Jプロツアー第6戦フェルナンデスが先頭集団のスプリントで勝利 2位の窪木一茂がツアー首位に

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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​ 日本最高峰のロードレースツアー「Jプロツアー」の第6戦、「東日本ロードクラシック群馬大会Day-2」が4月29日、群馬県みなかみ町の群馬サイクルスポーツセンターで開催され、8人の先頭集団でのスプリントをアイラン・フェルナンデス(スペイン、マトリックスパワータグ)が制し、優勝を飾った。シリーズポイント首位のルビーレッドジャージは、この日2位に入った窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)が奪取した。

僅差で窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)を下したアイラン・フェルナンデス(スペイン、マトリックスパワータグ)が優勝 Photo: Shusaku MATSUO

 東日本ロードクラシック2日目は、Jプロツアー最高ランクのレースレーティング「AAAA」に位置付けられる。前日に引き続き群馬サイクルスポーツセンター(群馬CSC)6kmサーキットを舞台に、距離は前日から5周増の22周回、132kmで争われた。

 周回数が増したことにより、さらなるサバイバルな展開となることが予想された。124人の精鋭がスタートを切り、まずは逃げを狙うアタック合戦が繰り広げられた。コンチネンタルチーム勢が仕掛けるも決定的な逃げが決まらないまま、ハイペースで集団は序盤の周回を重ねた。

2日目には124人がスタートラインに立った Photo: Shusaku MATSUO
協調して逃げる入部正太朗(シマノレーシング)と、樋口峻明(那須ブラーゼン) Photo: Shusaku MATSUO

 3周目の下りを利用して集団から飛び出したのは入部正太朗(シマノレーシング)。最大30秒ほどのリードを集団から奪い、5周目の途中で、樋口峻(那須ブラーゼン)が追いついたことで、2人となり、最大1分ほどのリードを奪うも、6周目に佐野淳哉を中心としたマトリックスパワータグの牽引により、吸収された。その後も、宇都宮ブリッツェンの雨澤毅明や岡篤志らが積極的にアタックを仕掛けるが、決定的な逃げには至らず周回数を重ねた。

積極的な動きでサバイバルな展開に持ち込んだ宇都宮ブリッツェン勢。この日も雨澤毅明が仕掛ける Photo: Shusaku MATSUO

 10周回を前に、ようやく小集団がわずかに先行する形となる。ここへの合流と分割が数周かけて繰り広げられ、12周目には13人(宇都宮ブリッツェン4人、マトリックスパワータグ4人、チームブリヂストンサイクリング2人、シマノレーシング2人、キナンサイクリングチーム1人)の先頭集団が形成された。前日に優勝した窪木もここに入り、2日連続優勝のチャンスをうかがう。

 主要なコンチネンタルチーム勢がそれぞれ複数人を先頭に送り込んだことで、メイン集団は安定化。14周目にメイン集団から6人の選手が先頭へと合流を果たしたが、これが最終便となった。メイングループで追走の動きはあるものの、勢いがなく先頭集団との差は2〜3分へと開いた。

メイングループはイナーメ信濃山形と那須ブラーゼンが中心となって牽引する Photo: Shusaku MATSUO

 19人となった先頭集団(宇都宮ブリッツェン5人、マトリックスパワータグ5人、チーム ブリヂストンサイクリング2人、シマノレーシング4人、キナンサイクリングチーム2人、那須ブラーゼン1人)は快調に逃げながらも、その中でのアタック合戦が繰り返された。レース終盤戦に向け、その人数は徐々に絞られていった。

ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)が攻撃を仕掛ける Photo: Shusaku MATSUO

 19周目の上りでホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)がアタックし、集団から抜け出した。この時点で後続は8人に絞られ、トリビオのチームメート、安原大貴とフェルナンデスがその中で控えた。同じ周にブリッツェンは岡が先頭集団から追走で飛び出すも、合流はならず21周目に集団へと戻った。トリビオはその後も逃げ続け、8人の追走集団から約20秒差をもって単独先頭で最終周回へ。しかし最終周回の途中、ついに追走がトリビオを捕えることに成功した。

逃げたホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)を追う宇都宮ブリッツェン Photo: Shusaku MATSUO

 トリビオをパスした8人は、ブリッツェンが4人(岡、増田成幸、鈴木譲、鈴木龍)、マトリックスが2人(フェルナンデス、安原)、ブリヂストンの窪木、シマノの入部という構成で、そのままバックストレートを通過した。ラスト300mから窪木がスプリントを開始し、このまま先着するかと思われたがフェルナンデスが左から並びゴール。僅差の勝負はビデオ判定により、フェルナンデスの優勝となった。

 優勝したフェルナンデスは「終盤ブリッツェンが4人残した状態でスプリントに持ち込まれると不利だと思われたので、トリビオ選手と話し合い、彼に逃げを任せブリッツェンの脚を削ることに成功した。自分はその間、脚を溜め最後差し切ることができた」と振り返る。

2日目の上位3人。左から2位の窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)、優勝したアイラン・フェルナンデス(スペイン、マトリックスパワータグ)、3位だった鈴木龍(宇都宮ブリッツェン) Photo: Shusaku MATSUO

 フェルナンデスは窪木について「彼は序盤から動かないといけない立場であり、昨日に比べ今日はハードな展開となったため、脚を使っていると思い勝つ自信はあった」と続けた。

総合リーダーのルビーレッドジャージは窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)の手へと再び渡り、U23(23歳未満)対象のピュアホワイトジャージは小山智也(イナーメ信濃山形)へと移った Photo: Shusaku MATSUO
「窪木選手は序盤から脚を使っており、今日ならスプリントで勝てると確信した」と振り返るアイラン・フェルナンデス(スペイン、マトリックスパワータグ) Photo: Shusaku MATSUO

 2位になった窪木は「今日は勝ったかなと感じた」と明かした。「チームとしては石橋選手と自分が先頭集団に入れたことは良かった。ただ、勝ちきれなかったことは自分の責任だと感じている」と悔しさを滲ませた。「具体的には最短コースのイン側を締めていたが、ゴール手前の登りはイン側に比べ、若干アウト側の斜度が緩く、そこでフェルナンデス選手がさらに伸びたのでは」と敗因を語った。

Jプロツアー第6戦「第52回JBCF東日本ロードクラシック群馬大会Day2」リザルト
1 アイラン・フェルナンデス(スペイン、マトリックスパワータグ)3時間15分48秒
2 窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)
3 鈴木龍(宇都宮ブリッツェン)
4 安原大貴(マトリックスパワータグ)+0秒
5 入部正太朗(シマノレーシング)
6 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)+1秒

7 鈴木譲(宇都宮ブリッツェン)+2秒

8 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)+4秒

9 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)+49秒
10 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)+3分27秒

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