1日目合わせ3649人「ツール・ド・東北2018」2日目に3205人が参加 復興遂げる石巻~気仙沼を体感サイクリング

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 東日本大震災で被災した宮城県沿岸部を自転車で走る「ツール・ド・東北2018」の2日目が9月16日に開催され、全国から集まった3205人が出場した。大会の舞台となった石巻市から三陸沿岸は朝から秋晴れとなり、参加者らは50kmから210kmまで6つのコースに分かれてサイクリング。前日のグループライドと合わせて3649人が復興サイクリングイベントを満喫した。

快晴の青空の下、スタートする「ツール・ド・東北2018」の参加者たち Photo: Kenta SAWANO

 例年通り、スタート・ゴール会場の石巻専修大学には、早朝から大会スタッフたちの活気に満ちた声が会場中に響いた。天気予報は曇りだったが、参加者の思いが通じたのか、朝から会場の上には飛行機雲が浮かび、快晴の空模様となった。各コースのスタート前には、東日本大震災の犠牲者に対し、黙とうがささげられた。

スタート前には震災の犠牲者に対し、黙とうがささげられた Photo: Kenta SAWANO
ジャイアント、Livとシマノブースは常に参加者の列ができた Photo: Kenta SAWANO

 前日の15日とこの日の2日間、会場には地元の飲食店などの出展ブースが並び、様々な自転車メーカー、自転車店も軒を連ね活況だった。バイクブランド「ジャイアント」やパーツ・アクセサリー「シマノ」などによるメンテナンスサービスでは、ライド直前の心配事にもスタッフが丁寧に対応した。

女川エイドステーションを出てヒルクライムに臨む Photo: Kenta SAWANO

 早朝から各ライドがスタート。沿道では、各地域の施設や、各家庭単位で応援する地元住民がサイクリストに対し「頑張って~!」や「来てくれてありがとう~」と大声援を送った。それに対し参加者は「ありがとう~!」と返し、ツール・ド・東北のテーマ「応援してたら応援されてた」そのままの光景を、コースのあちこちで見ることができた。

沿道から声援を送る地元の方々 Photo: Kenta SAWANO 
声援に「ありがとうございます~!」と応えながら走る参加者

 エイドステーションでは、各地のバラエティーにあふれるグルメが振る舞われた。石巻地方の郷土料理「平碗」や焼きホタテなど、地元の名産品を用いたメニューに参加者は舌鼓を打った。女川エイドステーションでは、地元住民が沿道に並んで歓迎。会場ではツミレを入れた「女川汁」が大人気で、長蛇の列ができた。

女川エイドステーションの前では地域住民がサイクリストを大歓迎 Photo: Kenta SAWANO
女川エイドステーションでは、名物「女川汁」が大好評 Photo: Kenta SAWANO 

 仙台市から親子では初参加となった遠山剛志さん、洸毅さんは2カ月前にロードバイクに乗り始めた息子さんが初参加。剛志さんは「青空と山々のコントラスト、黄色い稲穂が風に揺れる様子がすばらしい景色でした」と最高の天気でのライドを堪能した。

仙台市から参加した遠山剛志さん、洸毅さん親子 Photo: Kenta SAWANO
親子参加も年々増えつつある。女川駅前で一休みする岡さん、阿部さん一家 Photo: Kenta SAWANO

 また雄勝エイドステーションでは、これまでの焼きホタテに加え、雄勝湾で育った銀鮭を、地元のお母さんたちが握ったという「銀鮭にぎり」が2つも振る舞われたほか、ドーナツも好きなだけ食べられ、参加者からは「アップダウンでおなかが空いていたので、この量は助かります」と好評だった。

千葉から初参加の川島僚太さんは、チーム「GLORY」を代表しての参加。雄勝湾をバックに記念撮影 Photo: Kenta SAWANO
稲穂をバックにゴールに向かう Photo: Kenta SAWANO 

 一部沿岸部でにわか雨にも見舞われたが、ゴールの石巻専修大には、傾きかけた夕日を浴びて、笑顔の参加者が続々とゴールした。自らも100kmの部を走ったヤフーの宮坂学会長も「昨年ともずいぶん景色や、道路が変わって、走りやすくなっていたので、もっともっとサイクリングが盛り上がってくれれば良いですね」とサイクリングを通じてのさらなる復興を願っていた。

歓声に応えながら笑顔でゴールする参加者たち Photo: Kenta SAWANO

※取材費用の一部をヤフー株式会社が負担しています。

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