注目はキンタナらトリプルエースモビスター、ロット・スーダル、エフデジ、ミッチェルトン・スコットがツール出場選手を発表

by 平澤尚威 / Naoi HIRASAWA
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 第105回ツール・ド・フランス(7月7日開幕)に向け、モビスター チーム、ロット・スーダル、グルパマ・エフデジ、ミッチェルトン・スコットがロースター(出場選手)を発表した。先立って発表していたアージェードゥーゼール ラモンディアールとロットNL・ユンボと合わせ6チームが6月25日までに出揃った。 ※チーム事情や体調不良、負傷などの理由により、開幕までにメンバー変更が行われる場合もある

トリプルエースで総合を狙うモビスター・チーム

 モビスター チームは、チームの顔であるナイロ・キンタナ(コロンビア)、アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)に今季加入のミケル・ランダ(スペイン)を加えた豪華な顔ぶれ。トリプルエース体制による総合優勝狙いを公言してきた通りの布陣で、3連覇中のクリストファー・フルーム(イギリス、チーム スカイ)打倒を目指す。

モビスター チームはナイロ・キンタナらトリプルエースでツール・ド・フランスに臨む =ツール・ド・スイス第7ステージ、2018年6月15日 Photo: Yuzuru SUNADA

 各選手ともにジロ・デ・イタリアには出場せずツールに専念。1週間のステージレースでは好成績を挙げており、なかでもバルベルデはステージ、総合ともに勝利を量産してきた。さらにスペイン期待の若手、マルク・ソレル(スペイン)もパリ~ニース総合優勝という実績を引っ提げてのツール初参戦となる。

 アシストはアンドレイ・アマドール(コスタリカ)、ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア)、イマノル・エルビティ(スペイン)、ホセ・ロハス(スペイン)と実力者ぞろいで平坦、上り、パヴェ、チームタイムトライアルと隙がない。エース級の選手が役割を切り替えれば強力な山岳アシストにもなるため、3週間の戦いぶりが注目される。

■モビスター・チーム ツール・ド・フランス2018出場選手
アンドレイ・アマドール(コスタリカ)
ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア)
イマノル・エルビティ(スペイン)
ナイロ・キンタナ(コロンビア)
ホセ・ロハス(スペイン)
マルク・ソレル(スペイン)
ミケル・ランダ(スペイン)
アレハンドロ・バルベルデ(スペイン)

グライペルを中心に据えたロット・スーダル

 ロット・スーダルはツール通算11勝のエーススプリンター、アンドレ・グライペル(ドイツ)を中心にステージ優勝を狙う。今季はコンスタントに6勝を挙げており、充実のアシスト陣をそろえたスプリントトレインに乗って、未勝利で終わった昨年のツールの悔しさを晴らしたいところだ。

ロット・スーダルのエース、アンドレ・グライペルはツールで2年ぶりのステージ優勝を狙う =サントス・ツアー・ダウンアンダー2018年1月21日

 スプリント系のアシストをそろえる一方で、登坂力、パンチ力を備え新人賞のマイヨブラン候補にも挙がるティシュ・ベノート(ベルギー)もエントリー。ストラーデ・ビアンケ優勝や北のクラシック上位フィニッシュなど悪路にも強く、イェンス・クークレール(ベルギー) とともにパヴェで戦力になれるのも強みだ。

 さらに逃げ職人であるトマス・デヘント(ベルギー)、昨年のブエルタ・ア・エスパーニャでステージ2勝を挙げたトーマス・マルチンスキー(ポーランド)ら自力で勝利をもぎ取れる選手もそろえ、バランスの取れた布陣となっている。

■ロット・スーダル ツール・ド・フランス2018出場選手
ティシュ・ベノート(ベルギー)
ジャスパー・デブイスト(ベルギー)
トマス・デヘント(ベルギー)
アンドレ・グライペル(ドイツ)
イェンス・クークレール(ベルギー)
トーマス・マルチンスキー(ポーランド)
マルセル・シーベルグ(ドイツ)
イエール・ヴァネンデル(ベルギー)

スプリント重視でデマール体制のグルパマ・エフデジ

 グルパマ・エフデジの編成は、完全にエーススプリンターのアルノー・デマール(フランス)を中心にした構成。ジロ・デ・イタリアに出場したティボー・ピノ(フランス)のような総合エースはおらず、スプリント系のアシストを多くそろえた布陣でデマールのステージ優勝とマイヨヴェール獲得が目標となりそうだ。

グルパマ・エフデジは完全にアルノー・デマール中心のチーム構成 =ツール・ド・スイス第8ステージ、2018年6月16日 Photo: Yuzuru SUNADA

 今シーズンのデマールは勝利数こそ多くないが、“ミニ・ツール”パリ~ニースやツール前哨戦のツール・ド・スイスでステージ優勝を挙げるなど要所を締めた形で本番に臨む。昨年のツールでは1勝を挙げながらも山岳ステージでタイムアウトになっただけに、大会途中で脱落させないためのアシストも重要なミッションだ。

 山岳ステージで力を発揮できる選手の筆頭はルディ・モラール(フランス)。若手のダヴィ・ゴデュ(フランス)はどこまでグランツールで通用するかが注目だ。

■グルパマ・エフデジ ツール・ド・フランス2018出場選手
アルノー・デマール(フランス)
ダヴィ・ゴデュ(フランス)
ジャコポ・グアルニエーリ(イタリア)
オリヴィエ・ルガック(フランス)
トビアス・ルドヴィグソン(スウェーデン)
ルディ・モラール(フランス)
ラモン・シンケルダム(オランダ)
アルテュール・ヴィショ(フランス)

アダム・イェーツで総合狙うミッチェルトン・スコット

 ミッチェルトン・スコットはアダム・イェーツ(イギリス)がエースを務める。昨年はジロとブエルタに出場したが、総合4位とマイヨブランを獲得した2016年以来のツールに挑む。カレブ・ユアン(オーストラリア) やマッテーオ・トレンティン(イタリア) ら強力なスプリンターは選出されず、総合重視のメンバー構成となった。

ミッチェルトン・スコットの総合エースを務めるアダム・イェーツ =クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ第7ステージ、2018年6月10日 Photo: Yuzuru SUNADA

 イェーツは1週間のステージレースを中心にシーズンを過ごし、総合上位でフィニッシュする安定感に加え、ティレーノ~アドリアティコではステージ1勝。さらにツール前哨戦のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネでは最終ステージで優勝、総合2位という好成績を残しツール開幕を待つ。

 山岳アシストはチーム スカイから今季加入したミケル・ニエベ(スペイン)。グランツールの総合上位も狙える実力をもったベテランがエースを支える。サントス・ツアー・ダウンアンダー総合優勝という最高のシーズンスタートを切ったダリル・インピー(南アフリカ)は展開次第でステージ優勝も狙える戦力。ほかにもチームTTやパヴェを得意とするアシスト選手が、イェーツの総合上位進出への足場を固める。

■ミッチェルトン・スコット  ツール・ド・フランス2018出場選手
ジャック・バウアー(ニュージーランド)
ルーク・ダルブリッジ(オーストラリア)
マシュー・ヘイマン(オーストラリア)
マイケル・ヘップバーン(オーストラリア)
ダミアン・ホーソン(オーストラリア)
ダリル・インピー(南アフリカ)
ミケル・ニエベ(スペイン)
アダム・イェーツ(イギリス)

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