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RENの「自転車のススメ」<21>本物のニバリに会えた! 本場イタリアを走るグランフォンドに参戦

by 小林廉 / Ren KOBAYASHI
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 チャオ! 皆さん、こんにちは。小林廉(REN)です。ほわほわとした綿毛が舞う。爽やかにパキッと輝く青い海。オリーブの香りが漂う峠の下りを気持ちよく下る…。久々の『レンの自転車のススメ』は…、なんと初の海外からのリポートです! 5月の事だったのですが、イタリアでのバイクトリップ、本場のグランフォンドに触れてきました。

右は今回の旅をアテンドしてくれたクリストファーさん。ハートフルなカナダ人強豪トライアスリートです Photo: REN

サンマリノへの山岳コースで足慣らし

 今回のバイクトリップは始まりは一通のメールからのお誘いからでした。「レン君。イタリアのグランフォンドを走ることになったんだけど一緒に来る?」「え!?面白そうです!行きます!」ご一緒したのは映画監督の田中誠さん(代表作に「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」等)。

ベースとなったホテルのベランダにて。リミニ市の海岸沿いはこういった感じのホテルが沢山!オシャレで部屋に居てもリゾート感があります Photo: REN
地元の人々には見慣れた標識も、旅人が見るとオシャレに見えるものです。イタリアの風を沢山浴びてきました Photo: REN
外観は普通のホテルだが地下のストレージに降りると…圧巻の光景が!レンタルバイクの数たるや!もちろん愛車を預かってくれるサービスも Photo: REN

 田中さんは舗装路だけでは飽き足らず、グラベルライドの世界にもどっぷりと嵌った本格的な自転車乗りの方です。なんと、エミリア・ロマーナ州からお誘いがありバイクホテルとグランフォンドを体験してきたのです。

 旅の拠点はリミニ市カットーリカ。アドリア海に面したイタリア最大級のビーチリゾートです。今年のジロ・デ・イタリア第12ステージで通過した場所でもありますね。イタリアだけではなく、近隣の国々からもこのビーチリゾートを楽しみに訪れる人・家族が多いそうです。

 街に到着すると至る所に参加するグランフォンド「Granfondo Squali」(グランフォンド スクアーリ)のポスターが。この『スクアーリ』、イタリア語でサメの事。サイクリストの読者さんならすぐにわかりますよね。そうです。新城幸也選手の所属するバーレーン・メリダのエース、ヴィンチェンツォ・ニバリ選手のニックネーム! 本物のニバリに会えるイベントなのです。

今回の旅の相棒は、ピナレロドグマ。ペダルとシューズ、ウェアそしてヘルメットを持っていけば到着したその日からイタリアの街をサイクリング出来ます Photo: REN
映画監督の田中誠さん。ここ数年でどっぷりとバイクの楽しさを知ったそうです。マペイのキャップを被ってガゼッタ紙を読む「これをやってみたかったんだよね…」 Photo: REN

 リミニ市から内陸へちょっと足を伸ばせばティターノ山を中心としたサンマリノ共和国。美しい丘陵と山々が広がっています。やはりグランフォンドに参加するだけではやはり勿体ない! 早速、サンマリノへの山岳コースで足慣らし。右側通行とラウンドアバウトに慣れないといけませんからね。日本の峠では味わえない、美しい景色の中のヒルクライム。辛いけど気分は良い。テンションアップで速く走れるかも。

遥か彼方にサンマリノ!パーフェクトな景色です Photo: REN

 サマーリゾートの宿命、夏以外の時期は客足が遠のいてしまいます。なので、折角のロケーションを年中味わってもらおうとバイクリゾートとしての整備がエミリア・ロマーナ州を上げて行われています。ツアーが組まれる事もそう遠くはないような気がしますよ。

リミニまで電車で移動。ここはカヴール広場。田中誠さんがどうしても行きたかった場所の一つ。映画監督になるきっかけとなったフェデリコ・フェリーニの足跡を辿りました Photo: REN
ティベリウス橋。なんとローマ時代から姿を変えることなくここに。橋上で自動車がすれ違う毎日の光景。こういう時代が来ることを予想していたかのように… Photo: REN

 さて、いよいよグランフォンド当日。スタート地点にはカラフルなサイクルジャージに身を包んだ参加者は2000人を超えています。バッチリとチームロゴやメーカーロゴが入ったジャージが目立ちますね。国内のグランフォンドはサイクリングイベントの位置付けですが、本場は全く違うようです。それにしてもスタートラインに並んだ選手の身体つき…。

レース会場のスタート付近。近隣の国からもライダーが集まってくるので大型選手もちらほら。その迫力たるや Photo: REN

 深く刻まれた顔のシワから判断するに、明らかに私よりお年を召した方が多数。しかし、ビックリする程、猛烈に太い脚をしています。自転車を漕がないとつかない筋肉、大腿四頭筋(脚の前の筋肉)が発達しているのではなく、お尻からハムストリングスに掛け異様に発達している…。

まるでジロ・デ・イタリアのワンシーン

 緊張の中、遂にスタート!

スタートしてからの密集度&スピードは度肝を抜かれました。グランフォンド。日本で言えば最高峰の市民レース「ツール・ド・沖縄」が至る所で開催されているような感じでしょうか? Photo: REN

 日々のウエイトトレーニングで体重がアップしているので、平坦にはちょっと自信があったのですが…50km/hに迫ろうかという脅威の集団のスピード。「こ、これは速い!」これは自分の体力が最後まで持つ訳がない。大集団のまま、丘区間へなだれ込みます。「うわわ、きっつー!!!」思わず口に出てしまいます。集団は崩壊。私も早くにヘロヘロ。限界に達した選手は顔を上げられません。

イタリアの洗礼か!?ヘルメット内に虫が飛び込み、刺されてしまいました。実は初の経験。これはどうしようもない Photo: REN
この女性、相当強い。僕と一緒にゴール付近までランデブー Photo: REN

 下り区間も信じられないハイペース。ジロ・デ・イタリアの中継で見るあのままの光景にを走ります。もちろんガードレールはよほど危険な場所じゃないとありません。曲がりきれずに草むらへ消えていく人を見てしまいました。(すぐに立ち上がっていたので大丈夫だとは思います)

ベースとなるホテルの近くに「ニバリがいる」という情報を聞き行ってみると…本当にニバリだ!ビックリしました。もちろん記念撮影をお願いし快く応じていただきました Photo: REN

 ゴールまでの登り調子の峠道、警察のオートバイのサイレンがけたまましく近づいてくる。途中、ヘルメットの中に虫が入って刺されるという自身初の出来事に少し気持ちが落ち込みましたが、ロングコースのトップ集団に追いつかれテンションがアップ。何故なら、シーズン中のフランコ・ペッリツォッティ選手とヴィンチェンツォ・ニバリ選手にブチ抜かれた訳ですから!

ゴール直前の峠にて。残りキロ数が表示されているのでテンションが上がります。なんだかグランツールを走っているみたい Photo: REN

 正に息も絶え絶え。でもですよ? ここで緩めたらカッコ悪い。全力を出しきりゴール! サンバダンサーズも踊る、ひたすら陽気なフィニッシュエリア。トライアスロンのゴールにも似た爽快さでした!ご一緒した田中誠さんもミラクルな体験をしたとのこと。是非、オリジナルムービーをご覧になってくださいね。

表彰台で踊るサンバダンサーズ。陽気な感じです。トライアスロンのゴールに似た雰囲気で、アイアンマンのゴールを思い出してうるっときました Photo: REN
自撮りで1枚。Cacioの「FR100」というカメラで撮影しました Photo: REN

 本場のグランフォンド、健脚自慢の方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。いつもと違う景色の中をサイクリングするだけでも、もちろん最高なバカンスになると思いますよ!

ゴール後の絶景!ゴール地点の広場はケータリングサービスが充実していて時間を忘れて楽しめます Photo: REN

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小林 廉(こばやし・れん)/REN小林 廉(こばやし・れん)/REN

数々のCM・雑誌・ファッションショーで活躍するトップモデル。08年より本格的にスポーツサイクルに乗り始める。自転車媒体で見ない日はないというほどの“乗れるモデル”。アイアンマン北海道完走。特技はウィリー(映像を見る)。身長188cm、体重74kgから筋トレ増量中。千葉県在住。オフィシャルブログ「REN’s World

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