インドネシア・スマトラ島でのステージレーススプリントに挑んだ山本元喜がチーム最上位の13位 キナンが出場、Tdシアク第2ステージ

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 キナンサイクリングチームが出場している、インドネシアで開催のUCIアジアツアー「ツール・ド・シアク」は9月19日、第2ステージが115.45kmで行われ、レースは前日に続きライバルチームの逃げ切りが決まった。一方、メイン集団でのフィニッシュに切り替えたキナン勢は、山本元喜がスプリントにトライし、チーム最上位の13位でステージを終えた。

メイン集団は2位争いのスプリント。中央付近に山本元喜の姿も見える Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

アタックと吸収を繰り返したレース前半

 18日の第1ステージでは、ライバルチームの上位独占を許したキナンサイクリングチームだが、残る3ステージで総合成績の挽回とステージ優勝を目指して走っていくこととなる。初日をメイン集団で終えた新城雄大、サルバドール・グアルディオラ、山本元喜は、今後の走り次第で個人総合で上位進出を狙えるポジションに位置する。

 この日の第2ステージは、大会の拠点都市であるシアクを出発し北上。セイ・アピトを折り返して再びシアクへと戻ってくる115.45km。全4ステージ中、唯一のワンウェイルートに設定されている。平坦基調のコースは、逃げ狙いのアタック合戦が予想されるほか、集団が1つであれば激しいスプリントフィニッシュとなる可能性が高い。キナン勢もアグレッシブな姿勢が求められる。

スタートまでの間、思い思いに過ごす選手たち Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU
チームカーにはサプライヤーロゴが貼られた Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 レースはアクチュアルスタート直後からアタックと吸収とを繰り返した。出入りが激しい状況が続くが、決定的なアタックは生まれない。リーダーチームのセントジョージコンチネンタルがプロトンをコントロールしながら、前半戦を進行。キナン勢は効率的な動きに努めながら、重要局面に備えて集団内に待機した。

第2ステージ、スタートラインに並んだ選手たち Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU
集団内を走行する日本チャンピオンジャージの山本元喜 Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

強い雨で逃げ切りを許す

 均衡が破られたのは、レース中盤。中間地点を過ぎてすぐに訪れた、この日唯一の中間スプリントポイントをきっかけに2選手が集団から抜け出す。この中にリーダーチームのセントジョージコンチネンタル勢が含まれ、やがてその差は2分近いものに。その後先頭は単独逃げへと変わったが、強い雨も影響してか集団とのタイム差は大きく変動することなく、そのまま逃げ切りが決まった。

独走で逃げ切り勝利を挙げたベンジャミン・ダイボールは、過去ツアー・オブ・ジャパンでステージ優勝経験も Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

 独走を許したメイン集団は、2位争いのスプリントへ。キナン勢は山本がポジションを確保し上位進出にトライ。13位でフィニッシュし、チーム最上位となった。

 キナンサイクリングチームはこのステージを終えた時点で、山本が個人総合25位。グアルディオラが35位、新城が37位、トマ・ルバが55位、マルコス・ガルシアが58位としている。

 20日の第3ステージは、シアクを発着とする約80kmのコースをおおよそ2周回する161.48kmで、今大会の最長ステージ。開幕から2日間逃げ切りが決まっているが、キナン勢も逃げや好タイミングからのアタックでレースを動かしていきたいところ。現在キナンサイクリングチームはUCIアジアツアーのチームランキングで1位とあって、ライバルチームからの厳しいマークが続く状況だが、よい流れをつかむべく、残り2ステージへと照準を定める。

第2ステージを走り終えて、レースを振り返る選手たち Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

●山本元喜のコメント

 中盤まではアタックが続き、雨も強くて視界が悪いなかでのレースが続いた。チームとしては効率的に動くことを心掛けていたが、逃げが長い時間決まらなかったこともあり、状況に合わせながら各選手が前を狙うような感じになっていった。キナンから誰かが動くとセントジョージコンチネンタルの選手がついてくるような形で、かなりマークされていることを実感している。

 残るステージは、ステージ優勝に照準を定めながら、レース展開次第ではスプリントにも挑戦していく必要があると思っている。スプリントで狙う経験はあまり多くはないが、できる限りのことをしながら、今後のレースにもつなげていけるようなものにしていきたい。

●サルバドール・グアルディオラのコメント

 多くの選手がアタックしては吸収されることが続くレースだった。個人的には久々のレースだが、1ステージごとに調子が上がってきている。チームとしても不可能なことはないと思うので、残るステージもベストを尽くしたい。

ツール・ド・シアク第2ステージ(115.45km)結果
1 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) 2時間30分7秒
2 モハドハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム) +47秒
3 モハマド・アブドゥルハリル(マレーシア、チームサプラサイクリング)
4 ディラン・ペイジ(スイス、チームサプラサイクリング)
5 プロジョ・ワセソ(インドネシア、ジャワ・パルティザンプロサイクリング)
6 プユス・ヨユン(カンボジア、ネックスCCNサイクリングチーム) +48秒
13 山本元喜(キナンサイクリングチーム)
38 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、キナンサイクリングチーム) +50秒
47 新城雄大(キナンサイクリングチーム) +51秒
51 トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) +52秒
55 マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +1分55秒

個人総合時間賞
1 マシュー・ゼノヴィッチ(ニュージーランド、セントジョージコンチネンタル) 5時間49分7秒
2 マーカス・クレイ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +8秒
3 ベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +3分49秒
4 ライアン・カヴァナフ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +4分44秒
5 ディラン・ペイジ(スイス、チームサプラサイクリング) +4分49秒
6 モハドハリフ・サレー(マレーシア、トレンガヌサイクリングチーム) +5分1秒
25 山本元喜(キナンサイクリングチーム) +5分7秒
35 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、キナンサイクリングチーム)
37 新城雄大(キナンサイクリングチーム)
55 トマ・ルバ(フランス、キナンサイクリングチーム) +9分33秒
57 マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) +10分41秒

チーム総合
1 セントジョージコンチネンタル 17時間31分56秒
10 キナンサイクリングチーム +10分46秒

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UCIアジアツアー キナンサイクリングチーム

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