UCIロード世界選手権2018男子エリート個人タイムトライアルはデニスが初制覇 昨年優勝のデュムランは2位

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 オーストリア・インスブルックで9月26日、UCI(国際自転車競技連合)ロードレース世界選手権男子エリート個人タイムトライアル(TT)が開催され、ローハン・デニス(オーストラリア)がトップタイムでフィニッシュして優勝。初めてマイヨ・アルカンシエルに袖を通した。2位は昨年のチャンピオンであるトム・デュムラン(オランダ)だった。

圧倒的なタイムでレースを制したローハン・デニス(オーストラリア) Photo : Yuzuru SUNADA

 男子U23(23歳未満)や女子エリートの個人TTと異なり、男子エリートでは距離がほぼ倍の54.2kmでコースが設定された。レイアウトは前半は平坦基調なものの、30kmを過ぎてから厳しい上りが登場。登坂距離は4.9kmにも及び、そのうち2kmは平均斜度10%を超えるものとなった。その後はハイスピードでテクニカルな下りがあり、様々な要素が求められる世界選手権にふさわしいコースが用意された。

デニスが中間計測から圧倒

 序盤でスタートし、好タイムでフィニッシュしたマルティントフト・マドセン(デンマーク)が基準タイムとなるなか、注目されたのは実績を持つスタート後発組。元個人TT世界王者のトニー・マルティン(ドイツ)やヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ)らが中間タイムでマドセンのタイムを上回るペースで走行した。

3位に入ったヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー) Photo : Yuzuru SUNADA
トム・ドュムラン(オランダ)はタイムが伸びず2位に Photo : Yuzuru SUNADA
落胆を隠しきれないトム・デュムラン(オランダ) Photo : Yuzuru SUNADA

 いよいよ最終出走者であるデュムランがスタートし、快調なペースで駆けるも、一つ前の順番で出走したデニスのタイムを上回ることはできない。一方のデニスは前出走のヨナタン・カストロビエホ(スペイン)を上りで捕らえ、そのまま追い抜く快走ぶりをみせる。デニスはリズムを崩すことなく、トップタイムでフィニッシュ。デュムランはこれに届かず、デニスの優勝が決まった。2位のデュムランとのタイム差は1分21秒と、デニスが圧倒した形となった。3位にはヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー)が入り、4位はミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド)だった。今年のブエルタ・ア・エスパーニャの個人TTトップ3が上位に入る結果となった。

 デニスは1990年生まれの28歳。世界選手権ではこれまでチームTTでの優勝経験は2度あるが、個人としての優勝はこれが初めてとなった。今年は1月にオーストラリア選手権の個人TTを制すると、その後のシーズンでの5勝を、すべてワールドツアーの個人TTで挙げる強さをみせていた。そして迎えた世界選手権、絶好調のシーズンを最高の結果で締めくくった。

男子エリート個人TT表彰台。左から2位のトム・デュムラン(オランダ)、優勝したローハン・デニス(オーストラリア)、3位のヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー) Photo : Yuzuru SUNADA

男子個人タイムトライアル結果
1 ローハン・デニス(オーストラリア) 1:03:02.57
2 トム・デュムラン(オランダ) +1分21秒09
3 ヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー) +1分21秒62
4 ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド) +2分4秒58
5 ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル) +2分14秒34
6 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン) +2分17秒53
7 トニー・マルティン(ドイツ) +2分25秒23
8 パトリック・ベヴィン(ニュージーランド) +2分34秒78
9 ヴァシル・キリエンカ(ベラルーシ) +3分7秒54
10 マルティントフト・マドセン(デンマーク) +3分23秒39

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