Jプロツアー第17戦全日本TT王者の窪木一茂がコース新記録で優勝 JBCFタイムトライアルチャンピオンシップ

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
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 日本最高峰のロードレースシリーズ、Jプロツアー第17戦「第8回JBCFタイムトライアルチャンピオンシップ」が9月2日、栃木県栃木市の渡良瀬遊水地・谷中湖北ブロックで開催され、コースレコードを更新した窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)が優勝を飾った。

全日本TTチャンピオンジャージを着て出走の窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)が、終盤の雨をものともせずコースレコードを叩き出して優勝 Photo: Nobumichi KOMORI

会場の渡良瀬遊水池はにぎやかに

 前日の第16戦「チームタイムトライアルチャンピオンシップ」に続き、栃木県栃木市の渡良瀬遊水地・谷中湖北ブロックを舞台に開催された今回の第17戦。今年で8回目の開催となるこのレースは、ラムサール条約登録地でもある渡良瀬遊水地で開催されるお祭り「空・水・大地と遊ぶ栃木市わたフェス」との同時開催される。レースを楽しむだけでなく、熱気球係留体験搭乗やEボート周遊体験などの体験ブースのほか、グルメブースやPRブースなどの出展もあり、1日を通して楽しめるのが特徴。そのため、不安定な天候にもかかわらず、多くの観戦客が会場を訪れた。

会場内にはイチゴがモチーフの熱気球に搭乗できる体験も Photo: Nobumichi KOMORI
Eボートで湖面散策できるのは遊水地ならでは Photo: Nobumichi KOMORI
ヨシ紙すきなどの体験も豊富で、会場には子ども連れの姿も目立った Photo: Nobumichi KOMORI
Jプロツアーのレース前にはコースの一部を使ってキッズパレードも行われた Photo: Nobumichi KOMORI

好調ブリッツェン勢がまず上位に

 メインレースとなったJプロツアーは1周5.3kmのコースを3周回する15.9km。選手たちは1分間隔で最速ラップを目指してスタートを切っていく。

レース序盤に出走した阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が暫定トップに立つ Photo: Nobumichi KOMORI

 そんな中、序盤で好タイムをマークしたのは阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)。20分32秒78のタイムで暫定トップに立ったが、そのタイムをすぐさまチームメートの増田成幸(宇都宮ブリッツェン)が塗り替える。周回を重ねるごとに最速ラップを更新していった増田は、2016年の同レースでダミアン・モニエ(当時ブリヂストンアンカー)が記録したコースレコード19分43秒48に迫る19分43秒89で走り切り暫定トップに立った。

先にスタートした選手をパスした増田成幸はこれまでのコースレコードに肉薄して暫定トップに Photo: Nobumichi KOMORI

 その後も選手たちが次々に出走していくが、増田を上回るタイムを記録する者は現れない。さらに、レース中盤を過ぎる頃になると、不安視されていた雨が降り出し、その後も降ったり止んだりという状況で路面はウェットの状態に。増田を上回るタイムを出すことは難しいかと思われる状況の中で、各チームの最終出走者がスタートしていくことになった。

最終走者の窪木がトップタイム更新

 各チームの最終出走者が次々とフィニッシュする中、好タイムを叩き出したのは才田直人(リオモ・ベルマーレ レーシングチーム)。20分30秒76を記録して暫定4位に入ったところで、コース上には前年優勝者の佐野淳哉(マトリックスパワータグ)と窪木を残すのみとなった。

レース終盤、上位争いに食い込んだ才田直人(リオモ・ベルマーレ レーシングチーム) Photo: Nobumichi KOMORI
最後から2番目に出走した前年王者の佐野淳哉(マトリックスパワータグ) Photo: Nobumichi KOMORI
思うようにタイムを縮められなかった佐野淳哉はフィニッシュ時点で暫定2位に Photo: Nobumichi KOMORI

 佐野は1周目を6分46秒05、2周目を6分44秒76と安定したラップタイムを刻んだが、暫定トップの増田のラップタイムには及ばず。さらに3周目に6分53秒43とラップタイムを落とし、20分24秒25で暫定2位。全体最終出走者の窪木の結果を待つことになった。

 その窪木は1周目から6分33秒93、2周目も6分36秒86と6分30秒台でまとめると、3周目も増田が記録したこの日の最速ラップタイムに迫る6分31秒16で走り切り、19分41秒97でフィニッシュ。長らく暫定トップを守り続けた増田を上回るコースレコードで見事に優勝を飾った。

最終出走者としてコースインした窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング) Photo: Nobumichi KOMORI

窪木「なんとか一矢報いたかった」

 優勝した窪木は「ここ数戦、宇都宮ブリッツェンに強さを見せつけられていたので、なんとか一矢報いたかった。尊敬する増田さんのタイムを上回って勝てて良かったです」とレースを振り返った。さらに、好タイムの要因を聞かれると「次週に開催される全日本選手権トラックに向けてトレーニングを重ねていたので、それが勝利につながったのかな、と。今日のレース距離ならいけるという感触がありました」と、全日本選手権トラックに向けたトレーニングが功を奏したと語った。

雨でも終始安定した走りを見せた窪木一茂が増田成幸を1秒上回って優勝を飾った Photo: Nobumichi KOMORI

 一方、勝利を目前にしながら窪木に上回られた増田は「前日から気管支の調子が悪く、今日も割り切ってできる最大限の走りをしようと思ってレースに臨みました。モニエ選手のコースレコードに迫ったことはうれしいですが、自分の時は条件も良かったですし、そのタイムを上回った窪木選手が純粋に強かったということ。完敗です」とスッキリした表情で語った。

 次戦は9月15日に「秋吉台カルストロードレース」が山口県美祢市で開催される。

右から2位の増田成幸、優勝した窪木一茂、3位の佐野淳哉 Photo: Nobumichi KOMORI
窪木一茂はルビーレッドジャージもがっちりキープしている Photo: Nobumichi KOMORI

第8回 JBCFタイムトライアルチャンピオンシップ結果
1 窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング) 19分41秒9
2 増田成幸(宇都宮ブリッツェン) 19分43秒8
3 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) 20分24秒2
4 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン) 20分26秒9
5 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) 20分27秒3
6 才田直人(リオモ・ベルマーレ レーシングチーム) 20分30秒7

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