新城幸也やクネゴらが参戦ツアー・オブ・ジャパン2018開幕直前 注目の選手とコースをプレビュー

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 日本最大のステージレースがいよいよ始まる。5月20日から27日まで8日間、全764kmに渡って開催されるツアー・オブ・ジャパン(TOJ)は、規模や参加選手のレベルをとっても随一の規模を誇る。毎日のステージ優勝争いから、山岳賞、U23賞、また、最も栄誉ある個人総合優勝を果たすのは誰なのか。ステージの特性や、選手をプレビューしていく。

“うだつの上がる町並み”でスタートを待つ選手(2017年5月撮影) Photo: Shusaku MATSUO

2連覇中のプジョルは欠場が決定

 TOJは国際自転車競技連合(UCI)が認定する1クラスのレース。UCIワールドチームも出場可能となり、国内では最もハイレベルなステージレースとなる。

富士山ステージでタイムを稼ぎ、大会連覇したオスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO)だが今年は出場を見送った Photo: Shusaku MATSUO

 ワールドチームは今年もバーレーン・メリダが出場。また、同チームに所属する新城幸也の参戦が発表された。プロコンチネンタルチームは、2チームがエントリー。日本人選手も所属するNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニと、今年ジロ・デ・イタリアに出場を果たしたイスラエル サイクリングアカデミーだ。このほか、国内外のコンチネンタルチーム、日本ナショナルチームが参戦。昨年、個人総合優勝2連覇を達成したチームUKYOのほか国内チームが8チーム、海外チームが8チームの計16チームの強豪がしのぎを削る。

2016年の伊豆ステージを制した新城幸也が2年ぶりにTOJ参戦(2016年5月撮影) Photo: Ikki YONEYAMA

 注目される個人総合時間賞の行方だが、2連覇中だったオスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO)が膝を痛め欠場するため、混沌としている状態だ。登坂力、チーム力が問われる賞だけに、格上の海外チームへ国内チームがどれだけ対応できるかが焦点となるだろう。区間優勝を狙うスプリンター勢はロビー・ハッカー(オーストラリア)、レイモンド・クレダー(オランダ)のチームUKYO勢、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、また昨年区間3勝したマルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)らの名前が筆頭に挙げられる。2年ぶりに参戦する新城幸也(バーレーン・メリダ)や、日本でのラストランとなるダミアーノ・クネゴ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)の動きにも注目だ。

3月に開催されたツール・ド・とちぎでも勝利を挙げたスプリンターのレイモンド・クレダー(オランダ、チームUKYO) Photo: Shusaku MATSUO
2017年はオスカル・プジョル(スペイン、チームUKYO)が個人総合時間賞2連覇を達成した Photo: Shusaku MATSUO

全8ステージをプレビュー

 大阪・堺市で幕を開けるTOJ。午前中に開催されるエキシビションレース「堺国際クリテリウム」を終えると、本戦の「堺ステージ」が始まる。大仙公園を1周する2.6kmの個人タイムトライアル(TT)で争われる。距離が短いTTなので、スプリント力が求められるコースだ。続く第2ステージは翌日に開催し、京都へと場所を移す。けいはんなプラザへとフィニッシュする全108.4kmのステージで、厳しい上りを含む自衛隊駐屯地を囲む周回路を走る。山岳ポイントが設定されるため、山岳ジャージ着用狙う選手の飛び出しが展開されるだろう。昨年は序盤から逃げに乗った初山翔がこのステージから山岳ジャージを獲得し、最終ステージまで堅持した。

TOJは第一ステージの大阪・堺で個人タイムトライアルが開催される Photo: Shusaku MATSUO

 第3ステージは三重県いなべ市の「いなべステージ」。パレードランと14.8kmの周回路を8周する全127kmで争われる。壁のような激坂の通称“イナベルグ”が待ち受けるほか、激しいアップダウンが連続するタフなコース。前回大会は人数が絞られた集団のスプリントとなったが、上りに強いクライマーが活躍するステージとなるだろう。第4ステージは岐阜県美濃市の「美濃ステージ」へと場所を移す。江戸初期の建造物が連なる“うだつの上がる町並み”をスタートし、長良川沿いの周回コースを走行する全139kmのステージだ。比較的平坦基調のコースとなり、ラスト1kmからまっすぐに入るフィニッシュではスプリンターによる超高速のスプリント勝負が展開される。

いなべステージでは壁のような激坂“イナベルグ”が登場 Photo: Shusaku MATSUO
南信州ステージの通称“TOJコーナー”のヘアピンをクリアする選手たち Photo: Shusaku MATSUO

 第5ステージは長野県飯田市の「南信州ステージ」も上りが得意な選手に有利なコースといえるだろう。斜度10%を超える長い上りを含む周回路を10周する計123kmとなる。テクニカルな下りも登場し、「TOJコーナー」と呼ばれるヘアピンコーナーは見どころのひとつとなっている。昨年はマルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が雨のコースを攻め、小集団のスプリントで勝利を決めた。

プロも蛇行するほどの急坂が続くあざみラインを上る「富士山ステージ」 Photo: Shusaku MATSUO

 第6ステージは最難関の「富士山ステージ」。富士山の5合目まで一気に駆け上るヒルクライムレースとなり、コースのあざみラインでは標高差1160m、最大斜度22%の激坂が選手を迎える。「馬返し」区間を抜けてからは常に15%近い斜度が続き、その厳しさはプロの選手でも蛇行をするほど。昨年まではあざみラインの上り口がスタート地点だったが、今年は富士スピードウェイがスタート地点となったため距離が伸びた。序盤から逃げ切りたい選手、急こう配区間でタイム差を獲得したい選手といったそれぞれの思惑が現れるレースとなるだろう。個人総合優勝を狙う選手は落とすことのできないステージだ。

東京・日比谷公園前をスタートし、大井ふ頭でフィニッシュを迎える「東京ステージ」 Photo: Shusaku MATSUO
各会場には協賛ブースやチームテントが連なり盛り上がる Photo: Shusaku MATSUO

 第7ステージは静岡県・修善寺の日本サイクルスポーツセンターの、周辺道路や競輪学校内を含む特設コースを周回する「伊豆ステージ」。常にアップダウンとコーナーが連続するジェットコースターのような展開が繰り広げられる。一昨年は新城幸也が終盤まで残り、ゴール勝負を制してステージ優勝を果たした。最終日は「東京ステージ」。日比谷公園をスタートした集団は、大井ふ頭まで場所を移し、周回路でフィニッシュを迎える。上りがほぼ登場しない平坦ステージで、スプリンターによるゴール勝負が展開されるだろう。個人総合優勝を含む各賞もここで決着となる。

 各レースはコース上の観戦エリアで無料で観戦できるほか、スタート前やフィニッシュ後など選手に近い場所で声をかけられるのも魅力のひとつ。写真やサインも気軽に応じてくれる場合もあるので、近くの会場まで脚を運んでみてはいかがだろうか。

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