日本未発表モデルも展示ビアンキユーザーも参戦、ジロ登場の山岳を越える「グランフォンド・フェリーチェ・ジモンディ」とは

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
  • 一覧

 ビアンキがタイトルスポンサーのビッグイベント「グランフォンド・フェリーチェ・ジモンディ」が5月6日、イタリア北部の街、ベルガモを舞台に開催された。ジロ・デ・イタリアのコースにもなるセルビーノ峠など、登場する上りはグランツールレベルそのもの。世界各国から4000人超が参加した壮大な“レース”の編集部参戦記のほか、同社のレーシングモデルのオルトレのインプレッション、工場見学の現地レポートを、計3回に渡ってお届けする。

4千人を超える参加者が集う「フェリーチェ・ジモンディ・グランフォンド」 ©Bianchi

正真正銘の“レース”イベント

 大会の名前になっているフェリーチェ・ジモンディは、イタリアを代表する往年の名選手だ。ジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの3大ステージレースや、ロードレース世界選手権を制覇し、60~70年代にかけて輝かしい成績を残した。ビアンキと深い関わりを持ち、現役時代は同社のイメージカラーでもあるチェレステに彩られたバイクを駆り、数々のレースで勝利を挙げた。

往年の名選手で、大会にも名を冠しているフェリーチェ・ジモンデイ(イタリア)も前日から会場入り ©Bianchi

 イベントの開催地となったベルガモはビアンキ本社があるトレビリオからもほど近い。街の北部には1000m級のアルプス山脈が連なり、これらの一部を繋ぎ合わせたハードなコースが3つ用意された。89.4km、128.8km、そして獲得標高が3000mを超える162.1kmとチャレンジングな設定で、街中の石畳やラウンドアバウト(環状交差点)、ダイナミックなスケールのアップダウンはロードレースの本場ならではのコース。イベントは今年で22回目の開催を迎えた。

 グランフォンドという言葉は「グルメや景色を楽しむライドイベント」というのが日本でのイメージだが、イタリアでは一味違う。先頭集団では強豪クラブチームの選手や、一線で活躍した元プロ選手らが激しくしのぎを削りあっている。大会としても公式のリザルトとして順位をつけるので、これはレースにほかならない。大会前日には、世界各国からエントリーした4000人を超える参加者が集合。受付を済ませると、ビアンキの最新バイクが並ぶテントでバイクを眺めたり、仲間と談笑するなど、参加者は思い思いの時間を過ごしていた。

会場には世界各国のビアンキファンが集う ©Bianchi
4000人を超えるエントリーリストから受付番号を探す参加者 Photo: Shusaku MATSUO

XR3にディスクブレーキモデルが新登場

 会場のビアンキブースでは日本未発表モデルの「オルトレXR3 ディスク」が展示されていた。オルトレXR3には振動を除去する素材「カウンターヴェイル」がフレーム内に組み込まれており、ライダーの快適性を向上するとともにエアロ形状のフォームへと導く。今回新たに、安定した制動を可能にした油圧ディスクブレーキが組み合わさったことで、会場の注目をさらに集めていた。

日本未発表の「オルトレXR3 ディスク」が展示されていた Photo: Shusaku MATSUO
メイン会場では大規模なビアンキブースが設置。日本未発表の最新バイクも展示されていた Photo: Shusaku MATSUO

 さらに会場には、電動アシストユニットを搭載したロードバイクも展示されており、欧州圏でのeバイク需要の高さもうかがえた。ベルガモの旧市街「チッタアルタ」は丘の上にあり、新市街を見下ろしながらサイクリングを楽しむ多くの人々の姿があった。ロードバイクのみならず、eバイクのマウンテンバイクも多く、ロードバイクで試走する筆者を何台ものサイクリストが上りでモーター音を鳴らしながら抜いていった。

 参加者の愛車を見渡すと、ビアンキがタイトルスポンサーということもあり、同社のロードバイクが目立つ。登坂性能が抜きんでた軽量モデル「スペシャリッシマ」や、エアロロードながらオールラウンダーの「オルトレXR4」、またグランフォンドなどのロングライドに適した「インフィニートCV」といった現行ラインナップのカーボンバイクが非常に多い印象だ。

キャリパーが撤廃された「オルトレ XR3 ディスク」のシートステーは新形状に Photo: Shusaku MATSUO
電動アシストユニットを積んだロードバイクも Photo: Shusaku MATSUO

 しかし、参加者はビアンキのバイクでなければ出場できないということはない。他社のブランドのバイクも何千台とある。共通して言えることは機材レベルの高さだ。金属製のバイクはほとんど見られず、比較的新しいカーボンフレームに、中級グレード以上のコンポーネントとホイールを装備している。大会では日常で求められる以上のスピードと車体の運動性能が必要だという証だろう。ビアンキユーザーにはカウンターヴェイルというアドバンテージがあった。

世界観を伝えるベルガモの直営店を訪問

日本からもビアンキ関係者が参加 Photo: Shusaku MATSUO

 その中に日本からエントリーした選手たちの姿もあった。彼らはビアンキを取り扱うプロショップのスタッフで、イタリアのロードレースに触れることと、ビアンキのルーツやブランドへの理解をさらに深めるため参加した。大会本番を翌日に控え、一行はビアンキが直営する「オフィチーナ・エドワルド・ビアンキ」へと向かった。ここではビアンキの現行ラインナップのほか、さまざまなアクセサリーや往年のジャージやバイクが並び、ブランドの世界観をダイレクトに表している。

ベルガモの中心地に構えるビアンキ直営店「「オフィチーナ・エドワルド・ビアンキ」 Photo: Shusaku MATSUO
店内にはビアンキのロード、マウンテンバイクのほか、ブランドの世界観を伝える展示物も Photo: Shusaku MATSUO
「日本のお客様にももビアンキが持つ素晴らしい世界観をお伝えしていきます」と話すビアンキバイクストア大宮の中村禎晶ストアマネージャー Photo: Shusaku MATSUO

 ビアンキバイクストア大宮のストアマネージャー、中村禎晶さんは「今回、現地に来られたことで、さまざまな刺激を受け、勉強もできています。日本のお客様にもブランドが持つ素晴らしい世界観をさらに伝えていきたいです」と目を輝かせた。同店はJR大宮駅西口のそばにあり、ビアンキの全ラインナップを取り扱うほか、最新のロードバイクも試乗することが可能。直営店ならではのきめ細やかなサービスが魅力のコンセプトストアだ。

マリアローザカラーに彩られたステフェン・クライスヴァイク(オランダ、ロットNL・ユンボ)モデルを手に目を輝かせた中村禎晶さん
JR大宮駅西口近くにある直営店「ビアンキバイクストア大宮」 ©Bianchi

 日本からの参加者たちはピッツァとパスタでしっかりとカーボローディング(炭水化物の補給)を終え、翌日に開催されるレース本番へと挑んだ。

ビアンキストア大宮

ハイエンドカーボンバイクの試乗も可能 ©Bianchi

住所:埼玉県さいたま市大宮区桜木町4-213 AXIS桜木町ビル1F
電話:048-788-1742
FAX:048-788-1743
営業時間:11:00〜19:30
定休日:火曜日・水曜日(祝日の場合はその翌平日)

◇         ◇

 次回はいよいよグランフォンド・フェリーチェ・ジモンディ本番。ハイレベルなコースと選手を前に、オルトレXR4を駆り、本気で挑んだ参戦レポートをお届けする。

紹介ブランドのショップナビ店舗

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

ビアンキ

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

  • タイム
    アルプデュエズ01 ディスク

    ディスクブレーキで伝統の走りを進化

  • リブ
    AVAIL ADVANCED

    走る好奇心を止めない リブの新型‟無敵”ロードバイク

  • インプレッション一覧へ

    連載