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バイクインプレッション2018速さと扱いやすさを追求したエアロロードバイク チャプター2「レレ」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 かつてニールプライドを率いたマイク・プライド氏が2017年から展開するブランド「チャプター2」。第2作目はエアロロードの「レレ」をリリースした。空力性能を求めた形状を各所に用いて、タイムトライアル(TT)バイクとしての使用も意識した設計を採用。アジアにルーツを持つプライド氏が「アジアの人に適したデザインを」という思想で作り上げたレレをインプレッションした。

チャプター2の新型エアロロード「レレ」 Photo: Masami SATOU
ダウンチューブはフロントタイヤに沿ったデザインで空力を追及 Photo: Masami SATOU

 ニュージーランドの原住民であるマオリ族の言葉で“FLOW”(流れ)を意味するレレは、文字通り空気の流れを意識したデザインとなった。フロントフォークとヘッドチューブは滑らかに接続され、ダウンチューブはフロントタイヤに沿った形状を採用。同じく、リアタイヤはシートチューブに食い込むようなデザインとなり、空気が入る隙間を極力無くし、エアロ効果を高めた。シートポストは前後逆に取り付けが可能で、前乗りのTTポジションを取りやすくなった。ホリゾンタル形状で、カムテール構造を多く取り入れた1作目「テレ」と比較すると、より直接的なアプローチで空気抵抗の削減を目指したことがわかる。

トップチューブとツライチのヘッドを採用 Photo: Masami SATOU
優れた整流効果を生むシートチューブ Photo: Masami SATOU

縦横剛性のバランスが優秀

 エアロロードバイクの特徴として、フレームの縦剛性が高くなる傾向がある。縦横の剛性バランスが釣り合わないと、ペダリングがぎくしゃくしたり、脚への反力で疲労を感じてしまうなど、エアロ効果と引き換えに失うデメリットも発生する。しかし、レレは縦剛性が主張せず、「BBからチェーンステーはテレと同じ剛性感を目指した」というバランスの良さで、脚への負担を感じさせない。特に巡航時にはリズムよくクランクが回り、エアロ効果と合わせて高いスピード域を保つことができた。

縦横の剛性バランスが良く、巡航時に踏み疲れない Photo: Masami SATOU
エアロロードにありがちな縦剛性の主張が抑えらた乗り味 Photo: Masami SATOU

 写真では比較的大柄に見えたフレームデザインだったが、実物は非常にコンパクトな造りだという印象を受けた。乗車してみるとその感覚はさらに強調され、ポジションは合っているものの2サイズ小さいフレームに乗っているかのように思えた。よって、取り回しが楽で素早い。言い換えるとややクイックだが、慣れの範疇だろう。

 乗っていて気になったのはトップチューブの細さ。スプリント時には結構しなる。ただ、しなる=速くない、ということはない。ガチガチの剛性が好みのライダーには物足りないかもしれないが、逆にエアロロードを女性やビギナーといった層でも楽しめる性格にしたのがこのバイクの特徴だ。「XSサイズでもかっこいいエアロロードバイクを」というコンセプトのデザインにも注目したい。扱いやすさと速さを両立したエアロロードとしておススメできる1台だった。

チャプター2「レレ」
税抜価格:267,112円
サイズ:XS、S、M、L、XL
フレーム重量:998g(Mサイズ)

松尾修作
松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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