バイクインプレッション2018ボーマ「シエル」 しなやかな走行性能、フレーム重量700g台で30万円以下

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 フレームをはじめ、ハンドルやホイールなどをカーボンで手掛けるBOMA(ボーマ)。今回、フレーム重量で745gというライトウェイトモデル「シエル」のレビューをお届けする。しなやかな身のこなしが特徴で、ヒルクライマーの武器になる1台だった。

ボーマの軽量ロード「シエル」 Photo: Masami SATOU

成型時に発泡ウレタンを使用

 外観的な特徴だが、基本的にはシンプルでオーソドックスと言ってもいい。派手なエアロや造形は見られないが、軽量モデルながら大パワーでも受け止める左右非対称のボリューミーなBB、しなやかな乗り心地を実現するシートステーなどツボを押さえた造りになっている。フレームの上半分は乗り心地重視に、下半分は剛性を出す設計になったという。使用されている素材は東レ「T700」が中心だ。

オーソドックスで基本に忠実な外観 Photo: Masami SATOU
BBは左右非対称の形状 Photo: Masami SATOU

 フレームを作る工程には新たな技術「デュアルモールディング2」が採用された。今まではシリコンの型を使い整形していたが、今回は発泡ウレタンを使用することでフレーム内の圧着時にバラつきを抑えることに成功。BBやヘッド周りを硬くすることができたという。

しなやかかつ、軽量な身のこなしは上りで生きる Photo: Masami SATOU

 乗り始めるとややヘッドチューブが短いことに気が付いた。最近のフレームではヘッド長がやや長めに取られることが多いため、ポジション出しに苦労することがあったが、これならすぐフィットしそうで個人的には好印象。ペダリングを始めると軽量バイク独特なフワッとした進み方で加速していく。高剛性なバイクが持つカチッとしたフィーリングではないが、十分に俊敏なうえ、脚への反発が少ないのでロングライドでも頼りになりそうだ。

完成車で6.8kgを目指す

 体重70kgの筆者が1000Wオーバーでスプリントしたところ、当然フレームがよじれるのが分かる。今回、ソフトなホイールを履いていたので、もう少し剛性が高いホイールを履いていたらしゃっきりした印象になったかもしれない。しかし、体重が60kgくらいのヒルクライマーであればデメリットも感じることなく、このバイクの良さを体感できるはず。

俊敏な取りまわしができ、チャレンジングに攻められる Photo: Masami SATOU
しなやかな乗り心地を生むテーパー形状のシートステー Photo: Masami SATOU

 カーボン繊維の商社から生まれたブランドのボーマは、自社内で商品の設計や開発を行い、コストパフォーマンスに優れた製品を送り出している。シエルもそのうちの1台で、700g台の重量で税抜30万円を切る価格は魅力的。パワーメーターを装着して、完成車で6.8kgを目指すことも可能なので、競技志向のヒルクライマーは生かさない手はないだろう。

ボーマ「シエル」
税抜価格:280,000円
サイズ:S(480)、M(500)、L(520)
重量:フレーム745g(S-480・未塗装プロト)、フォーク375g

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20~30万 カーボン バイクインプレッション フレームセット ボーマ

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