バイクインプレッション2018走りに磨きをかけ、スマートになった第4世代 カレラ「フィブラ ネクスト」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 本場イタリアのパッションが色濃く反映されたカレラのラインナップに、新たに「フィブラ ネクスト」が加わった。曲線を描く特徴的なトップチューブがアイコンのバイクで、第4世代としてさらに走りの磨きがかかった。実走レビューをお届けする。

カレラ「フィブラ ネクスト」 Photo: Masami SATOU

 グラマラスなフォルムが一目を浴びた登場から約10年。フィブラは第4世代として熟成を重ねた。現在でも斬新なデザインのトップチューブコンセプトはそのままに、各チューブに設けられたフィンをそぎ落とし、よりスマートな形状に進化。トップチューブからシートステーにかけては、これまで板状に接続されていたのに対し、今作はシートチューブを囲うように二股に分かれている。また、前作の「フィブラ エヴォ」から同サイズ(M)で140gの軽量化も果たされた。

滑らかなラインでフォークとダウンチューブが接続 Photo: Masami SATOU
縦横に張り出したボトムブラケット周辺の構造 Photo: Masami SATOU
トップチューブがそのままシートステーに分かれる特徴的な造り Photo: Masami SATOU

 フロントフォークも個性的な曲線形状から、オーソドックスなものへと変更された。ダウンチューブとのつなぎ目はインテグレート形状となり、空力を意識した造りとなる。上下異形のヘッドチューブ径となり、上が1-1/8で、下が1-1/4だ。フレームには5種類の異なる強度のカーボンがミックスされており、適材適所に配された。

踏みすぎ注意なグランドフォンドバイク

 精悍さが増したな、というのがフィブラ ネクストの第一印象だった。前作までの前衛的なデザインは強烈なインパクトとして記憶に残っているが、好みがはっきり分かれるものだったのは確か。一方のネクストは、保守的なサイクリストも受け入れられるカッコよさがある。派手な色使いから、グロスとマット使い分けも高級感を醸し出す。実際、値段を見る前はワンランク上の価格帯だと思っていたほどに。

パンチの効いた武骨さが乗り手をやる気にさせる Photo: Masami SATOU

 いかにもモノコックで、パリッとした瞬発力が特徴だったフィブラシリーズ。ネクストもコンセプトは引き継いでいるが、より奥深さが増した。ボリュームのあるBBが織りなす剛性は、高トルクをかけても「まだ足りない」と押し返されるように感じるほど。なおかつ、踏んだ瞬間だけでなく、どの速度域からも加速する伸びも演出する。

 全体的に角が取れた印象だったのは快適性が向上したからであろうか。荒れた路面でも車体全体がうまくギャップをいなしてくれるので、ハンドリングも安定していた。ハードなレーシングバイク、という印象からカレラが意図するグランフォンド向けに近づいたと思う。ハイスピードはもちろんだが、剛性と快適性を両立したバイクは低速で流すときも気持ちよく走れるものだ。

 性能を考えるとフレームセット28万円という価格は魅力的だ。イタリアンデザインで、個性を出したい大人なサイクリストにも最適だろう。ただし、踏んだら踏んだだけ脚へ疲労として跳ね返るので注意が必要だ。「どこまでも踏みたい」。そう思わせるバイクだったことは間違いない。

カレラ「フィブラ ネクスト」
税抜価格:280,000円(フレームセット)
重量:990g(フレームMサイズ)、390g(フロントフォーク)
カラー:レッド、ブラック、ブルー

松尾修作
松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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