Kinofit Survey of Japan in 仙台作並温泉グループライドで安心、楽しい! ガーミン「エッジ1030」の使える機能を実走テスト

by 澤野健太 / Kenta SAWANO
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 GPSを搭載し、3.5インチの大型タッチスクリーンを装備したガーミンのハイエンドサイクルコンピューター「エッジ1030」。その見やすさや、拡張バッテリーパックの使用による最大40時間の稼働などが特徴だが、グループライドで使える機能も満載だ。今回、ロードレースの元U23アジアチャンピオンでフィッティングサービス「Kinofit」(キノフィット)を展開する木下智裕さんが宮城県で行ったMTBグループライド「Survey of Japan in 仙台作並温泉」で参加者とともに「エッジ1030」を装着し、その利便性を実走テストした。

ライドの写真を振り返りながら、みんなで走ったルートを「エッジ1030」からスマホにデータを移して振り返るのも楽しい時間だ Photo: Kenta SAWANO

 9月17日に開催された「Kinofit Survey of Japan in 仙台作並温泉」は、ロードバイクをメインにフィッティングを行う木下さんが「五感全てで日本の素晴らしさを味わってほしい」と、宮城県仙台市の作並温泉付近を舞台に行っているライドイベントだ。木下さんは通常、日本全国を回ってロードバイク乗りのためのプライベートフィッティングやコーチングを行っており、今回もロードバイクを乗りこなす上で重要なブレーキやハンドル操作などの基本が伝授された。グループで集まってライドに出かける際に、「エッジ1030」の機能がどのくらい役立つか、に注目しながらテストすることになった。

参加者の約半分は岩松旅館に前泊し、夕食で宮城の食材を堪能した Photo: Kenta SAWANO
岩松旅館での夕食。仙台は海の幸も山の幸も最高だ Photo: Kenta SAWANO

ユニット間データ通信で出発前にコース共有

 仙台の奥座敷・作並にある老舗「岩松旅館」に前泊。山の幸と海の幸をいただき、かけ流しの温泉を堪能した翌朝9時、出発前のブリーフィングで「エッジ1030」を使用する3人(木下さん、仙台市から参加の高橋さん、筆者の3人)が、ルートのコースデータを共有した。

木下さん(中央)、高橋さん(右)とワイヤレスのユニット間データ通信でルートを共有 Photo: Kenta SAWANO 

 木下さんがインストールしたルートのコースデータを「ユニット間データ通信」で、ユニット間でワイヤレス直接送受信。グループ全員がコースデータを事前にインストールしてこなくても、リーダーのガーミンから集合場所でコースデータを受け取れる便利な機能だ。ガーミン初級者の筆者でも問題なくデータを受信できた。今回は複雑なルート設定ではないが、初めての地でもあり、万が一、はぐれた時も安心という精神的な余裕もライド前に重要だ。これらの機能は「1030」だけでなく「820」でも共通だという。該当する機種や環境にあるユーザーには是非試して欲しい。

ルート共有の送信側画面 ©Garmin Japan 
ルート共有の受信中画面 ©Garmin Japan
ルート共有の受信側画面 ©Garmin Japan

レーサーの織戸学さんも参加

 今回のスペシャルゲストとしてレーシングドライバーの「MAX ORIDO(マックス・オリド)」こと織戸学さんも参加した。

前日にGTレースに参戦してからライドに参加したレーシングドライバーの織戸学さん Photo: Kenta SAWANO

 この日は木下さんとパナソニックサイクルテックの新型電動MTB「XM2」に試乗し、参加者をリード。スタート後公道を進み約5分で脇道に入ると、すぐに広葉樹林が広がるグラベルに入った。そこでKinofit流MTB講習第1部がスタート。と言ってもロードバイクでも共通するフルブレーキングの練習のオフロード編で「腕を伸ばして、体重はかなり後ろに腰を引いて」などと、木下さんから声が飛んだ。

仙台のMTB専門ショップ「dimension」がレンタルバイクで協力 Photo: Kenta SAWANO
サイクリストフレンドリーな岩松旅館の前からスタート Photo: Kenta SAWANO
出発から約5分の森の中で、まずはブレーキング練習。MTBに限らず、ロードバイクでも重要なテクニックだ Photo: Kenta SAWANO
日光が当たってもディスプレイがはっきり見える「エッジ1030」「エッジ1030」 Photo: Kenta SAWANO

 MTB講習が終わると、いよいよ本格的な山間へ。8kmほど走ると、森を出て視界も開けた。秋の日光に照らされて輝くススキを見ながら、気持ちのよいオフロードのヒルクライムが始まった。頂上に着くと、全員で記念撮影や木下さんによるドローン撮影が始まった。ここで一度、ルート確認。山間部の林道ではあるが、上ってきた道が正確に軌跡ログとして地図上に残っており、信頼できるGPS精度を確認できた。

峠に向かって快調のに上る小楠健吾さん(奥)、真輝さん親子 Photo: Kenta SAWANO
笑顔で上る木下智裕さん(左)と高木雄一郎さん Photo: Kenta SAWANO 

 前半最大の山場を終えると、ここから2kmあまりのオフロード・ダウンヒル。下りのコツ、曲がり方のコツを教わると、全員で一列になってスピードを上げた。木下さんもドローンの撮影を終えて、後ろから一気に加速してドリフトすると、織戸さんも「イエ~イ!!」と叫びながら、MTBライダーも驚くような進入速度でコーナーに突っ込む。さらには左右にドリフトし、時には木下さんを抜くほどのスピードを見せ、クルマでも攻めのドライビングが真骨頂の「MAX ORIDO」の走りを披露してくれた。

電動マウンテンバイクでドリフトしながら下る木下智広さん(右)と織戸学さん Photo: Kenta SAWANO

はぐれても安心「グループトラック」機能

 そんな二人を撮影しようとした筆者は、先に出発し、待ち構えて2人を撮影。先に出た参加者とその次に通った木下さんたちを必死にダウンヒルで追いかけたが、完全にスピードが異次元で、見失ってしまった。そんなときに「グループトラック」機能が役立った。

グループのメンバーがどこにいるか一目でわかる「グループトラック」機能 ©Garmin Japan

 ディスプレイの地図上に、ほかのガーミンユーザーの位置を表示できるもので、画面上に木下さん、同じく「エッジ1030」を使う高橋さんをポイントで把握でき、二股に分かれる地点でも迷うことなく合流地点で先行する参加者に追いつくことができた。

 グループでライドに出かける際、ヒルクライムシーンなどではどうしてもメンバー間の脚力差によりばらけてしまうことがあるが、そんな時でもスマートフォンを取り出さなくても状況をつかみやすくなるだろう。

 約2時間走り森を抜けると、目の前に寺院が現れ、ここでランチ休憩となった。エッジ1030の画面には「定義如来西方寺」が表示された。定義如来は、平重盛の家臣・平貞能が壇ノ浦の戦いに敗れて、この地に逃げ「定義」と名乗ったことに由来するそうだ。

「SHIP STREET CAFE」のヴィーガンランチはお腹にもやさしく大人気 Photo: Kenta SAWANO
モバイルトレーラーを展示してくれたデザイナーの尾形欣一さん Photo: Kenta SAWANO

 ランチ休憩では仙台のヴィーガン(完全菜食)カフェ「SHIP STREET CAFE(シップストリートカフェ)」が屋外ケータリングした上質なランチを、スポンサードするガーミンのテントの下で談笑しながら味わった。ここで特別ゲスト第2弾、仙台在住のインテリア・空間デザイナーの尾形欣一さんが自らがデザインした「モバイルトレーラー」を広場に止めて紹介しながら、芝生で参加者と談笑した。

エイド地点のお寺「定義如来 西方寺」もしっかり「エッジ1030」画面に表示 ©Garmin Japan
森を抜けて定義如来・西方寺に到着 Photo: Kenta SAWANO 
ガーミンのテントの下で参加者全員で記念撮影 Photo: Kenta SAWANO

POIも豊富な旺文社製純正マップ、目的地検索も便利

 オフロードではあまり使わなかったが、オンロードで生きる機能もピックアップして紹介したい。ガーミンの地図データには、旺文社製シティナビゲーター(純正マップ)がインストールされていて、POI(建造物やお店のアイコンデータ)データも収録されている。発着地点の岩松旅館やコンビニ、駅といった目標物も地図上にしっかりと表示でき、デバイス上で目的地検索が可能。出先でも簡単に目的地を設定し、移動することができる。今回のように、知らない環境に出かけた際にも役立つ機能だ。

目的地検索機能で付近のコンビ二も簡単に検索できた ©Garmin Japan
エイド地点のお寺「定義如来 西方寺」もしっかり「エッジ1030」画面に表示 ©Garmin Japan
カフェなど、ライドで立ち寄りそうな場所もデバイス上で検索できる ©Garmin Japan

 ライド後半は、前半のルートを戻りながら、いったん岩松旅館で休憩。今度は広瀬川沿いに下り、「熊に注意」の看板に少し驚きながら、水の森キャンプ場まで最後のヒルクライムを楽しんだ。それぞれのペースで最後の力を振り絞ると、最後のエイドステーションで2度目のエイド補給。休憩地点で、ウィリー講座が始まると、全員で体のバランスを競い合った。最後の峠で織戸さんは「行くぞ~」と叫んで木下さんとともに、大きな水たまりで“MTBでのスプラッシュマウンテン”を楽しみ、岩松旅館にゴールした。

大きな水たまりにMTBで飛び込んではしゃぐ木下智裕さん(左)と織戸学さん Photo: Kenta SAWANO

 泥を外の水道で洗い流すと、参加者は全員で再び岩松旅館の館内へ。ライド後の温泉、食事までがライドイベントに含まれ、全員がかけ流しの温泉で汗を流し、疲れをゆったりと癒した。さらには「SHIP STREET CAFE」の2人が別室にライド後の食事を用意。「全粒粉と竹炭の黒タコス」「ヒヨコ豆のファラフェル」などのこれまたヴィーガン料理で、ライド後の空腹を満たせるという、最後まで至れり尽くせりのライドだった。次回のMTBイベントは11月23~25日に「Kinofit Survey of Japan in 仙台 気仙沼」が開催予定だ。

「熊出没注意」の看板にビビりながら最後の山に向かう Photo: Kenta SAWANO
最後のエイドステーションでは、プルーン、焼かないブラウニー、スムージーが提供された Photo: Kenta SAWANO

ガーミンコネクトモバイル連携で即データ転送

 ガーミンのサイコンの特徴は、Bluetoothを介してスマホアプリ「Garmin Connect Mobile(ガーミンコネクトモバイル)」と連携できること。ライドのデータをサイコンに保存すると、自動的にスマホアプリに転送され、走ったルートをアプリ内の地図上で確認できたり、距離や平均速度なのどのデータを振り返ることができる便利な機能だ。

ガーミンコネクトモバイル連携で「エッジ1030」からスマホにライドデータを移す Photo: Kenta SAWANO

 ライド終了後には、そのガーミンコネクトモバイル連携で「エッジ1030」から自分のスマホにライドデータを移し、すぐに閲覧することができた。一緒に走った仲間(参加者)とスマホやタブレット端末に映し出して「ここらへんの山はきつかったですね」などと標高や、こう配を振り返るのは何よりも楽しく、参加者同士の距離を縮めてくれることを実感した。

グループライドで楽しめるエッジ1030

 今回、紹介した機能は、実際のオンロードのライドで活用してほしい機能ばかり。木下さんも「ロードバイクに乗るサイクリストにとって、マウンテンバイクで自然を走ることは体の使い方、バランスの取り方など大変勉強になると思います。山だけでなく、グループライドは、サイクリストにとって互いに楽しみを共有できるアクティビティです。そのコミュニティの中でこそ、ガーミンを使ってより楽しみを共有することができるので『エッジ1030』はオススメです」と締めくくった。

■ガーミン「エッジ1030」セット
税抜価格:86,000円
駆動時間:最大20時間
サイズ:58×114×19mm
重量:123g
ディスプレイ:3.5インチ
解像度:282×470ピクセル
防水機能:IPX7
通信インターフェース:Wi-Fi、Bluetooth、ANT+

■ガーミン「エッジ820J」
税抜価格:59,800円(セット)、49,800円(単体)
駆動時間:最大15時間
サイズ:49×73×21mm
重量:67.7g
ディスプレイ:2.3インチ
解像度:200×265ピクセル
防水機能:IPX7
通信インターフェース:Wi-Fi、Bluetooth、ANT+

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