キッズライダーも大疾走5年目を迎えたダウンヒルシリーズ 開幕戦・十種ヶ峰は泉野龍雅がPROクラスで2年連続優勝

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 マウンテンバイク(MTB)のダウンヒル競技に特化したシリーズ戦、「DOWNHILL SERIES」(ダウンヒルシリーズ)が5年目の開幕を迎えた。第1戦は「サイクル県やまぐち」として盛り上がりを見せる山口県にある十種ヶ峰WOODPARKで開催。6月10日に決勝が行われた最高峰のPROクラスでは、泉野龍雅(Acciarponeracing)が優勝した。

親子で参加できるのが嬉しい! 松本頌平さん、鷹斗くん親子 ⒸDOWNHILL SERIES

タイムドセッションは井手川直樹が最速

 ダウンヒルシリーズは今年もKONAをメインスポンサーに迎え、北は北海道、南は宮崎までの8会場で開催する。開幕戦の舞台となる十種ヶ峰WOODPARKは、3年前から国内最高峰のクップ・ドュ・ジャポン(CJ)のUCIレースを誘致し、今年はUCIクラス1を開催するまでになった。普段は中国、九州地方からのライダーを中心に愛されるMTBコースだ。

サイクル県やまぐちブースでは、コーヒーサービスとともに県内のサイクリングルートや10月に行われるロード/MTBレースを紹介 ⒸDOWNHILL SERIES
疲れ知らずの中学生ライダーたちもレッドブルでエナジーチャージ ⒸDOWNHILL SERIES
今会場の目玉は丸見えのゲレンデエリア。コース脇から声援が飛ぶ ⒸDOWNHILL SERIES

 金曜日に少し降った雨のおかげか、路面はグッドコンディション。9日土曜日のタイムドセッションは2016-2017シーズンのシリーズチャンピオン井手川直樹(KONA RACING TEAM/STRIDER)が1分53秒411でトップに立った。2位の泉野は1分55秒226で、「綺麗にリズムよく走れたので1位だと思ったんですけど…内容が良かったぶん、どこでタイムを削れるか考えないと」と話した。

ウッドパークカップに出場するキッズライダーたちで会場は賑やか ⒸDOWNHILL SERIES
今回の最年少ライダー、3才の志賀翼彩(VAN-QUISH)もフルフェイスヘルメットがキマッてる! ⒸDOWNHILL SERIES

 タイムドセッション後に行われるのは、約100mのスキルアップコースを使う毎年恒例のWOODPARK CUP。子供からPROライダーまでが丸見えのコースを走るショートレースだ。今年は未就学児クラスも新設され、親子での参加も増えた。下は3才から50代までのライダーの熱い走りに今年も大盛り上がり。こちらは、泉野が歴代最速タイム8.772秒をたたき出しての優勝を飾った。

木立のなかにあるスキルアップエリア。子供も走れるように作られているが、攻めると難しい絶妙なコースレイアウト ⒸDOWNHILL SERIES
ウッドパークカップ 未就学児クラス表彰式 ⒸDOWNHILL SERIES
ウッドパークカップ、高校生以上、30才以下クラス表彰式 ⒸDOWNHILL SERIES
ウッドパークカップ、PROクラス表彰式 ⒸDOWNHILL SERIES

降らない雨、雨予報に翻弄される決勝

 土曜、日曜ともに雨の天気予報は外れ、コースは乾いていく一方。「少し難易度を上げて、本当に速い人と初心者の差が明確になるようにした」という現地オーガナイザー志賀さんの言うとおり、昨年とは変わったコースレイアウトに苦戦する人が多く最後のゲレンデエリアではクラッシュが続出した。

2014年のダウンヒルシリーズ開始時より皆勤賞の阿藤寛(Acciarponeracing)。若手ライダーたちにアドバイスを惜しまない親分肌 ⒸDOWNHILL SERIES

 決勝の時間帯に雨が降るという噂にライダーたちはタイヤ選びにソワソワ。しかし、結局は一滴も降らず。この思わせぶりな天気予報が命運を分けた。

 XC BIKEクラスは釘貫拓実が2分46秒127で優勝。ファーストタイマー男子クラスは平田康二(チームおっさんずラブ)が2分41秒534で優勝した。

XC BIKEクラス表彰式 ⒸDOWNHILL SERIES
ファーストタイマー男子クラス表彰式 ⒸDOWNHILL SERIES

中学生がスポーツクラスで激戦

 熱かったのはスポーツ男子クラス。土曜日のタイムドセッションで2分11秒070という全クラス総合で見ても7位に入る好タイムをたたき出した山本一晴(takebow-tune Gravity republic/FOX)。昨シーズンから今年にかけての実力の伸びに会場にいた全員を驚かせた中学生ライダーだ。日曜日の試走で落車し、手首を痛め力が入らず出走を悩むほどだったが、ギリギリまでアイシングをしてスタート。結果は2分12秒704と前日のタイムから1秒ほどしか落とさない素晴らしい走りだったが、同じく中学生の羽口鉄馬(R’s CYCLE)が2分05秒202という驚愕のタイムで優勝した。

スポーツ男子クラス表彰式 ⒸDOWNHILL SERIES
エキスパート男子クラス表彰式 ⒸDOWNHILL SERIES

 ダウンヒルシリーズでは、勝つことだけが上のクラスに昇格できる唯一の手段。だからこそ毎回激戦のスポーツ男子クラスなのだが、このレースで出会った熊本と京都の中学生二人が会場中の大人をワクワクさせ、レースを盛り上げてくれたことは、ダウンヒル業界の明るい未来を見せてもらった気がした。

 オープン女子は富田敬子(Acciarpone racing)が2分36秒825で優勝。

 エキスパート男子は現地オーガナイザーである志賀孝治(VAN-QUISH/COMMENCAL)が優勝し、昨年のポイントランキングによりエキスパートクラスに降格していたが、開幕戦一発で執念のエリートクラス返り咲きを決めた。

エリート男子クラス表彰式 ⒸDOWNHILL SERIES
オープン女子クラス表彰式 ⒸDOWNHILL SERIES

ドライで加速した泉野がPROクラス圧勝

 PROクラスは泉野が1分47秒996という驚きのタイムで圧勝した。2位は「雨予報を信じ過ぎました…」という井手川が1分52秒469。3位には1分53秒103で浦上太郎(Transition Airlines/Cleat)という結果になった。

PROクラス表彰式、トップ3はMAZDA CX-8に乗って登場 ⒸDOWNHILL SERIES

 昨年に引き続き優勝した泉野は「コースはどんどん乾いて自然とスピードが上がりました。逆にミスも多く、試走でも納得できる走りができたのは1本くらい。本戦でもスタート直後の木に右ヒジをクリーンヒットさせてしまうというトラブルがありましたが、集中して立て直すことができました。そして何より今シーズンのバイク、YT TUESとの相性がものすごく良いので、秋にあるUCIレースでも勝ちに行きたいと思います」と語り、7月に行われる全日本権や10月にこの会場で行われるUCIレースへの弾みをつけた。

展示されたプロトタイプのトレーラーヒッチ&自転車用キャリア。みんな興味津々 ⒸDOWNHILL SERIES
限定数販売だった「あとう和牛バーガー」は1個1000円ながら納得のボリューム感! あっという間に売り切れ! ⒸDOWNHILL SERIES

 今会場は毎年地元密着型のブース出展が多いが、今年は隣県である広島を拠点とするMAZDA社がSUNTREX社と共同開発したトレーラーヒッチ、自転車用キャリアのプロトタイプを展示。CX-8とディーラーオプションのトレーラーヒッチに参加者は興味津々の様子だった。今後、他会場への出展も予定されている。

 第2戦は8月11〜12日、福井和泉MTB PARK(福井県)で行われる。

集合写真 ⒸDOWNHILL SERIES

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