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御神火ライド2018

大宅陽子さんによる参加リポート毎年人気のファンライドイベント「ツール・ド・しものせき」 エイドグルメと絶景は“鉄板”

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 山口県下関市で6月17日、第12回「ツール・ド・しものせき2018」が開催されました。美しい景色はもちろん、エイドステーションで「さざえめし」や「ふぐ鍋」などのグルメが堪能できるとあって、毎年高い人気を博すファンライドイベント。130kmのロングコースはウェブでの申し込み枠約1000人分が、エントリー開始後たった15分で埋まってしまうそうです。そのロングコースにゲストとして出走したヨガインストラクターでサイクリストの大宅陽子さんが、イベントの様子をリポートしてくれました。

ロングコースでの最高のロケーションにあたる角島フォトポイント(海士ヶ瀬公園) Photo: Minoru AYUKAWA

◇         ◇

絶景の海岸線を堪能

 大会場のある下関北運動公園をスタートした直後、しばらく街中を進みますが、地元の方々の応援に笑顔で返しているうちに景色が開け、いつしか海岸線へ。日本海を望む北浦街道を巡る「ブルーライン」を進みます。澄みきった、宝石のようにきらめく海に、早くもこのイベントの人気の理由が実感できます。

宝石のように澄んだ海を眺めながら走る Photo: Yoko OYA
本州最西端のまち吉母の方々。参加者を盛大に応援 Photo: Yoko OYA

 最初のエイドポイントは室津ヨットハーバーに設置された豊浦エイドポイントです。ヨットハーバーらしく海沿いの解放感ある風景に、ついのんびりしたくなります。

大会限定焼き印の入った川棚まんじゅう Photo: Yoko OYA
青海苔羊羹や二見まんじゅうなど地産品が並ぶ Photo: Yoko OYA
「シーフレンズふたみ」の藤岡さん(左)と升田さん親子 Photo: Yoko OYA

 海風を感じながら「ブルーライン」をたどり、国道191号を進みます。豊北エイドポイントでは、地元二見地区の漁家女性が運営しているレストラン「シーフレンズふたみ」で丹精込めて作られた「さざえめし」が大人気でした。これを楽しみに参加する人もいるとか。藤岡さんは「沢山のさざえを捌いて具にするのが大変。でも、参加者の方々に喜んでもらえて嬉しい」と話していました。

 ツール・ド・しものせき最大の絶景と言えば、角島大橋を望む海士ヶ瀬公園からの景色です。「角島フォトポイント」としてスタッフの方が写真を撮ってくれます。澄んだコバルトブルーの海にすーっと伸びる角島大橋。息を吞む美しさでした。

角島大橋フォトポイントにて Photo: ツール・ド・しものせき実行委員会

私設エイド「ありがとう、という言葉で十分」

 この先は海岸線に別れを告げ、山間部を走る「グリーンロード」に入ります。全体的に短いアップダウンはあるのですが、山間を抜けるコースであるため、きつい勾配もなく、累積標高も1000m程度の比較的易しいコースです。豊北エイドポイントから約20km。ボトルの水も尽きた頃、コースの途中の木陰で参加者がロードバイクを降り始めました。

山口県特産の夏みかんの色に塗られたガードレール Photo: Yoko OYA
後半は山間のアップダウンが続く Photo: Yoko OYA

 何事かと思ったら、なんと“私設エイド”があるのだそうです。よく見ると民家の前に飲み物やパン、おにぎり、自家製の漬物などが大量に並んでいました。エイドを開いているのは木村さんご一家。第3回大会から自宅前で私設エイドを開いているそうです。

私設エイドで自家製ラッキョウをふるまう Photo: Yoko OYA

  「第2回大会の時に参加者から『水をください』と声をかけられたのがきっかけです。ここから次のエイドまで20kmあるから大変だろうと思い、第3回から“振る舞い”を始めました。今回で8回目。一家の楽しみにもなっているし、参加者の方々から『ありがとう』と言ってもらえればそれで十分」と笑顔で話していました。

 みのりの丘農業公園に設置された豊田エイドポイントでは、ジビエのウインナー、アイス、そばに角煮まんと大盤振る舞い。後半のハンガーノックも心配なしのエイドに大満足でした。さらに終盤の菊川エイドポイントでは食べ物だけでなく、地元の吹奏楽部の演奏が背中を押してくれました。

ジビエウインナーを配る西市高校美術部の皆さん Photo: Yoko OYA
肉厚な角煮まんでエネルギーチャージ Photo: Yoko OYA

 緑豊かな山間の道を味わい、いい勾配の深坂峠を駆け上がると、最後の深坂エイドポイントにたどり着きました。このエイドポイントを越えた後は、坂をゆっくりと下り会場へ。無事ゴールしました。

ライドの感想は「美味しかった!」

ロングコースは達成感たっぷり Photo: ツール・ド・しものせき実行委員会
ふく鍋にはふぐが丸々一匹入っている。ぶちうまい! Photo: Yoko OYA

 フィニッシュした後は下関名物「ふく鍋」の振る舞いに加え、参加者が一体となれるステージイベント「コカ・コーラ」での乾杯があり、最後までイベント盛りだくさんのライドとなりました。

 福岡県から参加した「チーム認識合わせ」は会社の繋がりで集まっているチームだそうです。「今日は美味しいエイドと素敵な景色を共有して仲間たちが認識を合わせることができた」と皆、満面の笑顔でした。

 島根県から参加した森屋杏さんは小学5年生。ショートコースを完走し、「ちょっときつかった。エイドはおにぎりといちごが美味しかった」と感想を語っていました。

「チーム認識合わせ」の皆さん Photo: Yoko OYA
森屋さんご家族と村上さん(右前)Photo: Yoko OYA 

 福岡県から参加した久木原さんと今村さんは幕末の志士に扮して参戦。「明治維新150周年ということで幕末を支えた志士たちへの敬意を表現した」「コースはきつかったが、角島を望む景色が素晴らしかった。海の色が美しかった」と語ってくれました。

今村さん(左)と久木原さん Photo: Yoko OYA
親子で参加していた大谷春樹君(左)と父親の正樹さん Photo: Yoko OYA
完走者全員、瓶コーラで乾杯! Photo: ツール・ド・しものせき実行委員会

 山口県内から参加した大谷さん親子はロングコースを完走。春樹くんは中学校3年生で「スペシャルオリンピックスの世界大会」を目指して日々練習をしているそうで、コースについては「山を走るのが楽しかった。エイドはそうめんや蕎麦が美味しかった」とコメント。上りではお父さんもついていけないほどのスピードで、アップダウンのあるコースを満喫したそうです。

大宅陽子大宅陽子(おおや・ようこ)

自転車情報番組NHK BS1『チャリダー☆』(毎週土曜18:00~18:25)に坂バカ女子部メンバーとして出演。坂を上ることをこよなく愛する。2013年まえばし赤城山ヒルクライム大会年代別1位。また、ヨガインストラクターとして、サイクリストへのヨガレッスン「サイクリストヨガ」を提供している。Facebookページ

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