Jプロツアー第16戦宇都宮ブリッツェンが初代王者 JBCFチームTTチャンピオンシップ

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
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 日本最高峰のロードレースシリーズ、Jプロツアー第16戦「第1回JBCFチームタイムトライアルチャンピオンシップ」が9月1日、栃木県栃木市の渡良瀬遊水地・谷中湖北ブロックで開催され、途中周回で最速ラップを叩き出した宇都宮ブリッツェンが優勝を飾った。

TTスペシャリストを多くそろえた宇都宮ブリッツェンが実力通りの走りで優勝を飾った Photo: Nobumichi KOMORI

3つ目のチャンピオンシップ

 およそ1カ月の中断期間を経て再開となったJプロツアー。再開レースの舞台となったのは、栃木県栃木市にあり、2012年にラムサール条約にも登録された渡良瀬遊水地で、その遊水地内にある谷中湖の北ブロックの外周を使った1周5.3kmがコースになる。このコースでは過去に7回Jプロツアーが開催されているが、すべて個人タイムトライアル(TT)で、チームTTの開催は初めて。JプロツアーとしてもチームTTの開催は2016年4月の「JBCFチームタイムトライアル南紀白浜」以来2年ぶりなうえ、ロードチャンピオンシップとタイムトライアルチャンピオンシップに続き3つ目のチャンピオンシップでの開催となった。

4人での出走ながらチーム ブリヂストンサイクリングがイナーメ信濃山形のタイムを更新して暫定トップに立つ Photo: Nobumichi KOMORI
レース序盤で唯一19分台のタイムを記録したイナーメ信濃山形が暫定トップに立つ Photo: Nobumichi KOMORI

 レースはスタートからの100mと1周5.3kmのコースを3周回する16kmで争われ、6つのヒートに分かれて各ヒート3チームが2分間隔で出走。現時点でのチームランキング下位のチームから順に出走していくレギュレーションで、第1出走チームとして群馬グリフィンがスタートして戦いの火蓋が切って落とされた。

序盤から続々最速タイムが更新

レースは渡良瀬遊水地内谷中湖北ブロックを周回する5.3kmのコースで開催された Photo: Nobumichi KOMORI

 第1ヒートを終えた時点での暫定トップは、20分53秒79を記録したアクアタマ・ユーロワークス。しかし、第2ヒートでeNShare-エルドラードとHonda栃木にタイムを更新され、20分12秒79を記録したeNShare-エルドラードが暫定トップに立った。

 第3ヒートに入ると、まずはVC FUKUOKAがeNShare-エルドラードのタイムを更新して暫定トップに。続いてフィッツ・グルーン日本ロボティクスが暫定2位のタイムをマークしたが、続く第4ヒートでイナーメ信濃山形がこの日初の19分台となる19分37秒84を叩き出して暫定トップに立った。

作戦通りに脚を使い切った選手を切り離しながらフィニッシュを目指す宇都宮ブリッツェン Photo: Nobumichi KOMORI
佐野淳哉を中心に好タイムを記録したマトリックスパワータグだったが宇都宮ブリッツェンには届かなかった Photo: Nobumichi KOMORI

 チームランキング上位チームが次々と出走する第5ヒート入ると、周回を重ねるごとに好タイムが連発される状況になったが、ヴィクトワール広島と那須ブラーゼンはイナーメ信濃山形のタイムには及ばない。しかし、アジア大会に出場している近谷涼と橋本英也を欠き、大久保陣、窪木一茂、原田裕成、堀孝明の4人で出走となったチーム ブリヂストンサイクリングが最速タイムをマーク。イナーメ信濃山形をかわして暫定首位に立った。

最終ヒートの2チームが1位、2位に

 残るは、第6ヒートのマトリックスパワータグと宇都宮ブリッツェンの2チームのみ。この頃になると弱かった風が若干強く吹くようになったが、両チームともにそれもものともしない走りで好ラップタイムを連発する。特に宇都宮ブリッツェンは1周目からその周回の最速ラップを更新すると、2周目にはこの日のベストラップとなる6分7秒26を記録。最終周こそ若干タイムを落としたものの、18分41秒31で優勝。同時出走となったマトリックスパワータグも18分台の好タイムを記録したが、宇都宮ブリッツェンには及ばなかった。

予定以上のタイムでの優勝に清水裕輔監督もガッツポーズを作って選手たちを迎える Photo: Nobumichi KOMORI
最後は(右から)小野寺玲、岡篤志、増田成幸の3人がゴールして優勝を決めた宇都宮ブリッツェン Photo: Nobumichi KOMORI

 優勝した宇都宮ブリッツェンの清水裕輔監督は「予定通りというか、予定よりも速いラップタイムを刻んでくれた。TTスペシャリストが多いチームということで選手たちにもプレッシャーがあったと思うが、しっかり優勝という結果を残してくれて良かった」と会心の勝利を喜んだ。

4連勝のブリッツェン 年間総合優勝も濃厚に

2周目でこの日全体の最速ラップを記録した宇都宮ブリッツェンが最終周へと入る Photo: Nobumichi KOMORI

 この日の勝利で中断期間前からの連勝を4に伸ばし、さらに今シーズンのJプロツアーでの勝利を9にまで積み上げた宇都宮ブリッツェン。チームランキングでは、この日出場しなかった2位のシマノレーシングに2000ポイント以上の差をつけて首位を独走している。現状の好調なチーム状態、そしてチームランキングにポイントが反映されるレースが残り5レースということを考えると、年間総合優勝をほぼ手中にしている状態と言ってもいいだろう。ベテランとしてチームを支える鈴木譲も「シーズン後半戦もいい形でスタートできたので、この後のレースも期待してもらっていいと思う」と自信をのぞかせた。

 この後も宇都宮ブリッツェンが快進撃を続けるのか、ランキング2位のシマノレーシングや同3位のマトリックスパワータグ、同4位のチーム ブリヂストンサイクリングが一矢報いるのか。終盤戦に入ったJプロツアーから、ますます目が離せない。

表彰式で記念撮影に応じる(左から)2位のマトリックスパワータグ、優勝した宇都宮ブリッツェン、3位のチーム ブリヂストンサイクリング Photo: Nobumichi KOMORI

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JPT2018・レース Jプロツアー2018

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