレース後に場を盛り上げていくようになりました。ジャパンカップだけでなく、ツール・ド・フランスやブエルタ・ア・エスパーニャでもピンク色のシャツを着たスタッフがプロモーション活動を行ったり、日本でも話題のピンク色のワニ(アーガイル・ザ・クロコダイル)と一緒に会場を盛り上げたこともありました。ただし、パーティーでの全身タイツは日本独自の試みかもしれません」と話していた。

全身タイツに身を包んだローガン・オーウェン(左)とサイラス・モンク(右) Photo: Yuu AKISANE

 今回ジャパンカップ中に、森林公園のEFエデュケーションファーストブース周辺で、大量にピンク色のシャツを着たスタッフが非常に積極的に観客に声をかけプロモーション活動をしていたが、そのほとんどすべてがEF社の社員だったというわけだ。新しくスポンサーとなった自転車チームの活動を通じて、EFという会社を世にアピールしていくことが、チームをスポンサードする意味の一つであるが、社員が一致団結して超積極的に強烈にプロモーション活動を行っていくことが「EF流」だといえよう。

本場の雰囲気を再現したパーティー

 一方でこのアフターパーティーを主催したキャノンデール・ジャパン社の広報・山本さんは「ツールやブエルタが終わった後のパーティーは、こういう雰囲気のなか行われます。それを日本に持ち込みたかった。『クレイジー』を社訓に持つキャノンデールが、EF社とコラボレーションしたことで、本場の雰囲気を再現できたのではないかと思う」と意図を説明していた。

 とはいえ、昨年までのキャノンデール主催のアフターパーティーを想像していたファンのほとんどが、会場入りするなり全身ピンクタイツの大集団の怒涛のハイテンションを目の当たりにして、面を食らったことは否めず、未知との遭遇に困惑している様子だった。パーティーが進むにつれ、徐々に状況を受け入れ、新しい文化に馴染んできたファンの方々は、EF社の社員たちと一緒に壇上で踊る姿も見られた。しかし、一部の参加者からは「もう少し選手との交流を楽しみたかった」との声も聞こえた。

 従来の常識を覆すようなキャノンデールとEF社の新たな試みは、ただただ衝撃的であった。さらに来シーズンからはラファがEFドラパックの活動をバックアップする。「個性をもって、ロードレースを余すことなく伝える」と発信しており、広報の山本さんも「来年はラファともコラボすることで、今年以上にさらにクレイジーで凄く盛り上がるパーティーを企画できると思います。期待していてください!」と語っていた。

 キャノンデール、EF、そしてラファが融合し、さらにホットになっていくであろうEFエデュケーションファースト・ドラパックの来年のアフターパーティーにも注目していきたい。

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