ツール・ド・熊野2018 プロローグオープニングの短距離個人TTは阿部嵩之が優勝 2年ぶりのプロローグ最速タイム

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 第20回の記念大会を迎えた「ツール・ド・熊野」(UCIアジアツアー2.2)が5月31日、和歌山県新宮市で開幕した。初日は午後からプロローグとして0.7kmの個人タイムトライアルが行われ、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)が50秒78のトップタイムをマークしステージ優勝。個人総合時間賞で首位に立ち、今大会最初のリーダージャージ着用者となった。

0.7kmの個人タイムトライアルで唯一50秒台となる一番時計をマークし優勝した阿部嵩之 ©️Tour de KUMANO 2018 / Syunsuke FUKUMITSU

世界遺産・熊野路をゆく4日間

 ツール・ド・熊野は、2004年にユネスコ世界遺産に登録された「紀伊山地の霊場と参詣道」に含まれる熊野地域を舞台に、プロローグを含む全4ステージで開催される。プロローグの個人タイムトライアル以降は、3つのロードレースステージを設定。UCI(国際自転車競技連合)公認の国内ツールの1つとして、年々注目度が高まっている。

 プロローグは、新宮市内の市田川沿いをおおむね「コ」の字に走るレイアウト。スタートからハイスピードで攻め、ほぼ中間地点に位置する2つの90度コーナーをいかにスムーズにクリアするかが勝負のポイント。例年、優勝争いは50秒前後で決まっているが、今年は前日から強い雨が降り続き、厳しいコンディション下での戦いでもあった。

 そんなプロローグで最速タイムをマークしたのは、阿部。各チーム4人目が出走する時間帯に一時雨脚が弱まり、好記録が連発。次々とトップタイムが塗り替えられ、その時点でカーデン・グローヴス(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル)が首位に立った。しかし、最終の第6グループでスタートした阿部が再び強まった雨をものともせず、2位以下を1秒以上差をつける快走。同じく雨の中でプロローグだった2年前に続く、大会最初のリーダージャージ着用者となり、オープニングセレモニーと併催された表彰式で、個人総合首位の証であるイエローのリーダージャージに袖を通している。

2位に入ったカーデン・クローヴスの走り ©️Tour de KUMANO 2018 / Syunsuke FUKUMITSU
3位に食い込んだ黒枝士揮  ©️Tour de KUMANO 2018 / Syunsuke FUKUMITSU

 2位にはグローヴス、3位には黒枝士揮(愛三工業レーシングチーム)が続いた。新宮市にメインスポンサーの本社があり、ホストチームとして今大会に挑むキナンサイクリングチームは、中島康晴の25位が最上位となっている。

 6月1日に行われる第1ステージは、昨年3月に新庁舎となった新宮市役所前をパレードスタートしたのち、同市熊野川町の赤城川沿いの16.3kmをおおよそ7周回する113.2kmで争われる。細かなアップダウンこそあるものの、スピード感に満ちたレースになることが予想される。このステージから、山岳賞争いもスタート。2・6周回目が山岳賞周回となっており、道幅の狭い激坂でのポイント争いも見どころとなりそうだ。

2年ぶりにツール・ド・熊野のリーダージャージに袖を通した阿部嵩之 ©️Tour de KUMANO 2018 / Syunsuke FUKUMITSU
オープニングセレモニーで選手宣誓を務めたキナンサイクリングチームの新城雄大 ©️Tour de KUMANO 2018 / Syunsuke FUKUMITSU

ツール・ド・熊野 プロローグ(0.7km個人TT)結果
1 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) 50秒78
2 カーデン・グローヴス(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +1秒09
3 黒枝士揮(愛三工業レーシングチーム) +1秒18
4 秋田拓摩(シマノレーシング) +1秒18
5 岡篤志(宇都宮ブリッツェン) +1秒38
6 大久保陣(チームブリヂストンサイクリング) +1秒42

個人総合時間賞
1 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) 50秒
2 カーデン・グローヴス(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +1秒
3 黒枝士揮(愛三工業レーシングチーム)
4 秋田拓摩(シマノレーシング)
5 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
6 大久保陣(チームブリヂストンサイクリング)

ポイント賞
阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン) 10pts

ヤングライダー賞
カーデン・グローヴス(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) +51秒

チーム総合
宇都宮ブリッツェン 2分34秒

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