女子は18歳石上夢乃が初優勝ジャパンカップ・オープン男子は米谷隆志が優勝 リオモ・ベルマーレ勢が3連覇

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 宇都宮森林公園で開催の「2018 ジャパンカップサイクルロードレース」は10月20日、プロロードレースの前日にアマチュアのオープンレースが開かれた。男子は10.3kmの周回コースを7周する、計72.1kmで争われ、米谷隆志(リオモ・ベルマーレ レーシングチーム)が優勝した。女子は周回コースを3周する計30.9kmで争われ、18歳の石上夢乃(神奈川県)が優勝を飾った。

独走勝利を飾り、チーム3連覇を果たした米谷隆志 Photo: Shusaku MATSUO

狙い通りの独走に持ち込んだ米谷

 大雨だった昨年大会とは打って変わって快晴の森林公園で、オープン男子には142人の選手が出走。世代別代表選手や、Jプロツアーで活躍する若手選手が多く参戦していた。

142人でスタートしたジャパンカップ男子オープンレース Photo: Shusaku MATSUO
1周目から逃げ続けた米谷隆志を先頭に古賀志の上りをこなす先頭集団 Photo: Shusaku MATSUO

 レースは序盤から数人の選手が先行する展開となった。最初の古賀志の上りで米谷を含む3人が抜け出し、集団から10秒程度のリードを保ってレースが進行。先頭集団からは選手が脱落すると、集団からブリッジをかける流れが相次ぎ、3周目になると米谷、前田公平(弱虫ペダル サイクリングチーム)、佐野千尋(イナーメ信濃山形)、冨尾大地(鹿屋体育大学)の4人の逃げ集団が確立。組織だってけん引するチームが出てこなかったメイン集団とのタイム差が徐々に開いていった。

先頭を捉えたい追走集団が形成されるものの最終周までに吸収されてしまった Photo: Shusaku MATSUO
協調がとれ、メイン集団とのタイム差を拡大し続けていった逃げ集団 Photo: Shusaku MATSUO

 メイン集団からは先頭めがけて少人数の追走集団が生まれていたものの、いずれも追いつくことはなく、最終周を迎えるまでにはすべて集団に吸収。先頭の4人と後続集団とのタイム差は2分9秒まで拡大し、逃げ切りが濃厚となった。

 最終周の古賀志の上りに入ると、米谷がアタック。「レース前からどういう展開であろうと下から上まで全開で行くと決めていた」という米谷の走りの切れ味は抜群で、単独先頭に立つと、頂上を通過する頃には後続とのタイム差を20秒以上へ開いた。古賀志のダウンヒルを下り切ってからもタイム差が20秒あったことで、逃げ切り勝利を確信。残り区間もしっかりリードを守って、独走勝利を飾った。

チームとして3連覇を飾ったレオモベルマーレ・レーシングチーム。2016年王者の才田直人(右)も米谷隆志の勝利を祝福 Photo: Shusaku MATSUO

 リオモ・ベルマーレ レーシングチームとしては、2016年の才田直人、2017年の横塚浩平に続く3連覇となった。

 レース後の米谷は「3連覇へのプレッシャーはあったが、集中してレースまで調整してきた。レースの中盤以降に逃げるプランだったが、序盤から動いたメンバーが強力だったためこのまま行こうと思った。前日に監督から積極的に走れと言われていて、まずは自分の力を出し切ることを意識していて、概ね狙い通りにいったと思う。最後は田野町の上りでふるいにかけようか迷ったが、メンバーの脚を見て古賀志の上り一本勝負でも大丈夫だろうと判断し、最後は全力を出した。(逃げ集団では談笑する様子も見られたが)逃げのなかで良い雰囲気をつくれていた。しっかり協調して、お互いの力を出しながら走ったことが、逃げ切りが決まった理由になった」と語っていた。

表彰を受ける優勝した米谷隆志(中央)、2位の冨尾大地(左)、3位の前田公平(右) Photo: Shusaku MATSUO

 今シーズンはJプロツアーの秋吉台カルストロードレースで3位表彰台を獲得するなど、飛躍の一年となった。来季の目標について「今年はロードレースで3位表彰台に乗れたので、来年はそれ以上の成績をJプロツアーで残せるようにしたい」と力強く語っていた。

ベテラン西とのマッチスプリントを石上が制す

 男子オープンレースがスタートした2分後に、女子オープンレースがスタート。男子レースと並行して開催された。

女子オープンレーススタートの様子 Photo: Shusaku MATSUO
積極的にペースをつくる西加南子(中央) Photo: Shusaku MATSUO

 序盤から西加南子(LUMINARIA)が先頭でペースメイク。1周目、2周目とずっと西がけん引するなか、アタックらしいアタックは生まれず、集団は徐々に縮小。最終周回を迎える頃には6人まで絞り込まれていた。

 最終周の古賀志の上りで、西と大堀博美(YOKOSUKA UNO RACING)の2人が抜け出す格好となり、山頂を通過。これを追って、石上と大岩明子(ブラウ・ブリッツェン)の2人が追走に入った。

 ところが、古賀志からの下りで大堀が落車してしまう。先頭が1人になったことで、アジア選手権ジュニア個人TTで2位、全日本選手権ジュニア個人TTで優勝を飾っている石上は単独で西を追うことを決断。大岩を振り切ると、フィニッシュまで残り1.5kmほどの地点で先頭の西に追いついた。

 西は石上をややけん制したことで、スピードが若干落ちた。ここでわずかに脚を休ませることができた石上は、西に対して最後のスプリント勝負を挑んだ。

西とのマッチスプリントを制した石上 Photo: Shusaku MATSUO

 コーナーの手前で西をかわして先頭に立った石上は、そのまま西を振り切ってフィニッシュラインに飛び込んだ。6月の全日本選手権ジュニアロード以来の勝利となった。

 レース後の石上は「最後はこれでもかってくらい踏んで、上りでいい感じに前に出られたので勝つことができた。全日本からずっと勝ててなかったので、最後に勝てて良かった。オフシーズンに向けて良い弾みになった」と語っていた。

レース展開を振り返る石上夢乃 Photo: Shusaku MATSUO
表彰を受ける優勝した石上夢乃(中央)、2位の西加南子(左)、3位の大岩明子(右) Photo: Shusaku MATSUO

男子オープンレース結果
1 米谷隆志(リオモ・ベルマーレ レーシングチーム) 1時間54分9秒
2 冨尾大地(鹿屋体育大学) +47秒
3 前田公平(弱虫ペダル サイクリングチーム) +47秒
4 佐野千尋(イナーメ信濃山形) +49秒
5 才田直人(リオモ・ベルマーレ レーシングチーム) +2分34秒

女子オープンレース結果
1 石上夢乃(神奈川県) 58分33秒
2 西加南子(LUMINARIA)+0秒
3 大岩明子(ブラウブリッツェン) +25秒
4 伊藤杏菜(Live GARDEN Bici Stelle) +29秒
5 成海綾香(南大隅高校 自転車競技部) +30秒

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