ツール王者注目の去就は自らの口で発表ゲラント・トーマスがチーム スカイと契約延長 2021年までの3年間

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 ロードレースのチームカテゴリー最上位の「UCIワールドチーム」に属するチーム スカイは9月9日、今年7月に行われたツール・ド・フランスで個人総合優勝を果たしたゲラント・トーマス(イギリス)と契約延長することで合意したと発表した。期間は2021年までの3年間としている。

チーム スカイと3年の契約延長に合意したゲラント・トーマス。写真はツール・ド・フランス2018第12ステージ =2018年7月19日 Photo: Yuzuru SUNADA

 トーマスはチームを通じ、「チームに残ることが決まって喜んでいる。(今後のことが)整理できてうれしい」とコメント。さらに、「チーム スカイと私は素晴らしい旅を続けてきた。特にこの数カ月はクレイジーだった」と、独特の表現でチームとの関係性を語る。

ゲラント・トーマスのツール・ド・フランス2018個人総合優勝を記念して写真に収まるチーム スカイの選手・スタッフ。トーマスにして「大きな家族のような存在」という =2018年7月29日 Photo: Yuzuru SUNADA

 トーマスは2010年のチーム発足メンバー(当時スカイ プロサイクリング)でもあり、ともに歩んでいるチームについて「本当に大きな家族のような存在」と言い、この契約延長の合意について「これに勝る喜びはない」とも。「デイヴ・ブレイルスフォード(チーム代表)、ロッド・エリングワース(パフォーマンスマネージャー)、フラン・ミラー(ビジネスオペレーションディレクター)は17歳の頃からの知り合いだ。彼らと仕事を継続できるのが誇らしい」と首脳陣への感謝も忘れない。ジュニア時代からチームGB(イギリスナショナルチーム)の一員として各年代のトップを走ってきたトーマスにとっては、当時のナショナルチームを率い、その後現チームを強豪に成長させた彼らの存在も、今回の決断を後押しした要因と言えるようだ。

ツール・ド・フランス2018ではアルプスステージで2連勝。マイヨジョーヌをたぐり寄せた。写真は第11ステージ =2018年7月18日 Photo: Yuzuru SUNADA

 トーマスは1986年生まれの32歳。イギリスを構成する国の1つであるウェールズのカーディフ出身。ロードでは2004年にパリ~ルーベ・ジュニアを制し、2007年に当時プロコンチネンタルチームとして活動したバルロワールドでプロデビューした。現チームには2010年の活動開始とともに参加し、今年で所属9年目となる。今年のツールではクリストファー・フルーム(イギリス)とともに総合エースとして臨み、アルプス山脈ではステージ2勝を挙げ、キャリア初の個人総合優勝に輝いた。また、トラック競技でもチームパシュート(団体追抜)を中心に活躍。オリンピックでは2008年の北京大会、2012年のロンドン大会の同種目で金メダルを獲得している。

 なお、9月9日に閉幕したツアー・オブ・ブリテン(UCIヨーロッパツアー2.HC)では最終ステージ終了後、チームピットに集まったファンに対し、自らの口でチーム スカイとの契約延長に合意したことを発表。大きな喝采を浴びた。

 トーマスの去就については、今年がチームとの契約最終年であることがヨーロッパのサイクルメディアを中心にたびたび報じられ、本人もツールでのチームオーダー次第で移籍希望を辞さない構えを見せていた。移籍先の有力候補としてトレック・セガフレードが挙がっていたほか、来年から始動する新チーム「チームCCC」(仮称・BMCレーシングチーム後継)が正式にオファーしていたことも明らかになっていた。

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