ニバリ、ポート、キッテルらが順当に選出バーレーン・メリダ、BMC、カチューシャ・アルペシンのツール出場選手が発表

by 平澤尚威 / Naoi HIRASAWA
  • 一覧

 第105回ツール・ド・フランス(7月7日開幕)に向け、バーレーン・メリダ、BMCレーシングチーム、カチューシャ・アルペシンがロースター(出場選手)を発表した。ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ)、リッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム)、マルセル・キッテル(ドイツ、カチューシャ・アルペシン)らが選出されている。 ※チーム事情や体調不良、負傷などの理由により、開幕までにメンバー変更が行われる場合もある

ニバリ2度目の総合優勝へ強力布陣 バーレーン・メリダ

 バーレーン・メリダの核であるヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)。3つのグランツールを制覇し、今季は5大クラシック“モニュメント”のうち自身3つ目となるミラノ~サンレモを制し、次々と輝かしいタイトルを手に入れたニバリが、2度目のツール制覇に挑む。前哨戦のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネでは総合24位という気がかりな順位に終わったが、調整段階では総合を意識せず走ることも多く、ツール本番での走りが注目される。

ヴィンチェンツォ・ニバリ =クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第4ステージ、2018年6月7日 Photo: Yuzuru SUNADA

 チーム構成はゴルカ・イサギレ、ヨン・イサギレ(ともにスペイン)、ジロ・デ・イタリア2018総合5位のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア)と自らも総合を狙えるエース級ライダーをそろえ、40歳を迎えたフランコ・ペッリツォッティ(イタリア)ら盤石の体制だ。

 スプリントを担うソニー・コルブレッリ(イタリア)は、直前のツール・ド・スイスで、ツールでもライバルになるトップスプリンター達を相手に1勝をもぎとった。昨年果たせなかったツールでのステージ優勝を実現させたいところ。新城幸也の落選は日本のファンにとって残念な知らせになったが、それでも目が離せない強力なチーム編成だ。

■バーレーン・メリダ ツール・ド・フランス2018出場選手
ソニー・コルブレッリ(イタリア)
ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア)
ゴルカ・イサギレ(スペイン)
ヨン・イサギレ(スペイン)
クリスティアン・コレン(スロベニア)
ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア)
フランコ・ペッリツォッティ(イタリア)
ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア)

ポート悲願のグランツール制覇なるか BMCレーシングチーム

 BMCレーシングチームのリーダーはリッチー・ポート(オーストラリア)。チームの顔ぶれにスプリンターはおらず基本方針はポートの総合を狙う布陣。ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ)やダミアーノ・カルーゾ(イタリア)らグランツールで実績あるライダーたちがバックアップする。昨年は無念の落車リタイアを喫しただけに、今年こそは悲願のグランツール制覇に向け実力を発揮したいところだ。

リッチー・ポート =ツール・ド・スイス第5ステージ、2018年6月13日 Photo: Yuzuru SUNADA

 ポートはツール・ド・スイスで総合優勝を飾ってツールを迎えるだけに視界は良好。安定感、爆発力ともに申し分ない登坂力に加え、スイス第1ステージで優勝を飾りライバルに差をつけたチームタイムトライアルのメンバーがツール出場選手の大半を占めていて、チーム力も優位な点となりそうだ。

 また五輪王者グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)、ミヒャエル・シャール(スイス)らチャンスがあれば自力で区間勝利をつかめる選手がそろう。今季ヴァンアーヴェルマートは得意とする北のクラシックで勝利を挙げられなかったが、ツール・ド・ヨークシャー総合優勝など要所を締めた。持ち前の勝負強さでチームに勝利をもたらせる強大な戦力となる。

■BMCレーシングチーム ツール・ド・フランス2018出場選手
パトリック・ベヴィン(ニュージーランド)
ダミアーノ・カルーゾ(イタリア)
サイモン・ゲランス(オーストラリア)
シュテファン・キュンク(スイス)
リッチー・ポート(オーストラリア)
ミヒャエル・シャール(スイス)
グレッグ・ヴァンアーヴェルマート(ベルギー)
ティージェイ・ヴァンガードレン(アメリカ)

キッテルのスプリントとザカリンの総合 カチューシャ・アルペシン

 昨年のツールで5勝を挙げたプロトン屈指のスプリンター、マルセル・キッテル(ドイツ)と、昨年のジロ・デ・イタリア総合5位、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合3位とグランツールライダーとして開花した印象のイルヌール・ザカリン(ロシア)のダブルエース体制。チーム編成もバランスのとれた構成となっている。キッテルの勝利量産を狙いつつ、終盤までザカリンを総合優勝戦線に残したい。

マルセル・キッテル =ティレーノ~アドリアティコ第2ステージ、2018年3月8日 Photo: Yuzuru SUNADA

 メンバーを見るとキッテルのためのアシストが豊富な印象だ。けん引役のトニー・マルティン(ドイツ)をはじめ、リック・ツァベル(ドイツ)らがスプリントトレインを構成する。今シーズンのキッテルは2勝に留まっているのが懸念材料だが、実力とツールにおける実績十分だけに奮起が期待される。

 ザカリンも前哨戦のドーフィネ総合10位など、今季は目立った成績を残せていないが、上りもTTも得意なオールラウンドな脚質で上位を目指す。山岳アシストはロベルト・キセルロウスキー(クロアチア)やチーム スカイから今季加入のイアン・ボズウェル(アメリカ)がサポートすることになる。

■カチューシャ・アルペシン ツール・ド・フランス2018出場選手
イアン・ボズウェル(アメリカ)
ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア)
マルセル・キッテル(ドイツ)
パヴェル・コチェトコフ(ロシア)
トニー・マルティン(ドイツ)
ニルス・ポリッツ(ドイツ)
リック・ツァベル(ドイツ)
イルヌール・ザカリン(ロシア)

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

ツール・ド・フランス2018 ツール2018・レース情報

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載