大集団ゴールスプリントを制すシマノレーシングの黒枝咲哉が地元大分で優勝 おおいた・いこいの道クリテリウム

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
  • 一覧

 日本で7つ目のUCI(国際自転車競技連合)公認レース「おおいたアーバンクラシック」(アジアツアー1.2)のプレレースとして「いこいの道クリテリウム」が10月13日、大分県大分市のJR大分駅前・特設周回コースで開催され、大集団ゴールスプリントを地元出身の黒枝咲哉(シマノレーシングチーム)が制して優勝を飾った。

アウトから抜群のスプリントで先着した黒枝咲哉(シマノレーシングチーム)が地元開催レースで見事に優勝を飾った Photo: Nobumichi KOMORI

 昨年まで、国内ツアー戦のJプロツアーとして開催されていた「おおいたいこいの道クリテリウム」と「おおいたサイクルロードレース」の2連戦。今年からロードレースがUCIアジアツアー1.2の国際レースへと昇格を果たすことになり、それに伴ってクリテリウムはプレレースとして開催されることになった。

レースはJR大分駅前の好立地で開催された Photo: Nobumichi KOMORI
チームプレゼンテーションや表彰式が行われるステージ前には朝からたくさんの観戦客が Photo: Nobumichi KOMORI
市民パレードには大会アンバサダーのサッカー元日本代表の前園真聖さんも参加し、栗村修大会アドバイザーとともに会場を沸かせた Photo: Nobumichi KOMORI

 コースは、JR大分駅南口を出てすぐの場所にある、いこいの道周辺に設定された1周1kmの周回コース。メイン会場には飲食をはじめ多くのブースが並び、多くの人が行き交う駅前の好立地ということもあって多くの観戦客が訪れた。国際レースとして初開催となる今年は、プロコンチネンタルチーム1チーム、海外コンチネンタルチーム4チーム、国内コンチネンタルチーム9チーム、国内クラブチーム3チーム、ジャパンナショナルチーム、日本学生自転車競技連盟選抜チーム、西スイス選抜チームの計20チームが出場。30周30kmで争われるレースに臨んだ。

レースの前には一般参加の市民パレードも開催され、佐藤樹一郎・大分市長も参加した Photo: Nobumichi KOMORI
スタート前に挨拶をする佐藤樹一郎・大分市長 Photo: Nobumichi KOMORI
スタートの号砲とともに飛び出していく選手たち Photo: Nobumichi KOMORI

 佐藤樹一郎・大分市長の号砲とともにスタートしたレースは直後こそ激しいアタック合戦となったが、すぐに黒枝のゴールスプリントでの勝利を狙うシマノレーシングが集団のコントロールを開始、さらに、同じく黒枝の兄である黒枝士揮(愛三工業レーシングチーム)でのゴールスプリントを狙う愛三工業レーシングチームもコントロールに参加。その後も散発的にアタックはかかり単独で飛び出していく選手はいるものの、基本的にはシマノレーシングチームと愛三工業レーシングチームのコントロールが効いた状態でレースは進んでいった。

シマノレーシングチームと愛三工業レーシングチームがコントロールする展開が続く Photo: Nobumichi KOMORI
集団から単独で飛び出した阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が1回目の中間スプリント賞を獲得 Photo: Nobumichi KOMORI

 レースも3分の1となる10周目に設定された最初の中間スプリント賞を阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、その後の15、20、25周に設定された残る3回の中間スプリント賞をトビー・オーチャード(オーストラリア、オーストラリアンサイクリングアカデミー ライドサンシャインコースト)が総なめにして、レースは残り5周の終盤戦へ。25周目の中間スプリント賞をオーチャードと競り合った山本大喜(キナンサイクリングチーム)がそのままの勢いで集団から飛び出して単独で先行すると、メイン集団も活性化して前方は各チームがポジションを奪い合う混沌とした状態に。その中からオーストラリアンサイクリングアカデミー ライドサンシャインコーストが先頭をけん引する展開でレースは最終周に入った。

5、20、25周のスプリント賞を総なめにしたトビー・オーチャード(オーストラリア、オーストラリアンサイクリングアカデミー ライドサンシャインコースト) Photo: Nobumichi KOMORI

 最終周に入ると、Jプロツアーでこのコースを走り慣れている大久保陣(チーム ブリヂストンサイクリング)がスルスルとポジションを上げて最終コーナー手前で先頭に立ったが、残り距離が長過ぎたことで埋もれてしまい、入れ替わるように黒枝士揮が先頭で最終コーナーをクリアしてスプリントを開始。その後方からスプリントを開始したサミュエル・ウェルスフォード(オーストラリア、オーストラリアンサイクリングアカデミー ライドサンシャインコースト)とダミアーノ・チーマ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)が黒枝士揮をパスしてフィニッシュに迫る中、アウトから抜群のスプリントを見せた黒枝咲哉が先着し、見事に優勝を飾った。

観戦客からの声援にガッツポーズで応える黒枝咲哉(シマノレーシングチーム) Photo: Nobumichi KOMORI
優勝インタビュー中の弟に駆け寄った黒枝士揮(愛三工業レーシングチーム)が祝福の握手を交わす Photo: Nobumichi KOMORI
表彰式で写真撮影に応える優勝した黒枝咲哉(右)と2位のサミュエル・ウェルスフォード(左)。3位のダミアーノ・チーマはゴール時の落車の治療で病院に直行したため登壇しなかった Photo: Nobumichi KOMORI

 地元開催の国際レースでしっかり優勝という結果を残した黒枝咲哉はゴール直後のインタビューで「このレースが決まった時から、チームは自分1本で勝負と決めてくれていましたし、自分もこの日のためにしっかりトレーニングを重ねてきました。チームメート、このレースを開催してくれた関係者の皆様、そして両親に感謝したい」と喜びを語った。

 14日に開催される本戦のロードレースは、大分スポーツ公園周辺に設定された1周10kmのコースを15周する150kmで争われる。

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

レース ロードレース

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

  • タイム
    アルプデュエズ01 ディスク

    ディスクブレーキで伝統の走りを進化

  • リブ
    AVAIL ADVANCED

    走る好奇心を止めない リブの新型‟無敵”ロードバイク

  • インプレッション一覧へ

    連載