JBCF南魚沼ロードレースJプロツアーがプレーオフ戦を初開催 松田祥位が独走で優勝し、上位5チームが残留へ向けた選考対象に

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 日本最高峰のロードレースツアー「Jプロツアー」で、初開催となるプレーオフ戦が10月6日、新潟県南魚沼市の三国川ダム周回コースで開催され、残り1周で飛び出した松田祥位(エカーズ)が後続に1分30秒以上の差をつけ、優勝を飾った。2位には宇賀隆貴(エカーズ)、3位には渡邉歩(エカーズ)が入り、1位から3位までをエカーズが独占するという形となった。

松田祥位(エカーズ)が約1分30秒後続を離して独走勝利を飾った Photo: Shusaku MATSUO

JPTとJETの“入れ替え戦”に

 プレーオフ戦が行われた南魚沼ロードレースは3回目の開催。1周12kmの三国川ダム周回コースで行われた。この日はレースレーティングAに位置付けられている。距離はコースを8周回+2kmとなる計98km。コース終盤には苦しくて顎が上がってしまうということから名付けられたという「通称:しゃくれ坂」を含む厳しい上りがあり、ライダーを苦しめている。

メイングループは追走に向けてペースアップし、サバイバルな展開をつくる Photo: Shusaku MATSUO
JBCFで初となるプレーオフ戦が開催 Photo: Shusaku MATSUO

 プレーオフ戦はJプロツアー今季ランキング下位である16位から21位のチーム、また一つ下のカテゴリーに当たる「Jエリートツアー」のランキングトップ5チームによるレースとなる。これは、“入れ替え戦”の意味合いが強く、Jプロツアーチームは成績次第でJエリートツアーへと降格、また、上位でフィニッシュしたJエリートツアーチームは下剋上としてJプロツアーへ挑戦する権利を得られる戦いとなった。選手が獲得したポイントの合計によって、Jプロツアー参戦の選考対象になるかが決まる。

1周目から飛び出した狩野智也(群馬グリフィン)ら5人 Photo: Shusaku MATSUO

 気温は25℃ほど、快晴のなか、11チーム、54人がスタートを切った。1周目から先手を打とうと、5人の逃げグループが形成。狩野智也と宇田川陽平(群馬グリフィン)、徳田鍛造と森崎英登 (シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダレーシングチーム)、蠣崎優仁(エカーズ)によって形成されたこの逃げは、4周目に後続に吸収されるまで規則正しくローテーションを繰り返し、後続集団に脚を使わせる動きとなった。

序盤から積極的に動いた徳田鍛造(シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダレーシング) Photo: Shusaku MATSUO
エリートツアー首位の石井祥平(アーティファクトレーシングチーム)もこぼれ落ちる Photo: Shusaku MATSUO

 この動きに、メイングループからは追走集団が形成。Jエリートツアー首位で、ネクストイエロージャージを着用する石井祥平(アーティファクトレーシング)ら4人が先行した5人を追い、さらにメイン集団では水野恭平(eNShare-エルドラード)や小野寺慶(ブラウ・ブリッツェン)、エカーズの松田、渡邉らが積極的に牽引したことで、序盤でセレクションが行われサバイバルな展開に。3周目時点で15人程度が先行する形となった。

終盤に抜け出した先行グループ Photo: Shusaku MATSUO
南魚沼市・三国川ダム周回コースで開催された Photo: Shusaku MATSUO

松田がラスト2周でアタック

 徐々に人数を減らしながら先頭との差を詰めていったメイン集団は、松田、宇賀、渡邉、小野寺、松崎琢仁(ブラウ・ブリッツェン)、雑賀大輔(湾岸サイクリング・ユナイテッド)、村田雄耶(群馬グリフィン)、高田雄太と公文拓真(ウォークライド・バイク)、水野、井上文成(eNShare-エルドラード)、秋山悟郎(ACQUA TAMA EURO-WORKS)によって形成され、4周目の中盤で5人の逃げを吸収し、18人の先頭集団となった。

残り2周を切り、単独でアタックした松田祥位(エカーズ) Photo: Shusaku MATSUO

 4周目終盤の上り区間に入ると、松田がアタック。この動きに対応した宇田川、徳田、宇賀、小野寺、渡邉とともに6人の先頭集団となり、後続との差を広げていく。5周目に入ると、後続からは狩野、井上、蠣崎、水野の4人が追走を開始し、そこに高田、公文が合流したことで追走は6人となるが、6周目に入る頃には公文がドロップ。代わりに河賀が合流し、引き続き6人で追走したが、先頭の6人を捉えるには至らなかった。

3位を争う宇田川陽平(群馬グリフィン)、渡邉歩(エカーズ)、小野寺慶(ブラウ・ブリッツェン) Photo: Shusaku MATSUO

 先頭6人からは7周目に人数的優位を築いたエカーズの松田がアタック。松田はぐんぐんとその差を広げ、1分の差を容易に生み出した。5人となった先頭集団からはさらにエカーズの宇賀がアタック。宇賀も集団からリードを築き、松田、宇賀、集団という状況に。そのまま約2周回を独走した松田、宇賀が1位、2位。さらに集団から飛び出した渡邉が3位となり、エカーズの完全勝利となった。後続の集団はサバイバルな展開にばらばらとなり、それぞれ単独でのゴールとなった。

表彰台を独占したエカーズ。左から2位の宇賀隆貴、優勝した松田祥位、3位の渡邉歩 Photo: Shusaku MATSUO

 レースの結果、エカーズ、群馬グリフィン、eNShare-エルドラード、シエルヴォ奈良ミヤタ-メリダレーシングのJプロツアー残留に向けた選考対象となった一方で、ACQUA TAMA EURO-WORKSのJプロツアー降格の可能性が高まった。来季のJプロツアーへの参戦資格については、JBCF側から近日中に詳細が発表される見込みとなっており、選考対象チームはヒヤリングや審査を経て、Jプロツアー登録が認められる流れとなる。

宇賀隆貴(エカーズ)も松田に続く Photo: Shusaku MATSUO
チームメートで4位の宇田川に続き、8位でポイントを獲得した狩野智也(群馬グリフィン) Photo: Shusaku MATSUO

Jプロツアープレーオフ戦 リザルト
1 松田祥位(エカーズ)2時間40分01秒
2 宇賀隆貴(エカーズ)+1分35秒
3 渡邉歩(エカーズ) +1分59秒
4 宇田川陽平(群馬グリフィン) +2分16秒
5 小野寺慶(ブラウ・ブリッツェン)+2分28秒
6 徳田鍛造(シエルヴォ奈良MIYATA-MERIDAレーシングチーム) +3分36秒
7 蠣崎優仁(エカーズ) +4分38秒
8 狩野智也(群馬グリフィン)+5分58秒
9 井上文成(eNShare-エルドラード) +6分31秒
10 水野恭平(eNShare-エルドラード) +7分44秒

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