今年は53万人が来場コミケに潜入! 自転車関連の同人誌やマニアックなアイテムを見てきた

by 石川海璃 / Kairi ISHIKAWA
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 8月10日~12日にかけて東京・江東区有明にある日本最大の展示場、東京ビッグサイト(国際展示場)で開催された「コミックマーケット94」に、Cyclist編集部員が潜入した。最終日の12日、様々なジャンルの同人誌が並ぶ中、イベントで見つけた自転車系のマニアックな同人誌やアイテムにはどんなものがあったのか。

多くの人が並ぶ西ホール側待機列 Photo: コミックマーケット準備会

ビッグサイト全館使用のビッグイベント

 コミックマーケットは、漫画やアニメなど、様々なジャンルの同人誌が並ぶ展示・即売会だ。コミックマーケット準備会が主催し、アマチュアだけでなくプロのアニメーターや漫画家が個人で本を出していたり、企業の出展も盛んで、本以外にも多様なグッズが販売される。

 規模も大きく、東京ビッグサイト全館を使用し、1民間団体が主催するイベントでは日本最大級の規模を誇るという。主にお盆と年末の時期に3日間かけて行われ、「コミケ」「コミケット」といった名称で親しまれている。1975年の初開催から数え、この夏で94回目の開催を迎えるコミケは、3日間を通して53万人もの人が訪れた。そして、このイベントには自転車関連の同人誌も多数、出品される。

同人誌だけでなくパーツの販売も

 筆者がコミケに接するようになってもう5、6年くらいになるが、1度も自転車系の同人サークルを見て回ったことがなかったため、期待感を膨らませながら早速ブースを巡る。すると、自転車系のサークルが固まって出展していた。サイクルジャージ姿の人が別ジャンルのブースよりも多くいるので、自転車関連の出展だとすぐにわかる。

MTB系サークル「タコ助野郎」のお二人。左からていさんとみずにゃんさん Photo: Kairi ISHIKAWA

 最初に手に取ったのは、「タコ助野郎」の「TAM Vol.5」という同人誌だ。コミケに出展している数少ないマウンテンバイク(MTB)などの情報を取り扱う自転車系サークルが発行している。

自転車以外にもスノーシューの体験記や、キャンプ用品のインプレッションが掲載されていた Photo: Kairi ISHIKAWA

 表紙は草木が生い茂る林道の写真に誌名が書かれたシンプルなデザイン。中身はトレイルライドやグラベルロードで走ったコースの紹介から始まり、スノーシューハイクなどのアウトドア関連の記事も掲載されていた。立ち入り日しか入ることのできない自衛隊北富士演習場を訪れたグラベルロードのレポートはなかなかマニアックだ。山梨県富士吉田市と山中湖村にまたがる閉鎖空間を自転車で走った感想や写真が並んでいた。

 制作に携わったみずにゃんさんは「以前はコミケに出展するMTB系サークルも多かったのですが、今ではウチを含め2、3サークルになってしまいました」と語り、「それでも同人誌を通してMTBの魅力が伝わるように、これからも僕たちは出展し続けたいです」と今後の意気込みも述べた。

海外の長距離ブルべを題材にした同人誌も並んでいた Photo: Kairi ISHIKAWA
写真集だけでなく、写真の販売ブースも Photo: Kairi ISHIKAWA

 「Y.N.Orchester」(Y.N.オーケストラ)が発行するのは「夜の街へ漕ぎ出そう3」という躍動感あふれる表紙が特徴の写真集だ。昨年の冬のコミケから発刊して3冊目となる今作は、夜景と自転車がテーマ。北は北海道から南は福岡まで、各地の夜景と自転車が撮影されている。各ページには撮影のポイントが紹介されており、1枚1枚の写真に思いが込められている。

自転車×深夜をテーマにした写真集「夜の街へ漕ぎ出そう」 Photo: Kairi ISHIKAWA
冬のイルミネーションと白の「Cento1 SR」が絶妙にマッチする1枚 Photo: Kairi ISHIKAWA

 自転車系サークルが販売するのは本だけではない。サイクリストならではの目線で作られたアイテムも並んでいる。サークル「KOMONOKE」(こものけ)では、主にアイテムを販売。風でばたつかないように体にぴったりとフィットする反射ベストや、軽量性を重視したオリジナルの輪行袋が並んでいた。

 また、同ブースで委託販売を行っていた「ゆるふわーくす」では、3Dプリンターで製作したパーツを取り揃えた。各社のサイクルコンピューターを、別メーカーのマウントに固定できるようにするアタッチメントや、サドルバッグにテールサイトを固定させるパーツなど数種類がラインナップ。一定需要はあるけれど、メーカーが出すには至らないマニアックなアイテムに思わず目を奪われた。

体にぴったりとフィットする反射ベスト Photo: Kairi ISHIKAWA
ニッチな要望に応えるアタッチメント Photo: Kairi ISHIKAWA

 コミケで見つけた自転車の同人誌やグッズはどれもマニアックなものばかり。そのマニアックさに惹かれれば、自分が知らない、新しい自転車の遊び方を知ることができるかもしれない。

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コミケ コミックマーケット

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