“地球全体を遊ぶ”楽しさを伝えるショップ野口忍さんの理想を実現 トレックコンセプトストア「THE EARTH BIKES」がオープン

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 兵庫県尼崎市に4月、トレックコンセプトストア「THE EARTH BIKES」(アースバイクス)がオープンした。オーナーの野口忍さんは、かつてマウンテンバイク(MTB)のプロライダーとして全日本王者やアジア王者に輝いた経験を持ち、また引退後はトレック・ジャパンでマーケティング担当として活躍。スポーツバイクの魅力を存分に伝える場所として、独立しての開業に至った。

マウンテンバイクのクロスカントリー競技のプロライダーとして、日本チャンピオン、アジアチャンピオンの実績を持つ野口忍さんが、自身のショップ「THE EARTH BIKES」をオープンした Photo: Ikki YONEYAMA

たっぷりの店舗スペース

 アースバイクスは京阪神を斜めに貫く幹線道路、国道171号線(通称イナイチ)沿いに位置する。住所は尼崎市だが、伊丹市、西宮市とのほぼ境界上で、鉄道駅からは遠いものの自動車や自転車でのアクセスは良好。駐車場は他店舗との共同だが、58台分を用意しており心強い。

国道171号線に面した「THE EARTH BIKES」の外観 Photo: Ikki YONEYAMA

 トレックコンセプトストアとあって、取り扱う商品はトレックブランドや、トレックのアクセサリーブランドであるボントレガーのものが中心。

 ガラス張りの外観から目立つのは、トレックの最新バイクとともに、店内を2階まで縦に貫く「道路」。シンボルウォールと呼ばれる道路を模した壁面ディスプレイには、アースバイクスのコンセプトとなるさまざまな単語が、グランツールの路上ペイントのように並んでいる。

2階までの吹き抜けスペースを作り設置されているシンボルウォール Photo: Ikki YONEYAMA

 ゆったりとした店内スペースには、トレックの最新モデルが幅広く展示される。展示車にはスペシャルモデルもあり、写真ではなく実物を間近で見ることができる。10万円前後のロードバイクや、クロスバイクなど、これからサイクルスポーツを始めたい人にも安心だ。

 オーナーの野口さんがMTB競技出身のこともあり、最新MTBも力を入れて取り扱う。展示車だけでなく、実際に乗って確かめることができる試乗車も、車種・サイズを幅広く用意している。

エントランスすぐに展示されているトレック・マドン。フレームには「BEPPU」のネーム Photo: Ikki YONEYAMA
広々とした店内にトレックのバイクを幅広く展示 Photo: Ikki YONEYAMA
トライアスロンコーナーも設置 Photo: Ikki YONEYAMA
試乗車も多数用意する Photo: Ikki YONEYAMA

さまざまなスペースが充実

 店内には8席のカフェスペースがあり、セガフレードから仕入れた豆を使用した、本格的な入れ立てのコーヒーを楽しむことができる。作業などの待ち時間や、ライド後の休憩も、カフェでリラックスした時間を過ごせる。コーナー状のカウンターは各席がほどよい距離感で、サイクリスト同士の会話が自然に始まる心地よい空間だ。

店内でくつろげるカフェスペース Photo: Ikki YONEYAMA
セガフレード・ザネッティの豆を使用したホット/アイスコーヒーを楽しめる Photo: Ikki YONEYAMA

 店舗の2階には、トレックのプレシジョンフィットを行うスペースや、スマートトレーナーの体験コーナーを常設。プレシジョンフィットに関しては、野口さんが豊富な経験を元にアレンジを行うだけでなく、柔道整復師の国家資格を持つスタッフが常駐して、ライダーのボディバランスもチェックしながら、共同で最適なポジションを導き出す。

 2階の大半はマルチスペースとなっており、ほぼ何もない空間が広がっている。バイクを納車する際の説明をゆったりとした空間で行うほか、パワートレーニングや洗車の講習会などのイベントも開催。ヨガ教室も開かれている。

広々とした2階のマルチスペース。さまざまなイベントや講習会を開催する Photo: Ikki YONEYAMA
トレックのフィッティングシステム「プレシジョンフィット」を実施するスペースを用意 Photo: Ikki YONEYAMA
2階に「ワフーステーション」を常設。スマートトレーナーでズイフトなどを体験できる Photo: Ikki YONEYAMA

ただ自転車を買うだけでなく

 野口さんは「ただ買いに来るだけではなく、ワクワク楽しくなるような店にしたかった」とアースバイクスのコンセプトを説明する。ショップを開く構想は、選手を引退してトレック・ジャパンで働きながら、10年近く持ち続けていたという。

トレック・ジャパン時代の野口忍さんはマーケティング担当として、来日した大物選手のアテンドも務めた(右端が野口さん) Photo: Shusaku MATSUO
2階への階段には、野口さんが選手時代に獲得したアジアチャンピオンジャージや日本チャンピオンジャージ、またファビアン・カンチェラーラから贈られたジャージも展示 Photo: Ikki YONEYAMA

 「イベントでお客さんとコミュニケーションした際に、普段はどのお店にいらっしゃるんですか?と聞かれ、ニーズを感じました。トレックでの仕事はとてもやりがいがありましたが、どうしてもプロダクトが優先。お店で直接、自分の経験を伝えていきたかった」

 身近な場所から地球全体がフィールドになるという思いを込めた「アースバイクス」の名前も、数年来暖めてきたアイデアだ。

野口忍さんとトレック時代からの同僚の増永康己さん(右)が共同でショップを運営する Photo: Ikki YONEYAMA

 ショップを共同経営する増永康己さんは、野口さんのトレック時代の同僚。野口さんが選手時代にマーケティング担当として、お互いに意気投合し、理想を語り合う中で、ショップを開く夢が具体化していったという。

 「二人でやることで、やりたいことができる。自分一人ではやらなかった」と野口さんと増永さんは口をそろえる。野口さんはショップのアイコン(象徴)として、乗り方や楽しみ方を伝えながら、積極的にライドやイベントなどにも参加していく。トレックで店舗開発を担当していた増永さんは、バックヤードを受け持ち店舗運営を行う。

アースバイクのスタッフの皆さん。トレックコンセプトストアでの勤務経験がある内田学さん(左端)が店長を務める Photo: Ikki YONEYAMA

 そうしてオープンしたアースバイクスは、カフェやフィッティング、イベントのスペースをたっぷり持った、これまでにないショップに仕上がった。「今のところ自分の理想100%」と語る野口さん。選手時代、会社員時代を経て、第3の自転車人生が始まった。

THE EARTH BIKES

住所:兵庫県尼崎市西昆陽2-2-32
店舗面積:100坪(1F物販・カフェ、2Fセミナー&イベントスペース)
駐車場:駐車場58台(他店共用)
営業時間
平日:11:00〜19:00
土曜:11:00〜20:00
日曜:11:00〜18:00
定休日:水・木曜日(祝日の場合は翌日振替)

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