次回は8月8日、菊地武洋さんが講師に楽な輪行の担ぎ方、電車での置き方とは? SBMの入門講座で「オーストリッチ」伊美代表が直伝

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 自転車産業振興協会が7月18日、一般者向けにスポーツバイクに関するセミナー「スポーツバイクメカニック講座」(SBM)の入門講座を開催した。今期、1回目となる講座のテーマは『遠くの土地へ走りに行こう! 輪行の方法と自転車旅の魅力』。参加者は輪行袋に傷をつけずに収納するテクニックから、輪行時のマナーなどをその道のプロから教わった。

輪行袋の収納テクニックやマナーを解説する伊美哲也さん Photo: Shusaku MATSUO

仕事帰りに参加可能な夜間コース

 講座が開催されたのは平日の午後7時。会場には仕事帰りの参加者も多く、約15人ほどが東京駅前の鉄鋼ビルディングに集まった。SBM入門講座は東京と大阪に分けて行われており、大阪は梅田にある「グランフロント」と、多方面から集まりやすい場所で企画されている。

なかなか習う機会が無い輪行方法を学びに約15人が集まった Photo: Shusaku MATSUO
輪行の必要性、楽しみ、マナーについて詳しく解説 Photo: Shusaku MATSUO

 今回、セミナーの講師を務めたのは、輪行袋や周辺グッズを数多く取り揃えるブランド「オーストリッチ」(アズマ産業)代表の伊美哲也(いみ・てつや)さん。自社工場で輪行袋を製作しながら、休日は自らが輪行を楽しむ生粋のサイクリストだ。伊美さんは冒頭に「輪行の方法に“こうしなければいけない”ということはありません。自転車に合った収納方法を決めて、周囲に配慮さえすれば新たなサイクリングの魅力を堪能できます」と説明した。

サドルバックやボトルケージに収まるコンパクトさが魅力のオーストリッチの輪行袋「L-100」 Photo: Shusaku MATSUO

 次に輪行の背景についてプロジェクターの画像を見ながら説明があった。そもそも、「輪行」とは専用の袋や箱に収納して各交通機関で移動するもので、ここ10年で盛んになっているという。「例えば東京から山梨まで輪行し、帰りは(自転車を組み立て)下り基調を走る。往復だと大変ですが、復路だけなら快適です。また、北海道や沖縄など、普段自走できない場所を走れるのも輪行の魅力ですね」と具体例を挙げた。輪行未経験者が半数近くという参加者は、食い入るように伊美さんの話に耳を傾けていた。

 ロードバイクを使った収納方法の説明では、オーストリッチの「L100輪行袋」が教材に用いられた。前後のホイールを外すタイプの最もオーソドックスなもので、袋自体がコンパクトにまとまり、ボトルケージやサドルバックへと収納できる大きさとなる。

自らも輪行袋の裁断をする伊美哲也さん Photo: Shusaku MATSUO
チェーンが暴れてフレームへ傷がつくのを防止するピンを紹介 Photo: Shusaku MATSUO
作業のほとんどである駅を具体例に説明 Photo: Shusaku MATSUO

 駅での輪行を想定して実践編の説明に移ると、伊美さんは「壁を探しましょう。立てかけながら作業を行うことで、省スペースに、また、フレームやホイールが倒れるのを防ぎます」と輪行のさまざまなコツを伝授。チェーンで服を汚したり、タケノコバネを失くしてしまったり、ギアを一番重いアウタートップのまま走り出して転倒したことなど、誰もが一度は経験する失敗を、笑いを交えて説明した。

プロショップのスタッフも納得の内容

 輪行は袋に収めて終わりではない。移動の際に楽な担ぎ方や、周囲の人にぶつからずに移動する術、電車の出入りや、置き方についても、より具体的なシチュエーションを伊美さんが説明すると、参加者はうなずきながら聞き入っていた。

一つ一つ、参加者の目の前で順を追って説明された Photo: Shusaku MATSUO

 女性参加者の一人は「今まで、輪行をしたことがなく、難しいと敬遠していましたが、この講座をきっかけにチャレンジしてみようと思います」と表明した。参加者のなかには専門店のスタッフの姿もあった。ダイワサイクルの川崎野川店の北嶋淳さんは「自転車をお客様に売って終わりではありません。長く楽しくお客様に自転車へ関わっていただくため、輪行について説明できるよう参加しました」と話し、理解を深めていた。

周囲へ配慮した輪行袋の担ぎ方を披露する伊美哲也さん Photo: Shusaku MATSUO

 伊美さんは「輪行は日本にしかない文化と言ってもいいでしょう。自己流の適当な方法でもいいんです。今回ご紹介したのはあくまで一例ですが、興味を持って楽しんでいただきたいです」と締めくくった。輪行のビギナーから上級者まで、目が離せない充実の講座だった。

 次回の夜間講座は8月8日、東京で「愛車のチューンナップと2018年のトレンド」をテーマに開催。講師は自転車ジャーナリストの菊地武洋さんが務める。SBMの夜間講座は年間を通して開催しており、今後の続々と魅力的なコンテンツ展開が予定されている。詳しくは公式ホームページを参照のこと。

愛車のチューンナップと2018年のトレンド(夜間コース)

日時:8月8日(水)19:00〜20:30
場所:鉄鋼ビルディング 南館4階ROOM2(東京都千代田区丸の内1-8-2)
費用:4320円
講師:菊地武洋(自転車ジャーナリスト)
内容:2台目に乗り換える前に知っておいて欲しい、愛車の性能をより引き出すためのチューンナップ方法を解説。2018年最新トレンドの紹介を交えながら、業界一ロードバイクに精通した菊地氏が丁寧にレクチャー。

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