横浜の展示会、LivやMTBも新作多数GIANTがパワーメーター「POWER PRO」、電動アシスト「エスケープ RX-E+」など2019年モデルを発表

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 世界的バイクブランドのGIANT(ジャイアント)、Liv(リブ)の2019年モデル発表会が8月30日、横浜市で開催され、クランク一体型のパワーメーター「POWER PRO」(パワープロ)や、同社初の電動アシストクロスバイク「ESCAPE RX-E+」(エスケープ RX-E+)が披露された。併せて、オンロードからオフロードまで新モデルが追加されるなど、盛りだくさんの内容となった。

パワープロを搭載した「TCRアドバンスド1 SE」。戦略的普及モデルとなる Photo: Masahiro OSAWA

ジャイアント初のパワーメーターが登場

ジャイアント初のパワーメーターとして登場するパワープロ Photo: Masahiro OSAWA

 ジャイアント初のパワーメーター、パワープロが発表された。パワープロは、左右のクランクに搭載されたひずみセンサーでパワーを計測する。駆動時間は1回の満充電で150時間(または2400km)の走行を可能とし、IPX7相当の防水性能や、耐衝撃性・防塵性能も備えている。

 メンテナンスの簡便性の高さもウリで、スマートフォンアプリ「RIDE LINK」(ライドリンク)で校正ができ、ファームウェアのアップデートも行える。ANT+対応のサイクルコンピュータと接続することもできる。

パワープロの左クランクセンサーユニット Photo: Masahiro OSAWA
ペダルを回すとアプリ上で左右バランスやワットを確認できる。円グラフによるるペダリング効率も表示 Photo: Masahiro OSAWA

 パワープロは単体での販売は行われず、シマノの電動コンポーネント(Di2)搭載の完成車に採用される。ただし、Di2非搭載モデルながら、「TCR ADVANCED 1 SE」(TCRアドバンスド 1 SE)は、戦略的特別モデルとして例外的に取り扱われる。

 TCRアドバンスド1 SEはフルカーボンフレーム、機械式アルテグラを採用しながらも完成車価格は28万円(税別)。パワープロの普及を左右する特別モデルとして注目されそうだ。

■TCR ADVANCED 1 SE
税抜価格:280,000円
サイズ:425(XS)、445(S)、470(M)、500(ML)mm
カラー:カーボン
変速:SHIMANO ULTEGRA 22Speed
重量:7.8kg(S)

リムブレーキ仕様の空力性能も向上したプロペル

 エアロロード「PROPEL」(プロペル)のリムブレーキバージョンがさらなる空力性能を獲得した。

 プロペルの2018年モデルでは、ディスクブレーキ仕様のフレームを再設計し、チューブの形状を変更するなど、さらなるエアロダイナミクス効果を得ることに成功。この知見をリムブレーキモデルにも採用し、2019年モデルで新設計フレームとして生まれ変わった。

プロペルのリムブレーキ仕様がさらなるエアロダイナミクスを獲得。写真はPROPEL ADVANCED 1 Photo: Masahiro OSAWA
シートポストからシートチューブにかけて形状の見直しが行われた Photo: Masahiro OSAWA
ヘッドチューブも空力性能を考慮してくびれのある形状に Photo: Masahiro OSAWA

■PROPEL ADVANCED PRO 0
税抜価格:580,000円
サイズ:500(S)、520(M)、545(ML)mm
カラー:カーボン
変速:SHIMANO ULTEGRA Di2 22Speed
重量:7.6kg(M)

■PROPEL ADVANCED PRO 1
税抜価格:400,000円
サイズ:465(XS)、500(S)、520(M)、545(ML)mm
カラー:ブラック
変速:SHIMANO ULTEGRA 22Speed
重量:7.8kg(M)

■PROPEL ADVANCED 1
税抜価格:260,000円
サイズ:465(XS)、500(S)、520(M)、545(ML)mm
カラー:カーボン
変速:SHIMANO ULTEGRA 22Speed
重量:8.1kg(S)

■PROPEL ADVANCED 2
税抜価格:220,000円
サイズ:465(XS)、500(S)、520(M)、545(ML)mm
カラー:カーボン
変速:SHIMANO 105 22Speed
重量:8.4kg(S)

ディファイがフルモデルチェンジ

 エンデュランスロード「DEFY」(ディファイ)のフルモデルチェンジも行われる。欧州の過酷なグランフォンドを利用シーンとして想定し、快適性を損なうことなく、疲労を最小限に抑えることを目指して設計が進められた。

エンデュランスロード「DEFY」が快適性を向上させてフルモデルチェンジ。写真はDEFY ADVANCED PRO 0 Photo: Masahiro OSAWA

 その結果、新たに採用されたのが「D-Fuse」(ディーフューズ)テクノロジーを用いたハンドルバーだ。ディーフューズはシクロクロスバイクのTCXシリーズに2014年に採用されたテクノロジーで、部位の切り口がアルファベットの「D」と同一形状となっていることからその名がついている。

 ディーフューズハンドルバーは適度にしなり、路面の振動を吸収、乗車時の快適性を向上させる効果を持つ。シート部分のみならず、ハンドルバーにもディーフューズが採用され、快適性がさらに向上した。

ディーフューズテクノロジーをハンドルバーに採用。写真はDEFY ADVANCED 2 Photo: Masahiro OSAWA
タイヤクリアランスを広げ32C対応に。写真はDEFY ADVANCED PRO 0 Photo: Masahiro OSAWA

 ディーフューズを採用したことで、ハンドルバー部分で、路面からの突き上げに対応する下方向へのしなりは10%の向上させ、スプリントのように下ハンドルを握り、引き上げる動作に対しては逆に剛性を30%向上させた。ハンドルの取付角度によっても、剛性と快適性に変化を加えることもできるという。

 このほか、タイヤクリアランスを拡大して32Cサイズのタイヤにも対応。12mmスルーアクスルも採用された。

■DEFY ADVANCED PRO 0
税抜価格:600,000円
サイズ:410(XS)、445(S)、480(M)、515(ML)mm
カラー:ブラック
変速:SHIMANO ULTEGRA Di2 22Speed
重量:7.8kg(S)

■DEFY ADVANCED PRO 1
税抜価格:450,000円
サイズ:410(XS)、445(S)、480(M)、515(ML)mm
カラー:カーボン
変速:SHIMANO ULTEGRA 22Speed
重量:7.7kg(S)

■DEFY ADVANCED 2
税抜価格:240,000円
サイズ:410(XS)、445(S)、480(M)、515(ML)mm
カラー:カーボン
変速:SHIMANO 105 22Speed
重量:8.9kg(M)

選択肢を広げるTCR SLが登場

 オールラウンドバイクシリーズとして位置づけられる「TCR」シリーズにアルミロードバイクの「TCR SL」が登場する。

エントリーアルミロードとして誕生する「TCR SL」。写真はTCR SL1 Photo: Masahiro OSAWA

 上位モデルの「TCR SLR」のフレーム設計を継承しつつ、控え目な価格設定としたのが特徴。シマノ105ミックスの「SL1」が15万円(税別)、ティアグラミックスの「SL2」が13万円(税別)となっており、レース志向の強いエントリーライダーの選択肢を広げる一台となりそうだ。

■TCR SL1
税抜価格:150,000円
サイズ:425(XS)、445(S)、470(M)、500(ML)mm
カラー:チャコール、ブルー
変速:SHIMANO 105 22Speed
重量:8.9kg(M)

■TCR SL2
税抜価格:130,000円
サイズ:425(XS)、445(S)、470(M)、500(ML)mm
カラー:マットチャコール
変速:SHIMANO TIAGRA 20Speed
重量:9.2kg(S)

スポーツE-Bike「ESCAPE RX-E+」

 ジャイアント・ジャパンから満を持して電動アシスト自転車(E-Bike)が発売されることになった。海外人気のE-Bikeを国内基準に合わせて開発された第一弾のモデルが「ESCAPE RX-E+」(エスケープ RX-E+)。人気クロスバイクの最上級モデル「ESCAPE RX」(エスケープ RX)を電動版は、バッテリー部分がダウンチューブと一体型になった大容量バッテリーを搭載。エアロ形状の極太フレームのようにも見える形状で、スマートなデザインに仕上げられている。

日本初展開のスポーツE-BIKE「ESCAPE RX-E+」。カラーはアイスグレー Photo: Kenta SAWANO 

 気になる駆動部分は、モーターがヤマハ製、バッテリーがパナソニック製という国内人気のメーカーとの“ハイブリッド”。日本流にアレンジした新しい形のバイクが出来上がった。4モードの切り替えで1回の充電での最大走行距離はエコ+モードの225km(スポーツモード90㎞、ノーマル110km、エコ150km)となる。

フレーム一体型の大容量バッテリーはパナソニック製 Photo: Kenta SAWANO
モーターはヤマハ製と国産メーカーで足回りを固める Photo: Kenta SAWANO

 開発陣が目指した製品コンセプトは「40~50代がしまなみ海道や四国一周(110km×9日間)を走りきれる『Eサイクリング』に対応するモデル」とのこと。扱いやすく、ペダリングしやすい設計を目指したというだけあり、通常のエスケープ RXと比べ、トップチューブ長はそのままに、リアセンターを3cm長くし、ヘッドアングルを0.5度寝かせてE-Bike用にアレンジ。より長距離を楽に走れるような気づかいが感じられた。

「ESCAPE RX-E+」のブラック Photo: Kenta SAWANO 
「ESCAPE RX-E+」のすっきりとしたディスプレー部分 Photo: Kenta SAWANO

 前後12mmのスルーアクスル、32Cのタイヤ、カーボンシートポストを採用、カラーもジャイアントらしい2色展開で、10月に価格発表、19年1月から出荷予定だ。

■ESCAPE RX-E+
税抜価格:価格未定
カラー:ブラック、アイスグレイ
サイズ:445(XS)、485(S)mm
変速:SHIMANO TIAGRA 10Speed
重量:20㎏(XS)

「街中最速」新作フラットバーロード「フォーマ」

 軽量なエアロ形状アルミフレームが名作「FCR」を彷彿とさせる新作フラットバーロードバイク、「FORMA」(フォーマ)が登場した。「街中最速」をコンセプトに、内装ケーブル式のホリゾンタル軽量エアロフレーム、シャープなハンドリングのアルミフォーク、シマノの軽量なロードコンポ「CLARIS」(クラリス)と走行性の高い28Cタイヤを装備。カラーはシルバーとブラックの2色を展開。マット&グロスデカール仕上げが街の風景に溶け込むシックな雰囲気をまとっている。

軽量なロードコンポ、クラリスを搭載した新作フラットバーロード「フォーマ」 Photo: Kyoko GOTO

■FORMA
税抜価格:74,000円
カラー:マットシルバー、マットブラック
サイズ:465(XS)、500(S)、535(M)mm
変速:SHIMANO CLARIS 16速
重量:10.0㎏(S)

リブ「ランマ」にアルミフレーム登場

 「ジャイアント」が手がける女性ブランド「Liv」(リブ)のオールラウンドロード「LANGMA」(ランマ)シリーズに、新たにアルミフレームの「ランマ SL1」が登場した。

ランマのアルミフレーム「ランマSL1」が登場。さわやかな色合いが目を引く Photo: Kyoko GOTO

 女性専用のレーシングバイク「ランマ」の設計思想を受け継いだ軽量アルミフレーム。テーパーコラムを採用するカーボンフォークの剛性により、ハンドリングとブレーキ性能を向上させている。上位モデルと同じく「D-FUSE」の振動吸収性と「VECTOR」のエアロ性能を併せ持つ「VARIANTカーボンシートピラー」が搭載されている点も特徴だ。

特殊ペイントを用いた「カメレオンブルー」は見る角度によって色合いが変わるのが特徴的 Photo: Kyoko GOTO
上位機種と同じ、振動吸収性とエアロ性能を持ち合わせるカーボン製のシートピラー Photo: Kyoko GOTO

 搭載されているチューブレスレディタイヤと対応ホイールによる快適性が、軽い走行感を求める女性ライダーにマッチ。カーボンモデルよりかなりリーズナブルで、エントリーモデルとしてもおすすめのアルミバイクだ。

ランマ SL2 Photo: Kyoko GOTO
ラインナップが増えた「ランマ」シリーズ Photo: Kyoko GOTO

■LANGMA SL1
税抜価格:165,000円
カラー:カメレオンブルー
サイズ:385(XXS)、410(XS)、445(S)mm
変速:SHIMANO 105 22Speed
重量:8.9㎏(S)

■LANGMA SL2
税抜価格:128,000円
カラー:ブラック
サイズ:385(XXS)、410(XS)、445(S)mm
変速:SHIMANO TIAGRA 20Speed
重量:9.4㎏(S)

MTBはトランスなどが刷新

 マウンテンバイクでは、トレイル用の軽量アラックスSLアルミフレームを採用した「Trance(トランス)2」に29インチの「Trance 29er 2」が登場。ジオメトリーも一新し、前110m、後148mmのブースト規格、ドロッパーポストも標準装備で34万円、色もシンプルだが深みのあるメタリックなブルーと飽きのこないモデルに仕上がった。

■TRANCE 29ER 2
税抜価格:340,000円
カラー:ブルー
サイズ:380(S)、431(M)mm
変速:SRAM NX EAGLE 12Speed
重量:13.8㎏(M)

29インチモデルで新登場した「Trance 29er 2」 Photo: Kenta SAWANO

 フロントトラベル量120mmで人気のハードテイル「FATHOM」(ファゾム)シリーズもマイナーチェンジ。どちらも2.6インチのタイヤ対応に変更となり、FATHOM 1は2.6インチ、FATHOM 2は、2.4インチのチューブレスレディタイヤを履く。フロントには小さな泥除けがついたり、これまでフロントダブルだったFATHOM 2はシングルの10速化に変更と、より実戦的で、山を楽しめるような変更が施された。

2.6インチの太いタイヤを履いた19年モデルの「FATHOM1」 Photo: Kenta SAWANO
これまでの上位モデルに採用されていた精悍なカラーリングを施された「FATHOM2」 Photo: Kenta SAWANO 

■FATHOM 1
税抜価格:180,000円
カラー:マットシルバー
サイズ:370(XS)、390(S)、445(M)mm
変速:SHIMANO SLX 11Speed
重量:11.9㎏

■FATHOM 2
税抜価格:140,000円
カラー:マットブラック
サイズ:370(XS)、390(S)、445(M)mm
変速:SHIMANO DEORE 10Speed
重量:12.5㎏(M)

シマノ105で組まれたグラベルロード「REVOLT ADVANCED2」 Photo: Kenta SAWANO

 2016年モデル以来のラインナップになるグラベルロードバイク「REVOLT」(リボルト)もフルモデルチェンジし「REVOLT ADVANCED2」(リボルト アドバンスド2)として再登場。45Cタイヤまで履けるクリアランス、3ボトルケージマウント、オリジナルの40Cグラベル用チューブレスレディタイヤなど、新しい形のグラベルロードに仕上がった。アースカラーのグレイの塗装も好印象だ。

■REVOLT ADVANCED2
税抜価格:250,000円
カラー:グレイ
サイズ:430(XS)、450(S)、470(M)mm
変速:SHIMANO 105 22Speed

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