14人の先頭集団から最後独走積極的に動いた岡篤志が後続を振り切り優勝 シマノ鈴鹿ロードレースクラシック

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 シマノ鈴鹿ロードのメインイベント「シマノ鈴鹿ロードレースクラシック」が8月19日、鈴鹿サーキットを舞台に開催され、序盤から積極的に動いた岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が最終周回に飛び出し、勢いそのままに優勝を果たした。レースは来年の第86回全日本自転車競技選手権大会ロードレース大会の申込資格獲得大会としても位置付けられ、出場を狙う多くのクラブチームレーサーも参加していた。

残り2kmを独走して勝利をつかんだ岡篤志(宇都宮ブリッツェン) Photo: Syunsuke FUKUMITSU

コンチネンタルチーム勢が終始リード

 サーキットのフルコースを10周回、58.1kmで争われたシマノ鈴鹿ロードレースクラシック。晴天に恵まれ、強い日差しが差し込むが、例年と比べるとぐっと気温が下がり、秋を感じさせる風がコース内で吹いていた。参加チームはホストチームのシマノレーシングチームのほか、チームUKYOやマトリックスパワータグ、宇都宮ブリッツェン、キナンサイクリングチーム、愛三工業レーシング、チーム ブリヂストンサイクリングといった国内UCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチーム勢に加え、ディフェンディングチャンピオンの吉田隼人(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)といったトップ選手が集った。

観客とハイタッチでコースインする選手たち Photo: Shusaku MATSUO
ホストチームのシマノレーシング Photo: Shusaku MATSUO

 昨年はJCF(日本自転車競技連盟)の主催だったが、今大会からJCF公認大会/JCF大阪車連主管として開催。来年6月に行われる全日本選手権の申込資格大会となり、男子エリート、男子U23(23歳未満)のカテゴリーに該当する選手は今大会30位以内で出場権を獲得できようになった。

序盤から激しいアタックの応酬 Photo: Shusaku MATSUO

 レースはクラブチームの選手らがスタートアタックを試みるも、1周目から有力選手勢の動きが活性化した。コンチネンタルチーム勢を中心に激しいアタックの応酬が繰り広げられ、クラブチーム勢は厳しい展開を強いられた。なかでも積極的に動いたのは宇都宮ブリッツェンで、序盤に形成された逃げ集団には岡や鈴木譲を乗せ、万全の体制を築いた。愛三工業レーシングの岡本隼、ブリヂストンの堀孝明や窪木一茂、キナンサイクリングチームのトマ・ルバも勝機を手繰り寄せようとアタックを試み、逃げ集団に入るなど目立った。

序盤にできた逃げグループ Photo: Syunsuke FUKUMITSU
キナンサイクリングチームや宇都宮ブリッツェン、チームUKYOがレースをリード Photo: Syunsuke FUKUMITSU

逃げ切りを許したシマノレーシング

 動きがあったのはレースが折り返しに差し掛かったころ。チームUKYOの畑中勇介と小石祐馬、マトリックスパワータグの佐野淳哉とホセビセンテ・トリビオ、そして岡と小野寺玲のブリッツェン勢を含む合計14人の強力な逃げグループが形成された。集団は追走に入るもなかなかとらえることができず、約30秒の差で逃げを許してしまう結果となる。

ダイナミックなコースを下る集団 Photo: Shusaku MATSUO
7人のトレインで逃げグループを追ったシマノレーシング Photo: Shusaku MATSUO

 ここに選手を乗せられなかったのはシマノレーシング。トレインを組み、メンバー7人で懸命に追いかけるも差はなかなか縮まらない。中村龍太郎(イナーメ信濃山形)も追走に加わって協調するも、最終回を残して30秒の差は取り戻すことができなかった。

 逃げ切りが見えた先行グループ内ではアタックがかかり、ヘアピンに差し掛かる際には2つに割れるなど激しい展開に。後ろのグループに取り残された岡だったが、単独で先頭を走る割れたグループへと追いつくことに成功。スプリンターの小野寺がいる状況を生かし、勢いそのままに残り2kmから独走態勢に入った。独特な低い姿勢で下りをクリアし、最終コーナーを周った岡。フィニッシュラインへと延びる上りのストレートを駆け抜けて、後続を振り切る形で優勝を果たした。2位には岡本、3位には小野寺が入った。

複数人先行グループに送り込んだチームが有利に進めた Photo: Syunsuke FUKUMITSU
逃げ切りが濃厚になり、活性化する先行グループ Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 チーム内で自由に動けるプランだったとレース後に明かした岡は、序盤の逃げでも“決める”つもりでアタックしたという。「僕はアシストとしての動きがチーム内で多いですが、今日は勝ちに来ました。スプリントは小野寺選手に任せられたので、チームで積極的に動いたことがアドバンテージになりました」と振り返った。宇都宮ブリッツェンは前日開催されたチームタイムトライアルに続き連勝。シーズン後半に向けて幸先の良いスタートとなった。

初出場で初勝利を飾った岡篤志(宇都宮ブリッツェン) Photo: Syunsuke FUKUMITSU

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