クリテリウム・ドゥ・ドーフィネ2018 第3ステージスカイが時速57.46kmでチームTTを圧勝 首位は再びクウィアトコウスキーに

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 クリテリウム・ドゥ・ドーフィネは6月6日、第3ステージのチームタイムトライアルがポン・ド・ヴォーからルーアン・シャトールノーへの35kmで争われ、チーム スカイが36分33秒の最速タイムをマークしてステージ優勝を飾った。総合リーダージャージはミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ)が獲得し、個人総合トップ4をチーム スカイが独占する結果となった。

ステージ優勝を飾ったチーム スカイ Photo: YSP

ツール本番を意識したコース設定

 ツール・ド・フランス前哨戦として活用されることの多いドーフィネでは、ツールに似せたステージを取り入れることが多い。この第3ステージのチームタイムトライアル(以下TTT)の走行距離35kmとなっており、ツール第3ステージのTTTの走行距離35.5kmを意識して設定されたと思われる。

 ツールのTTTは、ドーフィネのTTTより起伏があるコースレイアウトになっているが概ね平坦路という点も共通しているため、まさに前哨戦にうってつけの舞台といえよう。

 最初に好タイムをマークしたのは、ロットNL・ユンボだった。1人少ない6人での出走ながらTTスペシャリストのヨス・ファンエムデン(オランダ)を主軸に、38分06秒を記録。しばらくターゲットタイムとなる。

 バーレーン・メリダはタイムが伸び悩み、ロットNLの記録更新とはならなかった。チームは途中で5人まで人数を減らしながらも、新城幸也はフィニッシュ直前まで隊列に加わって走行。存在感を見せていた。

 続いて総合優勝候補の一人であるロマン・バルデ(フランス)を擁するアージェードゥゼール ラモンディアールが登場。24.5km地点に設定された第2中間計測ポイントでロットNLのタイムをわずかに上回ると、フィニッシュ地点では3秒タイムを更新して暫定トップとなった。

 前日ステージ優勝を飾ったパスカル・アッカーマン(ドイツ)のボーラ・ハンスグローエは、14km地点に設定された第1計測ポイントでアージェードゥゼールを6秒上回っていたものの、フィニッシュタイムでは逆に16秒差をつけられトップタイム更新とはならなかった。

 パリ〜ニース総合優勝のマルク・ソレル(スペイン)を擁するモビスター・チームは、第2計測ポイントでアージェードゥゼールを3秒上回ったが、フィニッシュでは1秒及ばず暫定2位となる。

続々とトップタイムを更新

 後半セクションで好走を見せたアージェードゥゼールの記録を更新したのは、トレック・セガフレードだった。第2計測でアージェードゥゼールを7秒上回ると、フィニッシュでは4秒差をつけて最速タイムを更新。

 しかし、次にスタートしたクイックステップフロアーズが、早々に若手選手2人(ジェームス・ノックス、ファビオ・ヤコブセン)が離脱して5人になっていたにもかかわらず、第1・2計測ポイントでトップタイムを大幅に更新。最終的にトレックを25秒上回り暫定1位となった。

暫定トップタイムを出したBMCレーシングチーム Photo: YSP

 さらに、BMCレーシングチームが、クイックステップのマークした第1・2計測ポイントのタイムをそれぞれ更新しながら、最後はクイックステップを24秒上回るタイムでフィニッシュ。

ステージ3位となったロット・スーダル Photo: YSP

 20番目にスタートしたロット・スーダルは、欧州TT王者のヴィクトール・カンペナールツ(ベルギー)を中心に、意外な好走を見せつけた。第2計測ポイントでクイックステップのタイムを上回ると、BMCには及ばなかったが15秒差で暫定2位となった。

スカイが圧倒的な走り

 ナショナルTTチャンピオン3人(ジャンニ・モスコン(イタリア)、ヨナタン・カストロビエホ(スペイン)、クウィアトコウスキー)を抱えるチーム スカイは第1計測ポイントでBMCのタイムを14秒更新する圧倒的な走りを見せる。第2計測ポイントでも22秒更新すると、フィニッシュでは38秒差をつけて暫定1位に躍り出た。

圧倒的なスピードを叩き出したチーム スカイ Photo: YSP

 マイヨジョーヌを着るダリル・インピー(南アフリカ)のミッチェルトン・スコットが最後にスタート。第1計測ポイントは2位のタイムを記録する上々の滑り出しながら、後半セクションはやや失速。最終的にスカイから56秒遅れの4位となった。

マイヨジョーヌのインピーを擁するミッチェルトン・スコットはステージ4位 Photo: YSP

 この結果、ステージ優勝はスカイに決定。36分33秒を記録して、35kmの区間を平均時速57.46kmで走り抜けた計算となる。マイヨジョーヌはインピーからクウィアトコウスキーへ移動。1ステージで総合首位に返り咲いた。

 また、総合2位には新人賞ジャージを着用するモスコン、総合3位はカストロビエホ、総合4位はゲラント・トーマス(イギリス)とスカイがトップ4を独占。チーム力の高さを見せつけている。

 前日のレースで落車した影響が心配されていたクウィアトコウスキーは「昨日の落車の後に、大きな問題はなかったことが嬉しい。もしドーフィネで1つだけステージを勝てるとしたら、私はこのTTTに勝ちたいと思っていた。チームとして勝つことは、素晴らしい気持ちになるからだ」と、狙っていた勝利であることを明かした。

1日で総合首位に返り咲いたクウィアトコウスキー Photo: YSP
スカイが総合4位までを独占。新人賞はモスコンになった Photo: YSP

 クウィアトコウスキーと共に総合優勝を狙うトーマスは「チームスカイ史上最高のTTTの一つになったと思う。これから4つの難関ステージが待ち受けており、どのように戦うか見ているところだ。しかし、私たちはリーダージャージを守ることができるだろう。私たちは戦うための手持ちのカードは揃っている。もちろん、それが簡単なことだとは思わないけどね」と語った。

 翌日からは4連続山頂フィニッシュの難関ステージが続いていく。第4ステージは超級山岳コル・デュ・モン・ノワール(登坂距離17.5km・平均勾配6.9%)を越えて、2級山岳ラン・アン・ヴェルコール(登坂距離4.8km・平均勾配7.5%)へフィニッシュする。今大会最初の山岳バトルが繰り広げられることだろう。

第3ステージ結果
1 チーム スカイ 36分33秒
2 BMCレーシングチーム +38秒
3 ロット・スーダル +53秒
4 ミッチェルトン・スコット +56秒
5 クイックステップフロアーズ +1分2秒
6 トレック・セガフレード +1分27秒
7 アージェードゥゼール ラモンディアール +1分30秒
8 モビスターチーム +1分31秒
9 ロットNL・ユンボ +1分33秒
10 グルパマ・エフデジ +1分34秒

個人総合
1 ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ) 9時間28分21秒
2 ジャンニ・モスコン(イタリア、チーム スカイ) +3秒
3 ヨナタン・カストロビエホ(スペイン、チーム スカイ) +9秒
4 ゲラント・トーマス(イギリス、チーム スカイ) +21秒
5 ブレント・ブックウォルター(アメリカ、BMCレーシングチーム) +48秒
6 ダミアーノ・カルーゾ(イタリア、BMCレーシングチーム) +52秒
7 ジョセフ・ロスコフ(アメリカ、BMCレーシングチーム) +53秒
8 ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット) +54秒
9 イェンス・クークレール(ベルギー、ロット・スーダル) +1分1秒
10 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、クイックステップフロアーズ) +1分8秒
94 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) +9分27秒

ポイント賞
1 ダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット) 45 pts
2 パスカル・アッカーマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) 45 pts
3 ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ) 31 pts

山岳賞
1 ブリース・フェイユー(フランス、フォルテュネオ・サムシック) 9 pts
2 ピエールリュック・ペリション(フランス、チーム フォルテュネオ・サムシック) 9 pts
3 ニコラ・エデ(フランス、コフィディス ソリュシオンクレディ) 8 pts

新人賞
1 ジャンニ・モスコン(イタリア、チーム スカイ) 9時間28分24秒
2 ローレンス・デプルス(ベルギー、クイックステップフロアーズ) +1分13秒
3 ティシュ・ベノート (ベルギー、ロット・スーダル)

チーム総合
1 チーム スカイ 27時間12分9秒
2 BMCレーシングチーム +56秒
3 ロット・スーダル +1分9秒

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