【Teamユキヤ通信】アドリアティカ・イオニカレース 第3ステージ新城幸也が山岳ステージで逃げに乗る 1級山岳を1位通過する積極的なレース
バーレーン・メリダの新城幸也は6月22日、イタリア北部で開催中のUCIヨーロッパツアー「アドリアティカ・イオニカレース」の第3ステージで逃げに乗り、最初の1級山岳を1位で通過する走りを見せた。
第3ステージはイタリア北東部にあるドロミティ山脈地帯と呼ばれる東アルプス山脈の一部を使用し、中盤に1級山岳が2連続、ゴールは超級山岳の山頂ゴールという153kmのクイーンステージだ。
新城は23km地点から2つ目の山岳まで7人の逃げグループに入り逃げ続け、1つ目の1級山岳での山岳賞を1位通過した。後半にかけて新城らの逃げは吸収され、新城は最終的にトップから34分遅れの66位でレースを終えた。
レース後、新城は次のようにレースを振り返った。
「今日はチームからは自分以外で逃げに誰か乗る予定だったが、最初に3人が抜け出して、その後3人が追走し、集団も止まりかけていたのにチームからは誰も入っていなかったので、自分が一人で前に追いついて7人の逃げグループとなった。走り出しから、調子の良さを感じていたので都合が良かった」

新城は翌日のスプリント系ステージのために、この日は温存する予定だったという。逃げに乗ったからには積極的なレースを展開した。
「3分差で集団にコントロールされ思ったよりもタイム差をもらえない中、上り始めて逃げのペースが一気に落ちて、しまいには追走グループもできてしまい、どんどん差が縮まってきたので、このままだと集団に追いつかれて、そのまま千切れるだけなので、自分からペースアップし4人に絞った。それでもペースをあまり上げられずに1分差のまま、まず1つ目の1級山岳は1着で通過した。次の1級山岳までこの調子で耐えられれば、最後のゴールまでの超級山岳まで頑張れると思ったが、2つ目の1級山岳頂上手前で追走集団に追いつかれ、そのペースに付いて行けず、メイン集団でゴールを目指した。154kmで獲得標高は4000mという、なかなかハードな日となった。でも、昨日の不調から調子を取り戻せたのは良かった」
第4ステージは中盤までに2級山岳があるが、後半は完全平坦となる226kmのレース。新城は「明日はスプリントの可能性大なステージ、頑張りたいと思う」と意気込んでいる。