サイクリスト

御神火ライド2018

6月9日(土)、10日(日)に開催進化したe-バイクを「ヨコハマ サイクルスタイル2018」で体験! 注目の5台をいち早くインプレ

by 後藤恭子 / Kyoko GOTO
  • 一覧

 スポーツ自転車の新たな魅力を伝えるサイクルフェス「YOKOHAMA CYCLE STYLE 2018」が6月9日(土)、10日(日)、横浜赤レンガ倉庫で開催される。最新自転車を体験できる「EXPERIENCE RIDE」は各ブランドの最新モデルを何台でも試乗できる毎年人気のゾーンだが、6回目を迎える今年はミニベロやスポーツタイプのバイクに加え、話題の「e-バイク」(電動アシストスポーツ自転車)がずらりとラインナップした。昨今進化が著しいe-バイク市場。会場でどんなe-バイクが試乗できるのか、いち早く『Cyclist』編集部が体験した。

『Cyclist』編集部が試乗車5モデルをいち早くインプレッション Photo: Naoki OHOSHI

BESV「JR1」トルクに応じてアシストを自動調整

 最初に紹介するのは、デザイン性と性能で高い評価を得ているe-バイクブランド「BESV」(ベスビー)が3月に発表したばかりのロードバイクタイプのe-バイク「JR1」。

BESVのロードバイクタイプのe-バイク「JR1」 Photo: Naoki OHOSHI

 フレームにすっきりと内蔵されたバッテリーは36V/7.0Ahと、スマートな見た目以上の高容量。1回の充電でアシスト可能な距離は最大で100kmを超える。フレームとフォークはアルミ製、コンポーネントはシマノの105(2019年モデル)を採用。本体重量も約16kgとe-バイクとしては軽量だ。

トップチューブにある起動スイッチ。モードによって点灯するライトの色が変わる Photo: Naoki OHOSHI
フレームと一体化したバッテリー Photo: Naoki OHOSHI

 アシスト機能は「エコ」「スマート」「パワー」の3モード。最大の特徴はスマートモードで、エコモードとパワーモードの間のパワー出力を計算し、ペダルトルクに応じてフレキシブルに自動調整するという優れものだ。グイッと進む強いアシスト感というよりも、自分の脚力に応じてバイクがアシストしてくれる自然な感覚が心地よい。これがオリジナルのドライブユニットということに、数々のe-バイクを手掛けてきたベスビーの開発力を感じる。

国内初フルカラーディスプレイ。スピード、距離、ケイデンスなど9種類のデータを表示できる Photo: Naoki OHOSHI
アシストモードを切り替えるためのボタン。右手側がアップ、左手側がダウン。下ハンドルを握っていてもスムーズに切り替えできる Photo: Naoki OHOSHI
タイヤは700×25Cでホイールはセミディープリムを採用。いつも乗ってるロードバイクにアシスト力が加わったという感じで、見た目もスマート。これなら脚力の弱い女性でもロングライドが楽しめそう Photo: Naoki OHOSHI

 オリジナルのドライブユニットを後輪に搭載しているため、ダイレクトなアシスト感が得られる。フル充電まで3.5時間という充電の早さも嬉しいポイントだ。

 アシスト性能のみならず、走行性においてトータルで快適化された「JR1」。8月の発売に向け、スマートかつ進化した乗り心地をぜひ会場で体験してほしい。なお、フラットバータイプのクロスバイク「JF1」も同時リリースを予定している。

■BESV JR1
重量:16kg
ギア:シマノ105 11s
バッテリー:36V 7.0Ah リチウムイオンバッテリー
最大走行可能距離:100km
カラー:グロスホワイト/マットブラック
税込価格:298,080円
※2018年8月発売予定(仕様等は変更になる場合あり)

ヤマハ「YPJ-XC」先駆者が繰り出すe-MTB

 続いてはe-バイクの先駆者、ヤマハが手掛ける初のe-マウンテンバイク(MTB)「YPJ-XC」。ヤマハが独自に開発したアルミ製フレームや上位クラスのコンポーネントが採用されている。最大の特徴はYPJシリーズ内で最も小型軽量ながらパワフルなアシストを生み出すドライブユニット「PW-X」。力強く、コントローラブルなアシスト性能を楽しめるニューモデルだ。

ヤマハのe-MTB「YPJ-XC」 Photo: Naoki OHOSHI

 36V-13.3Ahの大容量リチウムイオンバッテリー(重量:約3.0kg)を搭載しており、「プラスエコモード」から、ハイパワーでライダーの入力にクイックに応答する「エクストラパワーモード」まで5つの走行モードが選べる。走行モードはコンパクトマルチファンクションメーター上に色別で示されるのもわかりやすい。

フレームデザインにも貢献するコンパクト設計のドライブユニット Photo: Naoki OHOSHI
速度やペダリングパワー、消費カロリー等様々な情報を表示可できるコンパクトマルチファンクションメーター。スイッチは、グローブをしたまま操作でき、スマホ等の充電が可能なマイクロUSB給電ポートも装備 Photo: Naoki OHOSHI
悪路での路面追従性やコントロール性を発揮するフロントサスペンション。ロックアウト機構付き、スルーアクスル対応。油圧式ディスクブレーキのローター径は前後共φ180mmの大径サイズを装備。悪路でもグリップ力が高いMAXXISの27.5×2.25タイヤを採用 Photo: Naoki OHOSHI

 アシストは背中を押されるというより軽いギアに入ったような自然な感覚。とくに秀逸なのは最大出力の「エクストラパワー」モード。ペダルを踏み込んだ瞬間にのみアシストが働くモードで、例えばトレールなど入り組んだ道でスピードに強弱をつけたい場合に乗り手のニーズに応じてクイックに反応する。ただ上りを快適にするだけではなく、きめこまかい操作をアシストして楽しませてくれる。

MTBライダーの編集長・澤野健太。「これさえあれば上れない坂はないのでは」と快適な乗り心地に興奮気味 Photo: Naoki OHOSHI

 ハンドルバーの幅は740mmとオフロードでの操縦性を重視した本格仕様。リアディレイラーも、オフロードを走破するためのワイドレシオカセットスプロケットの外装11段変速(11−42T)を採用した。トップチューブの緩やかな曲線、ダウンチューブ、ドライブユニットに入る「YAMAHA」のロゴが同社のモトクロスバイクも彷彿とさせ、所有欲も満たされるデザイン。実際にこの快適な乗り心地を体験してみると、37万円台という価格は決して高くない設定に感じるのではないだろうか。

■YPJ-XC
航続距離:エクストラパワーモード85km、ハイモード90km、スタンダードモード108km、エコモード148km、プラスエコモード225km
充電時間:約3.5時間
サイズ:S、M、L
重量:21.2kg(S、M)、21.3kg(L)
税込価格:378,000円(※2018年7月18日発売予定)

ミヤタ「CRUISE」こだわりのスタイルとディティール

 続いて、街乗りでの利便性が高いクロスバイクタイプのe-バイク2台を紹介する。1つめは、ミヤタサイクルが1月にお披露目した「CRUISE」(クルーズ)。国産ブランドとしては、シマノが開発した電動スポーツアシストコンポーネント「STePS」(ステップス)の8000シリーズを搭載した第1号だ。

ミヤタサイクルのクロスバイクタイプのe-バイク「CRUISE」 Photo: Naoki OHOSHI
クルーズ専用のグラフィックを持つ大容量36V/11.6AhのE6010 リチウムイオンバッテリー Photo: Naoki OHOSHI

 アルミ製のフレームは重量を2.56kgまで抑え、ステップスを含めた完成車重量で18.7kgに仕上げている。36V/11.6Ahのバッテリーを搭載し、エコモードで115km、ノーマルモードで106km、最もアシスト機能を効かせたハイモードで78kmのアシスト航続距離を可能にした。なお、バッテリー寿命の目安は1000充電とのこと(※寿命は保管方法、使用状況や環境、バッテリーパックごとに異なる)。

大きな画面でスピードや距離を表示し、アシストのコントロールを行う、シマノ「STePS」のサイクルコンピューター Photo: Naoki OHOSHI
サイクルコンピューターと連動して点灯するヘッドランプを標準装備 Photo: Naoki OHOSHI

 駆動用バッテリーを電源とし、サイクルコンピューターと連動して点灯するヘッドランプを標準装備。油圧式のディスクブレーキを採用し、雨でも安定したブレーキングが可能だ。さらにバッテリーと共通キーのサークルロックを採用するなど日常使いに便利なディティールも充実。全体的に細身な見た目もスタイリッシュで、通勤や通学にもマッチするクロスバイクタイプだ。

手の平を置きやすく、疲れにくい形状のグリップ Photo: Naoki OHOSHI
シティライドに嬉しいサークルロック Photo: Naoki OHOSHI
走り出しのソフトなアシストはさすが日本製。普段使いの‟らくちん”さが全て詰まった1台 Photo: Naoki OHOSHI

 変速機はフロントが1速、リアが9速。スピードや距離が表示されるサイクルコンピューターは予め付属し、ダウンチューブのバッテリーから給電する。

 なお、拡張性を考慮し豊富な純正アクセサリーがラインナップ。泥除けやキャリアなど、積載して長距離をライドするための最適なオプションが充実しており、違った楽しみができるポテンシャルの高いバイクだ。

■CRUISE
サイズ:430mm、460mm
カラー:クリアブラック
重量:18.7kg(460mmサイズ)
税抜価格:269,000円(発売中)

ミズタニの伝説的ブランド「Seraph」がe-バイクに

 そしてもう1つは、ミズタニ自転車のオリジナルブランド「Seraph(セラフ)E-01S」。「セラフ」とは天使の最上級位である「熾天使」(してんし)を意味する名称で、天使の中で神に最も近い存在とされる。その純粋な光を纏うかのようにフレームもパール感を帯びた純白の光沢を放つ。

ミズタニの伝説的ブランド「Seraph」がe-バイクとなって復活 Photo: Naoki OHOSHI

 昭和28年、東京の読売新聞社前から大阪までの591kmを3日間にわたり、48人のプロレーサーがタイムを競った「東京大阪間第2回プロロード選手権」で個人優勝と団体優勝を果たしたのが、当時の最高水準の技術で作られたセラフ号に乗った「水谷輪業」のセラフチームだったという。

ヘッドチューブに描かれた「セラフ」のブランドロゴ Photo: Naoki OHOSHI
クラシックで繊細なボディに搭載されたバッテリーとドライブユニットのギャップが逆に新しい Photo: Naoki OHOSHI

 電動アシストユニットはシマノのシティライドグレード、ステップスのE8000シリーズを採用。変速にはシマノの中堅MTBコンポーネント「Deore」(デオーレ)を採用しており、ワイドなレンジで最適なギアを選択できる。

変速はシマノのMTBコンポーネント「Deore」を採用 Photo: Naoki OHOSHI
ブレーキはしっかり油圧式ディスク Photo: Naoki OHOSHI

 フロントフォークにはカーボン。フレームはアルミながら、グラベルロードバイクの設計で軽快な乗り心地を追求している。タイヤはミズタニ自転車が取り扱う代表的なブランド「コンチネンタル」を採用。さらにサドルには快適さで定評のある「Selle SMP」を標準装備するなど、アシスト性能に加えバイクとしての乗り心地にもこだわりが見える。

街に溶け込むソフトでかわらしいデザインのe-バイク「セラフ」 Photo: Naoki OHOSHI

 同社の伝説的ブランドがe-バイクとして復活したセラフ。クラシックな雰囲気の中に現代の最新技術が見え隠れするギャップが、これまでのe-バイクにはなかった愛らしい個性を醸し出す。

 通勤、通学など日常的に使いやすいように自立用のスタンドも装備されており、街を乗る“相棒”として手元に置いておきたくなる1台だ。

■Seraph E-01S
適応身長:165cm-175cm
カラー:パールホワイト
重量:17.5kg
税抜価格:380,000円(5月末発売予定)

デイトナ「DE01X」e-バイクに見えない折りたたみ小径

 折りたたみタイプの小径車にもe-バイクが登場している。今回紹介するのは「デイトナ」という静岡県にあるオートバイのカスタム用品を取り扱うメーカーが手掛けた折りたたみ電動アシスト小径車「DE01X」。異形パイプが流れるように組み合わさったフォルムのクラシカルなシルエットが特徴だ。

折りたたみタイプの小径e-バイク、デイトナ「DE01X」 Photo: Naoki OHOSHI

 36V/6.6Aの容量をもつリチウムイオンバッテリーはサドル下のレザーバッグに内蔵されており、一見e-バイクとは思えないおしゃれな佇まいを見せる。

ブランド名の頭文字「D」をモチーフに、自転車のフレームとスポーティーなイメージでデザインされたロゴ Photo: Naoki OHOSHI
バッテリーはレザーバッグに内蔵。ワンタッチの脱着機能と安心のロック付き Photo: Naoki OHOSHI

 DC36V/250Wのモーターはパワフルながら静音。出先で万が一バッテリーが切れてもペダルが重くならない特殊ギアを内蔵しており、電源を入れずに走行したとしても違和感なく漕げる。

後輪と一体化したモーターユニット。ブレーキは前後に油圧ディスクを装備 Photo: Naoki OHOSHI
パワフルなモーターを制御し、道路交通法で定められた基準の中で最大限に性能を発揮するコントロールユニット Photo: Naoki OHOSHI
専用設計の折りたたみレバーはフレームに沿ってデザインされ、簡単、コンパクトにたたむことができる Photo: Naoki OHOSHI

 1回の充電での航続距離は約45km。アシストモードは一択だが、小径車で巡る範囲ではちょうどよいパワーで、漕ぎ出しの加速も自然でストレスなく行うことができる。メインコンポはシマノ105。ギアは11-28Tの10段変速を採用し、街乗りから登坂まで幅広いシーンに対応できる。

折りたたんだサイズは縦685mm、横865mm、奥行385mm。別売りの輪行バッグもある(税抜4,700円)。リアキャリアやフェンダーセットなどのオプションも充実している Photo: Naoki OHOSHI

 グリップは手の平部分を広くしたラバータイプのグリップを採用。外径の大きい451サイズのホイールを使用し、前後に油圧ディスクブレーキを装備。フロントに採用したΦ180サイズの大径ディスクローターが、安定した操作性を生み出している。スタンドに加えてブレーキレバー部分にパーキングロックを装備し、車体が安定し倒れにくい構造にするなど、使い勝手を考えたディティールも抜かりない。

■DE01X
カラー:マットブラック、マットホワイト
重量:17.07kg
変速:10段
バッテリー:36V/6.6Aリチウムイオン(重量1.8kg)
充電時間:4~5時間
税別価格:238,000円(発売中)

ヨコハマ・サイクルスタイル 2018

開催日時:2018年6月9日(土)、10日(日)10:00-17:00
会場:横浜赤レンガ倉庫(横浜市中区新港1−1)
実施内容:出店自転車ブランド2018年ニューモデル展示・試乗・販売、協賛アパレルブランド用品メーカー商品展示・販売

【e-バイクに乗って横浜観光ツーリング in ヨコハマ・サイクルスタイル】
ヨコハマ・サイクルスタイルでは、最新のe-スポーツバイクに乗って横浜を満喫できるスペシャルサイクリングイベントを開催します。ゲスト(現在調整中)を迎えて、坂の多い横浜ならではのコースを走ります。今回紹介したモデルはもちろん、人気のe-スポーツバイクをじっくりと体験できるチャンスです!

▼Sponsored by グローブ・スポーツコミュニケーションズ株式会社
https://www.growbsc.com/

関連記事

この記事のタグ

新製品情報 電動アシスト自転車

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

ショップナビ

スペシャル

自転車協会バナー
御神火ライド

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載