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ツール・ド・Jプロライダー<1>「真面目な僕も僕、インザスカイもまた僕」 マトリックスの佐野淳哉選手にインタビュー

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 ツール・ド・フランスを走るUCI(国際自転車競技連合)ワールドチームに所属する海外のスター選手たちは華もあり、国内外問わず大人気。しかし、海外勢だけでなく、国内最高峰のロードレースシリーズ「Jプロツアー」にも魅力的な選手が多いのはご存知でしょうか。そんな国内選手にスポットを当てる企画「ツール・ド・Jプロライダー」第1回目は“インザスカイSANO”こと、マトリックスパワータグの佐野淳哉選手に編集部の松尾が話を伺いました。

独特な世界観で人気を集める、インザスカイSANOこと佐野淳哉選手 Photo: Shusaku MATSUO

 佐野選手は1982年生まれで36歳のベテランレーサー。過去には国内トップチームだけでなく、現在のNIPPO・ヴィーニファンティーニに当たるチームや、イタリアのUCIプロコンチネンタルチームで海外レースを経験しました。

恵まれた体格を生かし、タイムトライアルも得意な佐野淳哉選手 Photo: Shusaku MATSUO

 国内のロードレーサーとしては大柄な178cmという身長に、70kgを超える体重から繰り出されるトルクでペダルを踏み倒すパワフルな走りが持ち味です。集団の中に紛れていてもすぐ佐野選手とわかる焼けた肌の色も特徴。2014年に全日本選手権ロードレースで優勝を果たし、今年もツール・ド・熊野で区間優勝するなど第一線で活躍しています。

 ここ1年で佐野選手の人気に火をつけたのがSNSです。Twitterでは“インザスカイSANO”を名乗り、強面でありながらその風貌から織りなすコミカルで不思議な世界観にハマるファンが急増。突っ込みどころ満載のツイートを投稿し、積極的にファンと交流し、フォロワーを増やしています。

◇         ◇

早速ですが、自転車競技を始めたきっかけを教えてください!

自分が浪人生のとき、19歳くらいでしょうか。兄がマウンテンバイクもどきのオールテラインバイク(ATB)を買ってきたことがきっかけですね。そしたら、愛知から地元の静岡まで自走で帰ってきたんですよ。一泊二日だったと思うので、今思えば全く大した距離じゃないけど、当時は自転車といえば通学の道具としか思ってなかったので見え方が変わりました。

そこから大学時代からサイクリング部へ入ったのですね。その前に吹奏楽部に入っていたとか…

オーケストラ部です!(怒)

失礼しました…楽器は何を??

コントラバスです。

とてもお似合いでしっくりきました。

大学時代も週末にスポーツ車をテキトーに乗るくらいで、本気で始めた時期は遅めでした。

自転車に乗らないときは何をして過ごされているのですか?

とにかく横たわってます。どうでもいい本を読んだり、インターネットをしたり、だらだらと一日を過ごしています。

Twitterなどでファンと交流している時間ですね。

ひと際マッチョな佐野選手は、集団内でもすぐに見つけられる Photo: Shusaku MATSUO

あ、でも自転車にまったく乗らない日はありません。自転車でカフェまで行ったり、家族と過ごしたり、基本的にゆっくりしています。

一般的な選手と比べて、ほんの少しがっしりとした体格ですが、何か秘密はあるのでしょうか?

歳を重ねるごとに肥大化が止まりません。食べなければいいのは分かっているのですが。

ちなみに、今は体重どのくらいですか?

80kgくらいでしょうか。一昨年のオフシーズンでは86kgまで増えました。昔はもう少し軽かったのになぁ。松尾さん、歳はおいくつですか?

来年で30歳です。

もうこちら側の人間ですよ。

今話題の“インザスカイ”アカウントについて教えてください。

僕はもともとああいう性格。昔は真面目ぶってたのかもしれません。目立つことは好きですし。ただ、世間からしたら嫌がる人もいるかもしれない。「選手がふざけてるのか」と。でも、真面目な僕も僕、インザスカイもまた僕です。キャラづくりで無理してるわけではないですよ。

突然始まる“あだ名付け”も人気ですね。

どう考えてもろくでもない名前になりますが、どうか許してください。

ぜひ松尾にもあだ名をつけてください!

“出演依頼が絶えない大根役者”

ありがとうございます!感激です。

最後に、いま所属しているマトリックスパワータグとはどういうチームでしょうか。

もちろんレース内容は求められますが、同時にキャラクターも求められる自由な雰囲気のチームです。選手としての結果さえ出せば比較的自由に動けますね。一番僕に合っているチームだと思います。

◇         ◇

 ポップにインタビューに答えてくれた佐野選手ですが、レース本番では真剣そのものでした。この日は、経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップが開催されており、惜しくも途中棄権となったものの、クライマー勢に混じり上りで貫録を示していました。SNSでも気軽にコメントできる佐野選手ですが、ぜひJプロツアーやほかの国内レースの現地まで足を運んでいただき、「インザスカイ!」と声をかけて応援してください。

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